1月27日 火曜日

■1チャンネル(1.7MB)
闘争心による勝利、そして苦しみぬいての勝利。どんな勝利でも3ポイント。

■2チャンネル(1.7MB)
先週の月曜日に30分の遅刻で練習に参加してきたクルービー。遅刻してきたこもさることながら、この映像にあるような彼の態度が問題となった先週。彼より遙かに遊びまくっている白ゴリラがゴールを決めることで免罪されていることを知ったクルービー、さっそくマネをしてみた。バルサ歴代ゴール数3位を誇るリバルドに6ゴール差と迫った。250試合出場達成、そして122ゴール。

■3チャンネル(0.9MB)
髪を切ったらまともな感じになっちまったオラゲール。
「自分の活躍よりチーム一丸となっての勝利が嬉しい。」

(映像を見るにはQuickTimeが必要です。ダウンロードはこちらから)


救われたフラン・ライカー

それはまるでカンプノウでの試合のようだ。白いユニフォームを着たバルサが攻めに攻めるものの、ブラウグラーナのユニを着たビジターチームがカウンターアタックで奪った先制点を必死になって守っている。攻撃をを放棄し守備一方のビジターチームは3本と続けてパスがつながらないものの、相手に決定的なチャンスも与えていない。そして地元チームは10人となりながらも総力を結集して攻撃するが、ついに審判の試合終了の笛がなり一貫の終わり。わずか3回のゴールチャンスしかなかったビジターチームがその1回をものにし、アウエーでの試合をものにした。

そのゴールを決めたのは問題となっている選手、パトリック・クルイベル。先日カンプノウでおこなわれたサラゴサ戦ではベンチに下がる際に多くの観客からブーイングが送られた。常にクラブにとって“問題”の選手であり、ある時は“解決”の選手ともなるクルイベル。クラブ理事会の多くのメンバーはすでに来シーズンには彼がクラブに残らないことを信じているし、それは去年の夏の彼の行動を顧みれば正しい総括だろう。今年の夏が訪れれば彼の違約金は再び180万ユーロというタダみたいな値段となる。だから、クラブ理事会の多くのメンバーが今のうちに400万ユーロで売り出してしまおうと画策しているという噂も真実味をおびてくる。だがバルサの“9番”を信じて疑わない人物もいた。クルイベルにとってもっとも重要な人物、それはもちろん彼が属するクラブの監督、その監督だけが彼の可能性を信じていた。そしてその“9番”の選手が監督のクビを救うことになる。

「もし自分のゴールが監督を救うことになったのであれば、これほど嬉しいことはない。」
試合後の記者会見でそう語るパトリック・クルイベル。だが土俵際にたっていた監督を救ったのは彼だけではなかった。この試合は先制したらひたすら守りきる試合となった。その仕事を十分すぎるほど可能にした3人のカンテラ選手たち。ビクトル・バルデス、オラゲール・プレッサ、チャビ・エルナンデス。

ダリオ・シルバのサイドからのシュートを体勢を崩しながらも右手で弾いてゴールを防いだビクトル。
「このスタディアムはマドリに4点も入れて圧勝したところ、我々にも難しい試合となった。それでもディフェンス陣はみんな必死に守ったし言うことなし。」
試合終了直前にゴールラインに迫るボールをかろうじて右足で弾いたチャビ。
「自分の誕生日をこういう形で過ごせたことが嬉しい。」
そしてプジョーの不在を忘れさせるようなプレーを90分間展開したオラゲール。
「プジョーはあくまでもプジョー。彼の代わりを務める選手なんかいない。ディフェンスだけではなく、全員の力で勝ち取った勝利だと思う。」

そのプジョーは今日の練習に参加してきている。合同練習への参加ではあるものの、まだ一人での走り込みの練習だ。もちろん彼の負傷が確認された時の“復帰メニュー”よりはだいぶオフサイド気味に早く戻ってきている。そして来週には新しい仮面を付けての合同練習参加となりそうだ。