1月11日 日曜日

■1チャンネル(1.6MB)
監督が悪いのか、新加入選手たちが悪いのか、はたまた点を取れないデランテロが悪いのか、いずれにしてもカンプノウにはCRISI(危機)の人文字ができたりして・・・

■2チャンネル(0.9MB)
「この点の入らなさは信じられない。これだけ多くのゴールチャンスがありながら、それでもゴールが決まらない。これはデランテロだけの問題じゃないことだけは確かだ。なぜなら、例えばレバンテ戦では20回近くのゴールチャンスがあったけれど、それは単にデランテロ選手だけではなくセントロカンピスタにもあったゴールチャンスなんだ。それでも入らなかった。だからみんなの責任であり、ゴール運の責任でもある。さあ、次の試合は頑張ってみんな入れてみよう!」

■3チャンネル(0.9MB)
1987-88シーズン、サラゴサでプレーしていたこの人が今ではバルサのフッシギ監督。

(映像を見るにはQuickTimeが必要です。ダウンロードはこちらから)


プレゼントは、もちろんタダじゃない

ジョアン・ラポルタが会長に就任してから半年がたとうとしている。“すべての変革”を高々と掲げ、クラブ機構そのものの変革まで志しエネルギッシュに動きまわって来たこの半年。莫大な借金を抱えるクラブ財政の建て直しを最優先事項としながらも、フラン・ライカーという新たな監督と7人の補強選手の元にスタートした今シーズンのフットボールチームも「決して過渡期のチームとしてではなく、常にタイトルを狙っていくチーム」として期待していると会長就任の挨拶の中で語った。だがそれから半年たった今、クラブ財政の問題は明るい傾向を見せているものの、チーム状況は昨シーズンとほとんど変わらない状況だ。

クラブ理事会の親分であるクラブ会長は10万ソシオの選挙で選出されることは誰もが知っていることだ。そして会長の仕事で最も評価されることはクラブの財政問題建て直しではなく、バルサというクラブの擁するスポーツセクションの成功だ。中でもやはりフットボールセクション成功なくして会長の成功もあり得ない。それはラポルタの“敵”であったヌニェスが教えてくれたことだ。ヌニェスも彼と同じようにクラブ財政建て直しから始めた会長だが、彼が22年間もクラブ会長として君臨できたのは、クラブの財政状況を良くしたからだけではなかった。それはやはりフットボールチームの輝かしい成功があったからだ。

“すべての変革”からの発想にアンティックは当然ながら入り込めなかった。ラポルタの“親友”でもあるヨハンや、そのクライフが信頼するチキ・ベギリスタインが何人かの監督候補から選んだ人物、それがフラン・ライカーだった。いわば、彼はラポルタ内閣にとって期待を込めて選ばれた監督であり、シーズン途中では決して首を切るようなことはできない監督でもあった。もし半年で更迭するような事態になれば、それはラポルタ内閣の最初のつまずきを意味するからだ。したがってフラン・ライカーが望むもの、そして理解に苦しむ敗戦の弁をさせないためにも、彼の望むもの、それを与えなければならない。ダビッツ、それが選ばれたプレゼントだ。このプレゼントでフラン・ライカーは言い訳ができなくなる、少なくても理解に苦しむ言い訳はできなくなるだろう。

だが今日の試合にはまだダビッツは出場できない。まだバルサ入団も決まっていないダビッツである。したがってフラン・ライカーにはまだまだ言い訳の許される、と彼だけが勝手に思っている、その言い訳の許される試合だ。クルイベルは不在、オーベルマルスは不在、ガブリ、モッタ、ルイス・エンリケ、そして期待のディフェンスだったマリオも不在の今、フラン・ライカーは出場可能なすべての選手をかき集めてサラゴサを相手に戦う。その戦う場所、それはカンプノウ、バルサの地元スタディアムであるカンプノウ、まだ2勝しかあげていないカンプノウだ。

■招集選手
ビクトル、ルストゥ、レイジゲル、プジョー、マルケス、ジオ、オスカー・ロペス、ロス、チャビ、ジェラール、コクー、ルイス・ガルシア、ロナルディーニョ、イニエスタ、クアレスマ、セルヒオ・ガルシア、サビオラ