11月15日 土曜日

■1チャンネル(1.6MB)
「暴力には負けません、絶対に!」
ラポルタの家は一軒家かと思ったら、そうじゃなかった、ということがわかりました。

■2チャンネル(1.1MB)
ボイショス・ノイスの暴力に負けてはならぬ。カンプノウを今までどお
りの平和で安全なスタディアムにしなければ。そうじゃないとこういう風景が見られなくなってしまう。だから暴力反対!それだけの理由で反対!

■3チャンネル(1.0MB)
ほとんど一部チーム選手がいないバルサだけれど、それでも練習は続く。

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ラポルタ・ボイショスノイス、全面戦争

ボイショス・ノイスは限りなく孤立し、そして果てしなく遠くまで来てしまったようだ。試合ごとに北ゴール裏に陣取る彼らの数は少なくなり、それでも試合中にラポルタに対する非難攻勢をおこなってきたボイショス・ノイス。そして今、彼らはカンプノウを離れラポルタ会長の住む自宅にまではせ参じて抗議行動にでた。人の少ない深夜にラポルタが住むビルの壁や入り口ドアに醜いメッセージと書き殴る。
“お前を殺す!”
“我々の家はカンプノウ、お前の家は墓場だ!”
“ラポルタ、お前には決して我々を追い出すことはできない!”

そして家の前の道路には次のような走り書きが見られる。
“お前の家を見つけたぞ!”
ラポルタがこの走り書きを見つけたのは早朝に家を出た瞬間だった。彼はバルサの会長であると共に、本来の職業は弁護士だ。自分の部屋に急いで戻りカメラを持参した彼は、すべてのメッセージをカメラに残してから警察に連絡している。そしてその後、スケジュールどおりに行動していくラポルタだが、決して楽しい日でなかったのは明らかだろう。

楽しい日ではなかったのはしようがないとして、だがそれでもこのようなことは彼が会長になる前から予想されることではあった。会長選挙戦で“カンプノウでの暴力の追放”をうたい、“過激派組織との癒着を阻止”することも彼のスローガンとなっていたからだ。ガンペル杯で9千ユーロの“お小遣い”や何百枚かのタダ入場券を要求してきたボイショス・ノイスに対し、ラポルタを筆頭とするクラブ理事会は断固としてノーと言い切った。そしてガンペル杯当日には北ゴール裏を埋めたボイショス・ノイスにより多くの発煙筒が投げこまれ、カンプノウを取り囲むコンクリートの壁にはやはりラポルタに対する“戦争宣言”のメッセージが書き殴られた。

これらのすべての暴力行為に対して戦う姿勢を見せてきたラポルタ理事会。最近ではボイショス・ノイスの試合観戦人数は次第に少なくなってきている。最後のカンプノウでの試合ではわずか30人前後のボイショス・ノイスのメンバーしか集まっていない。そして試合中に沸きあがる彼らのラポルタに対する抗議行動に対し、カンプノウを埋める多くのソシオはブーイングで対抗してきている。それは決してラポルタを一人にしてはいけないという思いと共に、カンプノウに集まる過激派応援団との戦いは彼ら一般ソシオの戦いでもあると認識されているからだろう。

この戦いは今日明日終わるものでもない。長い期間を必要とする戦いだ。だがそれでも確実に勝利しなければならない戦いでもある。ソシオの平均年齢が50歳前後であり、四分の一のソシオが女性であり、そしてカンプノウの観客席を象徴づけている親子づれの多いバルセロニスタ、このようなスタディアムをイタリアやアルゼンチンのような暴力的なものにしてはいけなたい。長い戦いになろうと、どんなに犠牲を払おうと、最終的に勝利するのはただひたすらバルサの勝利を願う多くの普通のソシオとしなければならない。戦いは始まったばかりだ。