4月6日 火曜日

■1チャンネル(1.7MB)
♪オ〜レ〜オレオレオレ〜♪オ〜レ〜オ〜レ〜♪
今シーズン、バルセロニスタに初めてといっていい喜びを与えてくれたバルサハンドボールチーム。国王杯の優勝カップはラポルタ内閣にとって初の優勝カップとなった。

■2チャンネル(1.0MB)
20年間にわたって毎年何らかのタイトルを獲得してくれたリベーラとアンリック・マシ。グラシアス、そしてブエナ・スエルテ!

■3チャンネル(1.3MB)
アンリック・マシにとって最後のタイトルとなった国王杯。その試合の翌日、月曜日には記者会見を開いて引退声明。
「リベーラは世界最高の監督であり、その監督のもとで長いことプレーできたことを誇りに思う。現役引退とは言えバルサは自分の家、そういう意味ではどこかに行くわけでもないし、一人のバルセロニスタとして何らかの形でクラブに残るかも知れない。」

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もちろん偶然、とうぜん偶然

バルサの10連勝という夢が崩れたカンプノウでの試合、偶然にもその試合はパトリック・クルイベルの2か月以上のリハビリからの復帰の場となった。だが、もちろんこれは偶然のことだろう。いや、間違いなく偶然のこと。彼の復帰の試合が、たまたま連勝をストップさせる試合となっただけだ。この試合に勝利できなかったのは彼の責任でもなかったし、彼は30分間もプレーしていない。だから、誰がイヤミに考えようと偶然の出来事だ。しかも9連勝の口火を切ったのはクルイベルのゴールによる勝利の試合だった。国王杯に敗退したのも、UEFAカップに敗退したのも、負傷中だった彼とはまったく関係ないところで起きた現象。いずれにしても、彼の復帰と連敗ストップが重なったのは、もちろん偶然、とうぜん偶然なのだ。

だが偶然にも、彼の復帰と共にバルサにも正常さが戻ってきた。一試合少ないとは言え、首位との差が11ポイント、2位との差も10ポイントと開き、シーズン開始当初からラポルタ内閣が語り続けてきた“今シーズンの目標は4位以内に入ること”というのが現実化しつつあるような状況だ。約2か月続いた連勝による久しぶりの大騒ぎも、この連勝記録ストップにより沈静化しつつある。現実的な発想、それはできる限りポイントを稼いで首位との差を縮めること、そして3位、あるいは4位の地位を確実に守っていくこと。もちろん残りの8試合にすべてをかけて戦っていかなければならないバルサ。それはライカー監督に寄せられた試練ではなく、グランドで走り回る選手たちの試練となる。なぜならライカー監督がどのようにプレーしたいか、それはすでに学びすぎるほど学んでいる選手たちだからだ。そして当然ながら来シーズンからの“将来”をかけた戦いとなる選手たちも何人かいることになる。

「パトリックの将来は残りの試合でどの程度の活躍を見せるかによって決定されるだろう」とサンドロ・ルセーが語るが、それはパトリックだけに限ったことではない。残りの試合をどのように戦うかによって、早すぎる“年金受給者”とクラブから指定されるか、あるいは“定年延長者”とされるか、そういう選手も何人かいる。ラポルタバルサにとって本当の試練が待ち受ける来シーズンの準備のために、残りの8試合はクラブ理事会にとっても違った意味で非常に重要な試合となっている。

それでもバルセロニスタは今シーズンのリーガ制覇をあきらめたわけではない。連勝がストップしたことにより、ソォーと胸の中におさめたわずかな希望。バジャドリ、ベティスとのアウエーでの試合、そしてカンプノウでのマラガ戦に勝利し、もし、そう、もしベルナベウで勝利することが可能となったらいったい何ポイントの差に首位のチームとなるのだろうか。そのワクワクするような計算はいまのところ胸の中だけにしまっておこう。まだまだ、ひとこと言う権利をバルサは持っている。まだ何も失ったわけではない。