1月22日 木曜日

■1チャンネル(1.6MB)
ビルバオ戦でスタメン出場し期待に応える活躍を見せたオラゲール。試合の翌日には何をしていましたか、という質問に答える。
「土曜日に試合がある時の日曜日はいつも勉強。しかも今の時期は大学の試験が近づいているから1日中勉強していた。試合のビデオ?まだ見ていない。」
そのオラゲールは今日のサラゴサ戦にもスタメン出場する予定だ。

■2チャンネル(1.8MB)
タイトル獲得に一番近いのは国王杯。全力をあげてサラゴサ戦に勝利するように戦いたいと語るカピタン・コクー。ジオは歯がイタイタで欠場。オスカー・ロペスとナバーロが招集されている。

■3チャンネル(0.6MB)
何日か前、マドリッドにある裁判所に出廷して証言を求められたサビオラ。バルサに入団したさいのコミッション問題で、彼もまた証言しなければならない立場の一人となっている。そしてサラゴサ戦のある今日、彼は再びマドリッドまで行って証言することを要求されている。午前中のシャトル便でマドリッドに行き、用事が済み次第再びシャトル便に乗って試合に間に合うように帰ってこなければならない。ああ、忙しい!

(映像を見るにはQuickTimeが必要です。ダウンロードはこちらから)


フェルナンド・ナバーロの招集

フェルナンド・ナバーロ22歳、首を長くしてこの瞬間を待っていた、とは簡単には言えないほどの長すぎる時間だったに違いない。先週の土曜日におこなわれたカンプノウでのビルバオ戦の招集メンバーの中に、1年以上ぶりに彼の名前が記入されていた。待ちに待ったこの瞬間、プレーするかどうかはわからないとしても少なくても一部ベンチの中に入ることを確認したナバーロ。

”ドリームチーム”時代にバルサのカンテラとしてクラブに入団し、将来の夢はもちろんバルサの一部選手として活躍すること。それが実現したのがわずか1年前。シーズン開始してから14試合のうち13試合がスタメン出場、彼にとっては夢のまた夢の出来事だった。だが突然の負傷が彼に襲いかかる。
「自分の不運を何十回、何百回、何千回恨んだことか。でも最後に行き着くところはいつも同じ。それは自分は憧れのバルサのユニを身につけてプレーし、そしてチームを守る仕事をして負傷したということ。これほどの誇りあることができるのは不運と言うより幸運ではないだろうか、そういうことなんだ。」

そう自分に言い聞かせ、いくら割り切ったとしても、頭の中は常に葛藤で渦巻くナバーロ。タクシーの運転手を職業とする父がジムやマシアの練習場に連れてきてくれる毎日が1年間続く。
「家族や恋人に辛くあたる日がけっこうあったよね。もちろん自分ではわかっているんだけれど、どうしようもなかった。本当に自分はプロの選手に戻れるのだろうか、そればっかり考えていた。」
練習もろくにできないことにより毎日時間が余ってしまうだろう、そう考えた彼は英語の学校に通ったりする。だが、この1年間、時間が余ると言うことはほとんどなかった。最初の頃はジムでの体力作りが毎日8時間近くおこなわれる。負傷した足の調子が良くなったら良くなったで、ジム以外にも毎日の走り込みがおこなわれる。とても時間が余るというものではなかった。

リハビリが終わり彼を待っていたのはバルサBでのプレーだった。それでも彼は素直に状況を受け入れる。ジオというフラン・ライカーが獲得した選手がすでに一部ではスタメンとなっているし、彼の控えにはかつての同僚のオスカー・ロペスがベンチにいる。したがって彼の出番は当分ないだろう、それはリハビリ中から理解していたことだ。それでもやっとフットボール選手としてプレーできることが何よりも嬉しい。バルサBでは負傷なんてことはもう考えもせずにプレーできるようになった。

ビルバオ戦に続いて今日のサラゴサ戦にも再び招集された。だがこの招集がジオの歯痛による欠場が生んだことも知っているし、すでにクラブ間でレンタル移籍の話しが進んでいることも知っている。彼に興味を示すアルバセテが今シーズン限りのレンタルを依頼してきている。このままではバルサBでプレーし続けることになるかも知れないし、彼のバルサB復帰によってそれまでスタメンでプレーしていたアンダー20代表のペーニャが控え選手となってしまったとことも知っている。もし一部でプレーチャンスが訪れないのなら、今シーズンだけでもプレーするチャンスを与えてくれるクラブに移るのも良しとするナバーロ。したがって、もしかした今シーズン最初で最後のバルサ選手としてのプレーとなるかも知れない今日のサラゴサ戦でもある。

■招集選手
ビクトル、ルストゥ、レイジゲル、マルケス、オスカー・ロペス、オラゲール、ナバーロ、チャビ、ダビッツ、コクー、ジェラール、ロナルディーニョ、クアレスマ、オーベルマルス、ルイス・ガルシア、サビオラ、クルイベルの17人。国王杯はベンチの中に5人しか入れないため、試合当日この中から一人抜けることになる。