12月16日 火曜日

■1チャンネル(1.7MB)
ウリスト・ストイチコフの現役引退記者会見にはクライフも同席。
「現役選手としては退くことになったが将来のことに関してはバルサが出してくれたオファーを時間をかけて検討したいと思う。自分がバルサに何ができて何が可能か、それをじっくり考えてから答えを見つけようと思う。」
バルサカンテラコーチ就任の噂があったウリストだが、それは近い将来にでも間違いない事実となるわけで、今は一応カッコウ付けてしゃべっているだけ。それにしても“荒れ狂う狼・ウリスト”のバルサ復帰が噂になってから一昨日にはモッタがプジョーにブッ倒され1か月の負傷、昨日は昨日でガッツが一人でブッ倒れ2週間の負傷。これもウリスト現象か。
「自分が控えとなってしまたけれど、ここは一つ冷静になって練習に励みたいと思う。チームが勝ち続けることが今の自分にとっては一番大事なことだ。」
もちろん本音ではないだろうけれど、これぐらいのことが平気な顔で言えるようになったビクトルは大人になったもんだ。頑張れ、そして落ち着け、ビクトル!

■2チャンネル(1.3MB)
ほんの一部のアホファンに過ぎないながら、この姿がエスパニョールファンの実体を表しているとも言える。それは決して暴力的なファンという意味ではなく、彼らにとって一番大事なクラブはエスパニョールながら第二のクラブとして多くのペリーコはレアル・マドリを応援するという意味でだ。ウルトラ・スールにとってサリアやモンジュイクは第二のベルナベウとなる。

■3チャンネル(1.0MB)
息子のゴールに大喜びパフォーマンスができないところが辛いお父さん。首を縦に振ったり横に振ったりなかなか複雑です。

(映像を見るにはQuickTimeが必要です。ダウンロードはこちらから)


アルフォンソ・ピノ・サモラーノ

アルフォンソ・ピノ・サモラーノ、彼の父親トーマス・ピノ・サモラーノも審判を長いこと務めた人物だ。彼はカスティージャ・ラ・マンチャ地方にあるシウダー・レアルに住んでいる。そして周知の事実となっていること、それは彼の父親が現役引退後に認めたことだが、サモラーノ一家は熱烈なAt.マドリファンでもある。マドリッド生まれでマドリッドに住んでいながら、わざわざここに引っ越してきてからその住居を審判協議会に登録し、己の憧れのクラブの試合に笛を吹くことを可能とした審判として知られる。彼らの自宅を訪ねた近所の人たちが語るには、自宅の庭にあるプールの底にはAt.マドリのエンブレムが見られ、アルフォンソ少年は常にAt.マドリのユニフォームを着て遊んでいたという。まあ、それはいい、引っ越ししてまでも目的を遂げようとする努力は評価されるべきだし、そもそも誰にも好みというものがあるのだから。

リーガ一部で笛を吹くようになって今シーズンで3年目となるサモラーノはおしゃべりだ。普通の審判は過去の試合についてほとんどメディアに言及しないものだが、彼はチョイと違う。
「審判が試合が終了した後にいろいろとその試合のことに触れるとスキャンダルな要素になる恐れがあるから、普通は過去の試合について語ることは許されない。その試合がスキャンダルな結果で終わったものであるなら余計そうだ。」
として、バルセロナダービーに関して語りはじめるおしゃべりサモラーノ。

「せっかくの伝統あるダービー戦であったのに、残念なことにその試合に出場するには相応しくない選手が何人かいたように思う。」
何人かの選手は伝統あるダービー戦に出場するには相応しくなかったものの、審判の“質”は伝統の一戦に相応しいものであったと信じるサモラーノ。
「90分間にわたって私の判断に一つも誤りはなかったと信じている。」
グランドの中で異常なヤツは外でもやはりなかなか異常で面白い。

ピノ・サモラーノはこれまでバルサの試合を3回、エスパニョールには4回の笛を吹いている。そしてエスパニョールはこの審判の笛のもとに4連敗を記録している。今回のダービー戦ではいつもと同じように何の問題もなく審判としての仕事を完了していると信じているサモラーノ。
「スピードのある目まぐるしい試合、スピードがそれほどなくのんびりとした試合、各都市のダービー戦のように闘志をむき出しにして戦われる試合、試合にはいろいろなタイプがあるが、そのタイプによってカードの出し方も変わってくる。先日のバルセロナダービーのような激しい試合だともちろんカードの枚数も多くなるのはしょうがないことだ。」
あの試合を激しい試合にした張本人のお言葉だから間違いない。

リーガを長い間見ている人でトミー・コーノを知らない人はいないだろう。エスパニョールの歴史に残るポルテロであり、現在はクラブのポルテロコーチを務めている。その彼に「ハーフタイムの時に私を野次った」として選手控え室に通じる廊下でコーノにレッドカードを示し、彼を“退場”させている。その際、退場させた人間が誰だか知らなかったサモラーノは「あなたは誰?」と聞いている。もちろん怒り狂っているコーノはその質問に無視の態度を決め込んだ。そしてサモラーノが試合後に作成した審判協議会に提出する書類には次のように書かれている。
「審判に対し暴言を吐いたエスパニョール用具係の一人を退場処分にした。」
面白すぎる。

そしてその書類の中にはもう一つ驚くべきことが書かれている。イバン・デ・ラ・ペーニャに関してだ。
「彼を退場処分にした後、私は彼から腹部に暴力行為を受けたが、幸運にも痛みに耐えながら笛を吹き続けることができた。時間の経過と共に痛みが和らいできたことが幸いした。」
その暴力行為とはイバンの“指”が彼のお腹に“強打”したものだという。

もう、たまりません、降参です。この審判から座布団をすべて取り上げ、200試合の出場停止処分にしてやってください、お願いです!