4月16日 金曜日

■1チャンネル(1.5MB)
挑発ダルマさんを押してはいけません。

■2チャンネル(1.5MB)
この挑発ダルマはスペイン各地ですでに多くの恨みをかっている。昨シーズンもこういうシーンが各地で見られた。

■3チャンネル(0.8MB)
ジオのフリーキック、イニエスタの飛び込みシュート、これらのどちらかがゴールポストではなく網に突き刺さっていれば、挑発ダルマなんぞが主役とならない試合だった。

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罠にはまった若造ビクトル

「ダニが挑発者だってことは昨日今日始まったことじゃなく、デビューした当時からのことじゃないか。そのことは多くのクラブの人たちが知っているし、今回のペナルティーも決して偶然の出来事じゃない。我々は2ポイント失うことになったが、シーズンが終わってみれば貴重な1ポイント獲得ということになるかも知れない。」
そう語るチキ・ベギリスタイン。

ゴール前でダニの蹴りをまともに受けて倒れていたレイジゲルも黙ってはいない。
「ダニの自分に対するファールに審判が笛を吹かなかったのは、ファールのあとにボールがバルサ側のものいとなり審判は試合を止めたくなかったからだろう。それはいいとして、バルデスがほんのチョット押しただけで大げさに倒れた行為を線審が見てあれをペナルティー、退場とするのは驚きだ。そもそもダニは倒れている自分を無理やり起こそうとしていたんだぜ。そこにバルデスが助けに来てくれただけの話しだ。」
ロスタイムに2枚目のイエローカードをもらい退場となったジェラールも怒りがおさまらない。
「ダニに関しては誰もが知っているように、彼は挑発者と呼ばれてもおかしくない選手。サビオラに対するファールがペナルティーとなってから、観客席からの審判に対するプレッシャーは時間ごとに強くなっていたから、線審の判断にもそれが関係していたのだろう。いずれにしても今回はダニの挑発が成功したことになるけれど、いつか痛い目にあう日が来ると思う。」

ジェラールの言葉を待つまでもなく、すでにベティスのデランテロであるダニにはリーガで多くの敵を作っている。レアル・ソシエダのファンたちはサン・セバスチャンでおこなわれた昨シーズンの試合で、彼の演技によるあり得ないペナルティーのことをいまだに忘れていないだろう。バレンシアファンにとってもアヤラの退場を生むことになった彼の演技を忘れてはいない。それはビジャレアルファンにとってもセルタファンにとっても同じことだ。そして今また新たにバルセロニスタを敵にまわしたことになったダニ。

それでもビクトル・バルデスの行為を誉めることはできないのも確かなことだ。33分の彼の“ファール”まで、ダニはすでに3回もペナルティーを要求するダルマさんごっこをしていたのだから。だが3回ともダニには幸運が訪れずにいた。彼の前で倒れていた同僚のレイジゲルを助けにいった行為は美しいでものあるものの、その“やり方”がまずかった。ダルマさんを倒すようなマネはすべきではなかった。先週のロナルディーニョが犯したマヌケなファールに等しいビクトルの過ち。

そして、あれがファールだとすればの話だが、ポルテロのペナルティーエリア内でのファールはボールがどこで走っていようとペナルティーとなることを充分に自覚すべきだったビクトル。見事にダニの罠にはまってしまった彼はまだ20歳そこそこのポルテロ。若い彼にとって貴重な経験となったものの、バルサにとっては痛い引き分けという結果に終わった。