3月19日 金曜日

■1チャンネル(1.6MB)
ラディオ・サラゴサによるゴールの瞬間の実況中継。

■2チャンネル(1.1MB)
おめでとう、サラゴサ!

■3チャンネル(1.2MB)
「ショックだろうねえ、ボクだったらもう失神しちゃってるよ。」
「俺はテレビ持ってないから試合見てねえんだ。」

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春一番の花火が高々と・・・

バルセロナ上空に上がったのは夜の11時半近くのこと。ドーシヨウモナイ・カルモナ・メンデスが試合終了の笛を吹いてから数秒後のことだ。レアル・マドリ・フリーキックのみ2点、レアル・サラゴサ3点、2003−04シーズン国王杯の優勝クラブが決定したその瞬間だ。

レアル・マドリが勝利するために必要となる三つの要素、それは試合を決定づけるゴールを決めるロナルドの存在、ふにゃふにゃディフェンス陣のミスをスーパーセーブで防ぐカシージャスの存在、そして、とてつもなく暖かい応援をしてくれる審判の存在、この三つの要素が絶対的に必要になるにも関わらずロナルド、カシージャスが不在となったレアル・マドリには苦しい試合。それでもサラゴサが10人選手となる幸運に恵まれ勝機に恵まれたレアル・マドリ。だが、そこはそれ、スタメン選手の顔ぶれは豪華なもののベンチに控える選手達はフットボールファンが誰一人として知らない顔ぶればかりのお粗末選手を抱えるチームであるからして、最終的には実力に優るサラゴサが勝利するという正しい結果となった。

それにしても、ピノキオ・ラウルの精彩を欠いた120分のプレーは驚きものだったし、カンテラ出身ということだけが魅力となっているメレンゲ・グッティは前半にすでに退場になっていなければならない試合だった。偽りの“勝利者”を気取るジダーン・フランス代表選手は再び多くの人々の前で、何と暴力的な選手であることかを証明してくれた。ひたすら高慢で負け方を知らぬこのベテラン選手は一試合で二回退場になっていなければならなかったのだ。敗北が決定した試合後にニヤニヤとした薄笑いを浮かべたペセテロはいったい何を思っていたのだろうか。

マドリを首になったサビオ、マドリもバルサも首になったダニ、そして首になる前に入団さえ断られたミリート、そしてその他のサラゴサ選手達による大いなる活躍、さらにサラゴサのベンチで指揮をとるのはかつての“我らがカピタン”でありバルサソシオでもあるビクトル・ムニョス。今のバルサ選手で例えるなら、そう、ピラニア・ダビッツそっくりのプレースタイルを特徴とし、そのファイトぶりによって大いにカンプノウを沸かせたビクトル・ムニョス。彼の戦闘魂がサラゴサの選手に乗り移っての完璧なる勝利だった。