12月15日 月曜日

■1チャンネル(1.8MB)
“ダービー戦をぶちこわした審判”とは言うけれど、考えようによってはこれほど面白いダービー戦もなかったも知れない。4点が入り6人が退場し観客席ではアホどもが騒ぎまくり、そして何よりもバルサが勝利したんだから。

■2チャンネル(1.3MB)
なぜ今、ルストゥ?なぜ?なぜ?な〜ぜ?

■3チャンネル(1.4MB)
もうちょっと落ち着きなさい新米監督さん。もっとも難しい顔してノートばっかりとっている人よりは良いけれど。

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歴史的なスペクタクル・ダービー

それはすべて審判のおかげ。そもそも、選手にしても審判にしてもサモラーノなんていう名前の人物にはろくなのがいないのだ。長いリーグ戦の歴史においても初めてという6人の退場者を出し、8人対8人という、まるでインフェリオール・カテゴリーの子供たちの試合か、さもなくばフットサルのような試合にしてくれたアルフォンソ・ピノ・サモラーノ。もともと役者志願だったというこの審判はいくつかのオーディションを受けながらもついに念願が果たせなかったという。しかしモンジュイクの丘というステージでスタディアムの照明灯とテレビ中継のスポットを浴びて、ついに主役の座を勝ち取ることができた。もちろん自宅のテレビではビデオをとっていたことは間違いないだろう。

19か月ぶりにハンディー戦を勝ち取ったバルサ。そう、2002年4月におこなわれたビジャレアル戦で、相手に先制点をとられながらも4点をもぎとってひっくり返した試合以来の出来事だ。したがってこの試合の準主役はフラン・ライカーとしよう。この新米監督にとっては初めてのダービー戦となったが、どんなベテラン監督であったとしても昨日のダービー戦は奇妙な試合と映っただろう。なぜなら両チーム合わせて6人もの退場者がでた試合であったのだから。
「真っ黄色や真っ赤っかのカードが賑やかな試合だったねえ。試合自体はそれほど激しいものでもなかったし、もちろん暴力的なものでもなかったと思っている。だけれども審判があんな感じだったから、お互いに気をつけなければいけない試合だった。どっちに味方したという感じでもなく、彼の感じるままにカードをばらまいていた。そしてその気配は前半が終了した段階ですでに感じられたから、選手たちには注意するように言っておいたんだ。それでも3人の退場者がでてしまったね。マルケスのはすべって動けなくなったところに相手選手がぶつかってきた感じで、あれは何とも不運と言うしかない。」

クラシコが終了した後、選手たちの素質そのものやメンタリティー問題を批判したフラン・ライカー。だがそれらの批判は勝利という消しゴムで消されることになる。
「バルサはだいぶ長い間ハンディー戦をひっくり返せなかったと聞いているけれど、今日はそれを達成しただけではなく試合内容そのものも最初から良かったと思っている。やはり選手たちが勝利への執念を持って戦ったからこそ良い結果がでたんだろうと思う。もちろんロナルディーニョの復帰も試合に勝利できた大きな理由の一つだろう。彼には試合前に、疲れたらすぐに合図を送るように言っておいたのだが、予想通り何にも言ってこなかった。だがベンチから見ている限りもう限界だということがわかったから交代させたんだ。」

誰もが驚くルストゥを先発させたことに関して、彼はまるでお坊さんか神父さんかのような“人間みな平等論”をぶちまける。
「ビクトルはこれまで申し分ない仕事をしてきた。したがって私も含めてすべてのコーチングスタッフが彼のこれまでのプレーに関して満足している。だがルストゥも良いポルテロだということを毎日の練習で示してきていることを忘れてはいけない。監督として辛いことは、一人しかポルテロを選べないことだ。二人とも非常によくやってくれていると感謝している。特にビクトルは若いし、これからの試合数も非常に多いし、この試合に出なかったからといってこれからも出場しないというわけではない。」