11月21日 金曜日

■1チャンネル(1.6MB)
ジェラール、ルイス・ガルシア、セルヒオなどのリハビリ中の選手と一緒に練習するロナルディーニョ。ドクター連中にはボールになるべく触らないように言われているが、なかなかそうはいかない。

■2チャンネル(1.3MB)
昨日の午前中の練習ではまだ各国代表選手は練習に参加してきていない。ロスやジョルケラ、ルーベンなども一部チームの練習に呼ばれていた。練習後の記者会見でロナルディーニョ、リケルメに関して聞かれるマルケス。
「フランス時代のロナルディーニョをよく知っているけれど、今の彼はまったく違う選手だし別人のような感じだ。バルサというビッグクラブにいるからなのか、あるいはスペインリーグという競争が激しいところでプレーしているからか、とにかく彼のモチベーションはどんな試合でも非常に高い感じ。リケルメはロナルディーニョとは違い、バルサでは恵まれた環境でプレーできなかったようだけれど、ビジャレアルでは本来の彼に戻りつつあるようだ。」

■3チャンネル(1.2MB)
午後におこなわれた練習ではサビオラ、モッタ、ルストゥ、クアレスマがまだ戻ってきていないため練習には参加していないが、それ以外の選手は参加している。おっと、体調不全を訴えたオーベルも参加していなかった。
「ロナルディーニョがいない今、システムそのものを変えるのか、あるいはシステムをそのままにして選手を変えるのか、そういう議論がなされているようだが自分はどっちでも同じ。いずれにしても監督が決めることだからね。」

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ビクトルとレイナ、親友同士の初対戦

同じ1982年生まれながら、ビクトルよりレイナが1歳上だ。同じ時期にマシアで少年時代を過ごし、ほとんどが年上の寮生に囲まれて成長してきた二人の選手、それがビクトル・バルデスとぺぺ・レイナだ。ポジションも同じ、スペインアンダー代表での経歴もほぼ同じ、そしてバルサで一部チーム選手として招集された時期もほぼ同じだった。ドゥトゥエル、アルナウが負傷し、監督のセラ・フェレールは二人の若者を一部チームに招集する。一人はグランドの中でのポルテロとして、もう一人は控えポルテロとして。先輩のレイナがグランドに、そして後輩のビクトルがベンチに入ったのは言うまでもない。

それからもう3年たってしまっている。先輩のレイナはビジャレアルで正ポルテロとして活躍し、ビクトルはルストゥを押しのけてやはりバルサの正ポルテロとして活躍している。
「12歳の頃からぺぺとはマシアで一緒に生活してきた。ほんのちょっと前に別れることになるまで彼とはいつも一緒だった。だから、へんなんだよなあ、彼と戦うことになるなんて。」
そう、今度の土曜日におこなわれるビジャレアル戦はビクトルとレイナにとって初の敵同士となる試合だ。

その“へん”な思いはレイナにしても同じだ。今ではビジャレアルの選手となっている彼にしても、マシアでの生活は昨日のことのように思いだされることなのだから。
「本当にへんな感じがするね、あのビクトルが遠くのゴール前に立っているチームとの試合をするなんて、想像するだけでもおかしい。まあ、そのうち慣れてくることなんだろうけれど。個人的にはビジャレアルに呼ばれて出場する機会を与えられた状況に満足しているし、彼のバルサでの活躍も自分のことにように嬉しく思っている。」

今では二人とも所属するクラブこそ違うが、アンダー21代表では常に一緒に招集され毎試合のようにポジションを争うライバルでもある。そしてスペイン代表がポルトガルでおこなわれるユーロ2004の出場権を得たことにより今度はスペインA代表の第三ポルテロの位置を争うライバルともなる。常に一緒に少年時代を過ごし、憧れのクラブで同じ時期に一部チーム招集を果たし、離ればなれになった今でも親友であることには変わりがないこの二人は、現役選手でいる限り常に永遠のライバルとなる宿命を背負って生まれてきたのだろう。