4月1日 木曜日

■1チャンネル(1.3MB)
1999年12月のカタルーニャ代表とユーゴスラビア代表との試合のときの盛り上げようCM。
“カタルーニャ代表の次の目標は?”
「ユーロコパ参加」
「オリンピック参加」
“ワールドカップ参加は夢?”
「・・・・・」
「・・・・・」
カタルーニャ代表は5月にセレソンとの“親善試合”を検討している。

■2チャンネル(1.0MB)
“スケート競技国際競技委員会”がカタルーニャ代表を国際代表チームとして認めたことに関して。
大学5年生オラゲール「もちろん嬉しいニュースだが、この先の広がりを急いではいけないと思う。フットボールでも将来にはカタルーニャ代表が認められることを希望しているが、徐々に徐々に展開していくといい。」
そこは慎重チャビ「よくわからない問題だけれど、こういうことはすべて時間が解決していってくれると思う。」

■3チャンネル(1.3MB)
オーレー! イニエスタ・セルヒオ!

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"Catalunya is not Spain"

マイアミにある“スケート競技国際競技委員会”が、カタルーニャ代表を国際試合での国家チームの一つとして認めたという衝撃的なニュースがスペインに流れてきたのは先週の土曜日の深夜。スペイン国家にとっては非常に微妙な政治的問題であることから、スポーツ新聞を問わず一般紙を含めた多くのメディアによっていまだに賛成論・反対論が交わされている。

スペインで代表的なスケートスポーツと言えば、ローラーホッケーということになる。ヨーロッパ各国や中南米で盛んなこのスポーツはオリンピック種目とななっていないことから、“スケート競技国際競技委員会”がカタルーニャ代表を認めたからと言ってオリンピック協議委員会が口を挟む問題とはならない。だがスペイン国家のスポーツ省やローラーホッケー競技会にとってはとてつもなく重要な問題となる。

スペイン国家にとって、とてもじゃないが認められないこと、それはカタルーニャ代表が国際的に認知されてしまうと国際試合でスペイン代表とカタルーニャ代表の対戦が可能となってしまうことだ。1990年、当時の社会党政府が定めた“スポーツ法”は次のようにうたっている。
「国際的な公式試合においてはどこの州の出身の選手であろうと、スペイン代表選手としてプレーすることが義務となっている」
つまり国際公式試合ではカタルーニャ代表の選手であろうと、バスク代表の選手であろうと、スペイン代表選手としてプレーしなくてはならない、そういうことだ。もちろん親善試合においてはこの限りではなく、現行法においても親善試合に限り各州代表が国際試合をおこなうことが許されている。だが、今回の“スケート競技国際競技委員会”が認めたものは、カタルーニャ代表は公式国際試合にも参加できる権利があるというものだ。

そしてローラーホッケー競技会にとって現実的に問題となること、それはこれまでのスペイン代表選手のほとんどがカタラン人だということだ。もしカタルーニャ代表が国際的に認められてしまうと、その戦力が圧倒的に落ちてしまうことは火を見るよりも明らかなこと。このニュースが発表されてからスペイン代表選手として国際試合に出場してきた多くのカタラン人選手は「もし、どちらかを選択しなければならないとすれば、もちろんスペイン代表ではなくカタルーニャ代表選手として出場する」とまで発言している。

スペイン政府が恐れるのは、それは今回の選挙で敗北となったメレンゲ・アスナール政党であれ、あるいは選挙に勝利したバルセロニスタ・サパテロ政府であれ、スペイン国家の代表チームが将来には分裂してしまう危険が訪れる可能性を見るからだ。ローラーホッケーなどというまだマイナーなスポーツなら許せるものの、バスケ界やフットボール界までこの波紋が広がる可能性を恐れている。来月から政権を握ることになる社会党の親分であるバルセロニスタ・サパテロは次のようにメディアに語っている。
「ラウルとプジョーが一緒にプレーするチームが我々の望むスペイン代表。カタルーニャ代表とスペイン代表が公式国際試合で戦うなんてとんでもはっぷん。」
この微妙にして、外国人には良く理解できない問題は、今まさに始まったばかりだ。