1月13日 火曜日

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2004年1月12日、ダビッツの忙しい1日

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この人でも笑うことがあることを発見。

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ニュースに書いてあるようなことを言っております。

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ダビッツ背番号3、正式にバルサの選手に

日曜日のサラゴサ戦を前にしてすでにバルセロナ入りしていたダビッツ。目的はもちろんカンプノウでプレーするためではなく、バルサ理事会との入団交渉に彼自身も参加するためだ。これまでスリナムで休養をとっていた彼だが、バルサ入団の可能性が高くなったため、イタリアのトリノには戻らず直接バルセロナ入りした。当初の予定ではカンプノウでのサラゴサ戦を観戦するはずだったものの、メディアによる注目が高すぎることもあり最終的にホテルの自室でのテレビ観戦となった。

本格的な交渉が始まったのは試合が終了してからの22時からだ。ジョアン・ラポルタ、サンドロ・ルセー、フェラン・ソリアーノ、チキ・ベギリスタインがそれぞれダビッツの宿泊するアーツ・ホテルに集合。彼の部屋には代理人のロベルトが待ち受けている。会合が始まってから1時間してからフラン・ライカーも加わり本格的な交渉に。これが終了を見たのは夜中の12時過ぎ。チキ・ベギリスタインがメディアの前に姿を表したのは0時30分だった。
「我々とダビッツ側の間で合意に達したことを発表したい。期間は基本的に残りのシーズンが終了するまでとなっているが、もし監督がさらに必要と考えるなら来シーズンもバルサでプレーすることになるだろう。いずれにしても我々が彼の獲得の最優先権を保有していることになる。」

ダビッツが6か月間で受け取るサラリーは手取り120万ユーロ。バルサとしてはレンタル料をユベントスに支払う必要がないため、このサラリーだけがダビッツ獲得の際の必要資金となる。またダビッツに支払うことになる120万ユーロは、ボナノとアンデルソンに支払うはずであった年俸分とほぼ同じ額であることから特別な支出でもないことを意味する。

30歳になるとはいえ、ダビッツというメディア的な選手の入団がなにゆえこうも簡単に、しかも経済的な問題もなく可能となったのか。それはやはりダビッツとユベントスとの関係の亀裂と、これまで何回となくイタリアメディアを騒がしているローマへの移籍の可能性と無関係ではあり得ない。昨シーズンが始まる前の夏にはもう少しのところでローマへの移籍となったダビッツだが、ユベントス首脳陣の反対でそれは実現しなかった。だが今シーズン限りで契約が切れる彼はユベントスとの延長契約に応じないばかりか、すでにローマとの来シーズンからの仮契約にサインしているとまで言われている。同じリーグでのライバルには持って行かれたくないユベントス首脳陣が考えたのが他の国のクラブへのレンタルあるいは移籍だった。

ダビッツの代理人はバルサを含めて10以上のクラブに誘いをかけている。だがダビッツ個人が望んだのはバルサでのプレー。友人が多くいるチームということもあるし、バルサでスタメン出場すれば今年の夏のユーロコパへの招集は確実になるという読みもあるだろう。選手とクラブのお互いの必要性がそれぞれ一致してのダビッツ・バルサ入団となった。

12日月曜日の午前中にメディカルチェックを何の問題もなく済ませたダビッツは、その日の午後6時30分に記者会見場に姿を表した。フラン・ライカー、チキ・ベギリスタイン、ジョアン・ラポルタと同席し、アンデルソンが残していった背番号3のユニフォームをカメラマンに示すダビッツ。
「今までの多くの経験をバルサという偉大なクラブで役立たせることができれば嬉しいと思う。」
そう語るダビッツだ。