11月29日 土曜日

■1チャンネル(1.2MB)
「いやあ、我ながら絶妙のパスだったなあ、ハッハッハ。」
やはり、君はスーペルだ!

■2チャンネル(1.1MB)
「しつっこく蹴りを入れてくるヤツがマークにつくと頭にくるのは当然。」と、ルイス・ガルシア。
「この試合は彼が主役とならなければならなかったのに残念だ。」と、フラン・ライカー。まあ、若気のいたりとというヤツで、許してやってくださいまし。

■3チャンネル(1.2MB)
さあ、バジャドリ戦に向けて練習再開。ガッツは誰よりも根性入れて走り回っている。その一方で、スーペルは余裕だ。

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マリオ、君はやはりスーペルだった!

冬の入り口に入ろうとしているバルセロナ、この試合は冷たくも強い風が吹き荒れるいつになく寒い環境のなかでおこなわれた。最悪なことは、体に感じる寒さ以上に“寒さ”が感じられる試合内容そのものだった。そう、昨日の試合はUEFAカップ、しかもすでに試合がおこなわれる前に勝ち抜くクラブが決定されていた試合、やはりバルサにはUEFAカップは似合わない。わずか2万5千人の観客数がそれを如実に物語っていた。寒い、寒い、カンプノウ。

その寒い試合であるにも関わらず、ほんのちょっとだけ、まるでホカホカカイロのようにバルセロニスタの心を温めてくれた選手がいた。今シーズン、エウセビオとチキの推薦でバルサに入団してきたペドロ・マリオ・アルバレス、通称“スーペルマリオ”、彼の激しくも容赦のないプレー態度が試合そのものを、そして2万5千人のバルセロニスタの心を温めてくれた。スーペルマリオにとって初の公式試合での出場であり、もちろんカンプノウデビューとなる試合。わずか1試合の出場だけであるにも関わらず、エウセビオとチキがなぜ彼をバルサに連れてきたのかが理解できた。彼は相手デランテロを踏みにじる強烈なキャラクターを持ったセントラルということが理解できた。

彼が昨日の試合で証明したもの、それは将来の選手でありながら同時に現在の選手でもあるということだろう。若干21歳のスーペルマリオのよさは、彼の特徴とされる容赦ないタックルなどに見られる強固な守備だけではなく、相手デランテロの先を読むそのインテリジェンスだ。たとえ相手がパニオニオスという二流のクラブであったとしても、常に相手選手より先を読んでいたプレースタイルは今のバルサディフェンスに欠けているものだろう。

スーペルマリオの初登場と共にオスカー・ロペスの活躍も見逃せないものだ。これまで100%といっていいくらいジオがスタメンとして起用されてきているが、オスカー・ロペスの左ラテラルも決して彼に負けている感じではなかった。カンプノウ開幕戦となったセビージャ戦以来のスタメン出場となったオスカー・ロペスだが、ジオ以上に攻撃参加を可能とした試合だ。フラン・ライカーはこの試合をどのように総括することになるのだろうか。そして残念なこと、それはフラン・ライカーがラモン・ロスの存在を忘れてしまったことだ。現在のバルサBの選手の中にあって、最も将来を期待されるロスをなぜフラン・ライカーは出場させなかったのか、多くのバルセロニスタが残念がったことだ。次のチャンス、次のチャンスを待とう、ラモン・ロス!