12月13日 土曜日

■1チャンネル(1.5MB)
これまでの試合での活躍ぶりに比べれば少々イマイチだったイニエスタ。それでも先制点となるゴールを決めた。次はコロンビア戦、もう少し頑張ってみよう。

■2チャンネル(1.2MB)
クラブ関係者によれば風邪をひいて練習に参加しなかったというロナルディーニョ。だがダービー戦に備えての“ホテル合宿”には元気な姿を見せている。そしてオーベルがダービー戦の大事さについて語ってくれている。はい、わかりました。ところで彼は久々にスタメンかな?

■3チャンネル(1.0MB)
「奥さん、知ってます?あの大入道がピノキオ坊やの悪口を言ったらしいですよ。そうしたら、なんとまあ、それ以来二人とも口をきかないんですって、バッカみたい。」
ところでこの夕食会は政府がマドリ選手を招待し、イラクに出兵している兵隊さんの励まし会です。スローガンとして“平和を!”と訴えたクラブとは大違いだ。

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“素質”と“勝利への執念”に欠ける選手?

フラン・ライカーは語る。カンプノウクラシコで20年ぶりの敗北を許した最大の責任者である監督のフラン・ライカーが語る。
「これまでのすべての試合で我々は相手チームより多くのゴールチャンスを得ながらもそれを得点につなげられないでいる。それは土曜日のクラシコでも同じだった。我々は多くのゴールチャンスがありながらもそれをものにできず、相手は少ないゴールチャンスを活かして勝利している。つまるところ我々の選手には輝くような素質やどうしても勝利するんだという気迫に欠けていると思う。ここ何年もタイトルから遠ざかっている選手が多いからしょうがないと言えばしょうがないことだが。」

「勝利への執念や自らに対する自信がない選手というのは、試合中に窮地に陥った場合、諦めてしまうことが多々見られる。それがいま我々バルサに起こっている現象だと思っている。この精神的な面の改善をするには多くの時間が必要だ。新しい選手で新しいチームを作ろうとしているいまのバルサには、それでなくても時間が必要なのだから、我々スタッフテクニコの仕事は非常に難しいと言える。でも我々はその仕事をやってのける自信はある。時間を、もう少しの時間を我々に与えて欲しい。」

フラン・ライカーが嘆くのは選手に対してだけではない。ユーロコパの代表戦で10日間もまともに合同練習できなかったこと、したがってそのスケジュールに対しても嘆いている。
「あの10日間の休みの前には我々はかなり快調なペースで来ていたと思う。だがあの休み明け以来、いくつかのマイナス面が現れて我々は下降線をたどってしまった。あの10日間は非常に大事な期間だったんだ。チームを結束させるための大事な10日間だったにも関わらず、我々は逆に多くのものを失ってしまったと思う。」
これらの発言は昨日のイタリアの“ラ・ガゼッタ・デロ・スポーツ”に載せられたものだ。

フムフム、フムフム、これがオランダのチームを率いて2部に降格させた“素質”と“勝利への執念”を持った監督さんのお言葉ですか。百歩譲って、確かにバルサの選手に“素質”と“勝利の執念”に欠ける選手が多いとしよう。それではマドリ相手に地元で勝利したセビージャはバルサの選手より“素質”も“勝利への執念”もあまり余るほど持っているということになるのか。セビージャがマドリ相手に勝利した大きな要素、それは地元での試合であるから勇気ある試合展開をのぞんだからではなかったのか。相手にボールを与えるのではなく、自ら試合をリードする試合展開をのぞんだからではななかったのか。

10日間の休みのあとにビジャレアルと戦ったバルサ。ロナルディーニョが前の試合で負傷し、フラン・ライカーには少なくても2週間の“アイデア作成時間”があったはずだ。それにも関わらず、ビジャレアル戦、バジャドリ戦、マラガ戦、そしてマドリ戦と、ロナルディーニョの抜けた穴を適切に埋める作戦はついに見られずじまいの試合展開をしてしまったフラン・ライカーではないか。しかもマラガ戦の大敗に怖じ気づいて、とてつもなく守備的に戦おうとしたマドリ戦ではなかったか。選手の“素質”や“勝利への執念”以上の問題を抱えているのは、この監督そのものではないのか。

今日の試合、フラン・ライカーは再び左右エストレーモを復活させて戦おうとしている。それは明らかにマドリ戦での後半が満足できる内容だったからだろう。バルサの抱える大きな問題、それは選手の“素質”とか“勝利への執念”とかいう以上の問題、つまり監督のアイデアの継続性だ。自らのシステムを起用しての継続性を持った戦い方だ。バルサは監督養成学校ではないのだ。時間は与えよう、だがその時間を無駄にすることは許されない。一つの確固としたアイデアを、ひたすた自分のアイデアを信じての戦い方を、それが“素質”があるかどうかはわからない新監督に対するバルセロニスタの要望だ。しっかりと聞け、フラン・ライカー新米監督!