1月6日 火曜日

■1チャンネル(1.0MB)
毎度お馴染みとなったゴールシーン、そしていつもの暗い暗い暗い表情の選手たち。今年もやってくれますバルサ。

■2チャンネル(1.5MB)
この悲惨な試合で、それでも輝きを見せた二人の選手、イニエスタとセルヒオ。

■3チャンネル(1.0MB)
「あ〜、なんで負けちゃったのかな、よくわかんない。」
「我々が犯したミスを分析して次の試合で頑張らねば」

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新年 明けまして 負けました

年が明けてもバルサの悪夢は消え去らない。いや消え去らないどころか、さらに大きな悪夢となって襲ってきている。クリスマスにはサンタクロースと変身したルストゥがセルタにプレゼントをあげたと思ったら、今回はレイジェス・マゴスに変身してこれまた大きなプレゼントをサンタンデールに献上している。ポイントを稼げないポルテロ・ビクトルからツキのあるルストゥへの交代は見事に裏目に出て、ポイントを失うポルテロ・ルストゥとなってしまった。

ガスパー政権時代の悪政治が現在の不振を招いている、そういう言い訳が成り立ってきたバルサだが、昨日の敗戦はラポルタの敗戦と言って良いだろう。なぜならガスパー政権時代に獲得した選手は一人もスタメンで出場していないからだ。それでもジョアン・ラポルタはすべてのバルセロニスタに要求するだろう。忍耐、無条件で限りのない忍耐。そして希望、どのような悪い結果が続こうとも明日への明るい希望。そして信頼感、いかに裏切られ続けようが疑うことを知らない信頼感。そして時間、結果がでるまでの果てしない時間を。だが、ガスパーも同じことを要求していたのを彼は覚えているだろうか。選手にはクラブに対する“忠誠心”を要求し、ソシオには無条件のクラブ愛を。だが、最後は結果のみが、チームが出す結果のみが、クラブ理事会を救うことになるのはガスパー政権が教えてくれている。

18節を終了して6勝6敗6分け、首位のレアル・マドリまで18ポイント、4位以内に4ポイント差、それが現在のバルサの数字が示すわかりやすい結果だ。昨シーズン、バンガールがベンチに座って18節を終了した段階と、わずか1ポイント多く獲得しているだけのフラン・ライカー・バルサ。バンガールは19節の試合で対戦したセルタに敗北することで監督の座を追われた。だがラポルタ政権が打ち出している“変革”の目玉商品であるフラン・ライカーは、次のサラゴサ戦に敗れたとしても監督の座を失うことはないだろう。なぜならそれをしたらラポルタの“変革”自体の敗北を意味することになるからだ。

「チームの置かれている状況は非常にデリケートなものとなっていると思う。でも、それでも我々は、一生懸命練習してこの状況から抜け出すために汗を流していくしかない。もうこのセリフを何回言ったか覚えていないほど繰り返していることになるけれど、本当にそれしかないんだ。ファンの人々が聞き飽きたと言うかも知れないけれど、そしてそれは間違いないことだと思うけれど、それでもそう言うしかない。このまま引き下がるわけにはいかないし、自分一人でも戦っていくしかない。」
そう、確かにこのセリフは今シーズンだけでなく、ここ何年かの敗戦の後に決まってといっていいほど聞いてきたものだ。プジョーがこう語る時、多くのバルセロニスタは彼の言葉に真実を見るだろう。いつもの試合と同じように、この試合で人一倍汗を流し、走り回り、両手を振って仲間を励まし続け、試合途中でセルタ戦で痛めた箇所が再び悪化しても何事もないかのようにプレーし続けるプジョーの言葉に嘘はない。それでも聞き飽きた言葉であるのも確かなことだ。

サンタンデールでの試合後にメディアに応対したのはこのプジョーとイニエスタ、セルヒオだけだ。この試合で少なくてもカッコ付きの活躍を見せた3人の若者だけが試合を振り返りメディアに頭を下げながらボツボツと語る。他の多くの選手、すでに敗戦という経験に慣れてしまっている多くの選手たちは沈黙を守っている。こういう難しい状況をうち破るのはこれらの若い選手の責任ではない。沈黙を守っているすでにベテランと呼んでいい選手たちの責任だ。彼らの発奮なくしてバルサの反撃はない。