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12月9日 火曜日
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■カナルクラシコ・1チャンネル(1.6MB) クラシコの1日 その1・ホテルからカンプノウへ ■カナルクラシコ・2チャンネル(1.0MB) ■カナルクラシコ・3チャンネル(1.8MB) ■カナルクラシコ・5チャンネル(0.9MB) ■カナルクラシコ・6チャンネル(1.1MB) (映像を見るにはQuickTimeが必要です。ダウンロードはこちらから) |
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揺れるフラン・ライカー クラシコの前日、つまり5日金曜日、記者会見場にあらわれたフラン・ライカーに対して一つの質問がなされた。それは、左右のエストレーモを排除し中盤を固めてのシステムを元に練習していた練習風景に関するもので、バルサは守備的に戦おうとしているのか、そういう質問だった。それに対しフラン・ライカーは毅然とした態度でこたえている。 バルサの理想的な監督像というものが、戦いを避けようとしない勇気ある人であり、必要とあらば危険をも顧みず妥協しない人であり、どんな悪条件の元でも決して夢を捨てない人であり、そしてバルサというクラブの誇りとアイデンティティーを決して忘れない人であるとするならば、フラン・ライカーはクラシコの戦いでそのすべてを逆にいってしまった。なぜならマラガ戦での大敗に怖じ気づき、スター軍団のマドリの攻撃に恐れをなし、自らの創造性を拒否しての破壊的な試合展開をのぞんだからだ。0−0という結果でも良しという、相手がどこであれカンプノウでは決して許されない試合展開をプランニングしたその代償は誰もが予想するように高いつけとなってはね返ってきた。20年間にわたって敗北を知らないかったマドリとの戦いに終止符を打つという、とてつもなく高い代償を払うことになった。 フラン・ライカーが企てたこと、それはまるで一部カテゴリー残留を唯一の目的としてシーズンを戦う弱小チームのように、地元での戦いでありながら相手の攻撃を封じ込めるという方法だった。レイジゲルとプジョーをロナルドに、ジオをフィーゴに、ガブリをジダーンに、モッタをボダフォーンに、コクーをラウルにピッタリとマークするように命じたフラン・ライカー。これでは当然ながらバルサの創造的な戦い方は望めない。しかもそれは同時に、マドリ相手に決してしてはいけにこと、つまりボールを相手に渡して相手ペースのもとに試合を進めていこうという負け犬根性そのものの発想だった。 試合後にウリスト・ストイチコフが語る。 そしてそのチキが次のように語るとき、彼への批判はさらに強いものとなる。 その疑問に対する答えはいま出すことはやめよう。シーズンが終了してから、そう、チキやフラン・ライカーには1年という期間を与えなければならない。彼らに反省することがあるのなら、それはたぶん山のようにあるだろうが、シーズンを通しての“反撃期間”を与えなければならない。自らの過ちを正し、素直に反省し、バルサ反撃の手綱を先頭に立って引いていけるのは彼らだけなのだから。クラシコの夜、誰一人として満足して家路についたバルセロニスタはいない。だが1枚の白ハンカチも振られなかったのも確かなことだ。彼らは、そして我々は、バルサの反撃をまだ期待している。 |
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