12月29日 月曜日

■1チャンネル(1.3MB)
エスパニョールに対して黄色と赤の花が咲き乱れる今シーズン。年内の試合だけで黄色ちゃんが48枚、赤ちゃんが13枚と派手に舞い散った。

■2チャンネル(0.8MB)
デラ・ペーニャは3試合だったか4試合だったか忘れたけれど、審判に対するこの“暴力行為”がその原因となって試合出場停止処分を受けている。「指による暴力で腹部に痛みを覚えたものの、どうにか試合を続けることができた」なんぞとぬかすこの審判。

■3チャンネル(1.5MB)
フットボールはクリスマス休みに入っているけれど、他のセクションは動き続けている。先日おこなわれたバスケット部門のプレゼンテーション。カンテラも全員集合しての写真撮影だけれど、何か気持ち悪い風景。

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ロマリオ、エスパニョールに!

「プレジデンテ、安心しろよ。俺は1試合に1ゴール決めるからさ、そしてそのゴールが必ずポイントに結びつくようなものになるだろうから。俺は腐ってもロマリオさ、そうだろ!」
ブラジルのフルミネンセにいるロマリオとエスパニョールの会長ダニエル・サンチェス・リブレとの電話による会話だ。この一言でロマリオのエスパニョール行きが決まった。“R”はRでもリバルドのRではなく、ロマリオのRと決まったこの冬のメルカードにおける補強作戦。これまで2週間にわたってリバルドと交渉してきたエスパニョールだが、いつまでたっても煮え切らない彼の態度に業を煮やした会長はロマリオに乗り換えた。

来年の1月29日に38歳になるロマリオは、このエスパニョール入団が決まったことによりバルセロナ、バレンシアに続いて3回目のスペインでの冒険となる。ロマリオが望んだ契約内容は、期間的には今シーズン残りのみとなっているが、もし約束通り1試合1ゴールを決めることができたなら自動的に来シーズンも延長契約になるというもの。残り半年の“年俸”は250万ユーロ、だがもし1ゴールも決めることなくシーズンを終了した場合、これらの“年俸”をクラブ払い戻すという条項も契約書に入れている。またリオまでのエアーチケットファーストクラスを20枚、バルサ時代に住んでいたシッチェスの町に家を一件提供するという項目も見られる。 


リバルド、バルサと交渉中

最終的にエスパニョールがロマリオ獲得を決定したことから、リバルドの代理人であるカルロス・アリネ氏が交渉先を突然変更し、今度はチキ・ベギリスタインと交渉を開始した。だがエスパニョールとの交渉中もそうであったように交渉しているクラブは複数で、これまでどおりサン・パウロとの交渉も続行中のようだ。“Terra.com”に掲載されたカルロスのインタビューによれば、サン・パウロが提出しているオファーは月額6万5千ユーロというもの。ただ年俸問題はリバルド個人にとってはそれほど重要な問題ではなく、もしバルサが真面目なオファーを提供してくれれば再びバルサに戻る可能性が大だとも語っている。

チキ・ベギリスタインはこのニュースに関して沈黙を守っている。リバルド復帰問題はバルセロニスタにとってかなり微妙な問題であると共に、監督のフラン・ライカーの意見も重要なファクターとなるからだ。だがチキがこの話しに乗ったのはクリスマス休暇に入る前のスタッフ・テクニコの会議でフラン・ライカーがエストレーモ選手がどうしてももう一人欲しいという要請があったこととも関係があるようだ。今シーズンに加入してきた左右エストレーモのルイス・ガルシアとクアレスマがまだまだ実戦で起用するには時間が必要だということ、そして唯一期待の持てるベテラン選手オーベルマルスは90分間毎試合プレーできないこと、したがってフラン・ライカーとしてはどうしてももう一人エストレーモ選手が必要だということになる。だが、リバルドが再び、かつてのバンガール時代のように左エストレーモとしてプレーすることに納得するかどうか、それも大きな問題の一つだろう。


バンガール、裁判沙汰に

「確かに私は会長として多くの誤りを犯したことを認めざるおえない。だがその誤りの99%はすべてバルサに良かれという発想でおこなってきたものが裏目にでてしまったものだ。したがってそういう意味では私はできる限りのことをしてきたと誇りに思っている。それでも一つだけ納得できないことがある。それはロナルド獲得が目前に迫っていたにも関わらず、それに反対するバンガールを説得することができなかったことだ。それが私の会長としての最大の誤りだったと思っている。」
そう語るバルサ元会長にして現ボイショス・ノイスのジョアン・ガスパー。確かに彼の言うとおり、もしロナルド獲得を実現していれば、現在のバルサはこうなっていなかったかも知れない。いや、その後のロナルドのメレンゲの活躍を見る限り、その可能性は非常に大だと言わざるおえないだろう。

その思いはガスパーと対立関係にあった現会長ジョアン・ラポルタにしても同じようだ。それどころか仇敵ガスパーを擁護するような感でロナルド問題を語るラポルタ。
「ロナルド獲得問題はガスパーの誤りではないだろう。彼はロナルドがバルサに来るためにできる限りのことをしたように聞いている。クラブとロナルド個人との合意が達成されていたにも関わらず、それに反対の意思表示をしたバンガールこそ問題にしなければならないことだ。我々クラブ理事会はこの点を非常に重要なもとしてとらえている。一人の監督の判断により、それも誰しもが納得できない判断によってクラブに与えた重大な犯罪事項と我々は考えている。したがってこの問題を裁判所に訴えることに決定した。」

裁判所への訴えはどのような内容となるのだろうか。それはだいたい次のようなコンセプトで成り立っているようだ。最大のライバルであるレアル・マドリに持っていかれたことにより、バルサが彼を獲得できなかった以上のマイナス要素を分析しなければならない。それはロナルドがマドリの選手として獲得したゴール数を基本として訴えがおこなわれることになる。クラブ理事会の独自の計算によれば、ロナルドがリーグ戦であげた各ゴールはバルサに9千ユーロの打撃を与えていることになるようだ。そしてチャンピオンズリーグでの彼のゴールは1万2千ユーロとなる。

リーグ戦で昨シーズン23ゴール、今シーズンはこれまでのところ14ゴール、トータルすると37ゴールとなり33万3千ユーロとなる。またチャンピオンズでは昨シーズン6ゴール、今シーズンは3ゴール、トータル9ゴールで12万ユーロ。これらを総計すると45万3千ユーロとなり、この賠償金をバンガールはクラブに対し支払うべきだというもの。


マドリ、経済問題悪化

政府との癒着問題となったマドリ・スポーツ都市のマドリッド州による買い上げ問題。それまで多額の借金を抱えていたマドリはこの練習場を売ることにより、どうにかこうにかクラブ延命をはかることが可能となった。だがここに来て重大な問題が浮かび上がってきている。

マドリッド州が買い上げたこの練習場は元もとスポーツ施設として認可されていた土地だが、すでにビジネス関係の建物を建てられるカテゴリーに変えてしまっている。州としてはこの土地に4つの高層ビルを建築し、それを事務所や商店用に各関係者に販売することによって利益を得ようとしていた。しかもこの4つのビルのうち2つはレアル・マドリ専用ビルとなり、このビルの売り上げが実際はクラブの懐に入ってくるものだった。ところが建築申請に入った段階で重要な障害があることが発見されることになる。

当初、220メートルの高さのビルを建設する予定となっていたのだが、近くにある飛行場に離発着する飛行機の臨時航路区域となっていることが判明。この区域にはビルの高さ制限があり、それは110メートルとなっている。したがってこの4つの高層ビルの高さは110メートルにしか過ぎなくなり、予定されていた販売額の半分しか入らないことになる。それを知ったいくつかの予定されていた買い取り業者が約束が違うということを理由に、すでに手を引いているという。

これまで政府と癒着してしたい放題のことをしてきたフロレンティーノ・ペレスだが、この高さ制限の問題はかなりの障害であることは間違いない。来シーズンの初めには待ちに待った土地販売ユーロが入ってくるはずであったのに、ここに来て少々ややっこしくなってきてしまった。だがそれでもペレスが抱える1シーズン1人のクラック選手獲得という強迫観念は、すざましいものがあるようだ。なぜならクラブ財政で選手獲得が不可能となるのなら、彼個人の財産を活用してまでそれを可能としようとしているからだ。

ペレスが狙うクラック選手はアンリ。彼の獲得資金確保のためにペレスが売ろうとしているのは奥さんの名前を付けた豪華クルーザー“ピティーナ”だ。これまで休暇がとれるごとに家族で乗り込んで楽しんでいたクルーズ船だが、強迫観念には勝てなかったペレス。すでに販売に際しての値段は決定されている。2千万ユーロ、誰か買いませんか?


ベッカム夫婦の慎ましい贈り物

「今年のクリスマスプレゼントは例年に比べて慎ましいものだったわ。と言っても、今までの私たちの生活自体が派手すぎたと思っているから、この程度のものでちょうど良いと思うの。」
そう語るボダフォーン子だが、彼女がボダフォーン男からもらったクリスマスプレゼントはプライベートジェットだった。自由気ままにいつでもドーバー海峡をわたって大好きなティーが飲めるイングランドに帰れる自家用機だ。

ベッカムが奥様に贈ったジェットは各種のオプションを含めて総額960万ユーロ程度のもの。彼にとっても彼女にとっても大した額ではない。だがこのプレゼントには大いなる意味がある。それはマドリッドの泥臭い生活に飽き飽きしている奥様に、時間が許す限り少しでもイングランドの格調高い生活を楽しんで欲しい、そういう旦那の思いが込められているからだ。そう、これまで確かにボダフォーン子は何回もマドリッドの生活の貧祖さに嫌気がさしているということをメディアに語ってきている。街は汚いし、やたらとオリーブの臭いがするし、なんと言っても美味しいティーがないのだ。彼女の大好きな“午後のティー”を楽しむ場所がないマドリッド。

彼女からの贈り物も今年は地味に抑えてある。クリスマス用の衣装として、コルテ・イングレスで手に入れたパーティー衣装とパジャマ。わずか7万5千ユーロしかしない安物だ。だが、それでも大晦日に食べるブドウにはどんなに大金をはたいてもいいから良いものを取り寄せたいと語るボダフォーン子。大晦日の24時を迎える12秒前から鳴る鐘の音に合わせて食べる12個のブドウのことを言う彼女。
「スペインのブドウはねえ、まずいのよ、とてもまずいの、ここのティーみたいにね。だからあたしはさ、ほっぺたが落ちるような美味しいブドウをどこか外国から取り寄せようと思っているの。」
それだったら山梨が良いぜ、ねえちゃん。