4月29日 木曜日

■1チャンネル(1.6MB)
1974年2月17日、伝説となっているクライフ選手バルサのベルナベウクラシコにおける0−5の勝利。このシーズンはブッチギリでリーグ優勝をしている。
それから10年後の1984年9月2日、メノッティバルサはシーズン開始すぐに対戦したマドリを敗りリーグ優勝を達成。バルデスの代わりにウルッティ、プジョーの代わりにミゲーリ、オラゲールの代わりにアレサンコ、コクーの代わりにシュステル、ダビッツの代わりに現サラゴサ監督のビクトル、そしてサビオラの代わりにアーチバルといったメンバーだった。
再びそれから10年後の1994年5月7日、クライフ監督バルサは最終戦の前にベルナベウクラシコを戦い勝利し、最終戦のカンプノウでの試合も勝利することによりコルーニャを抜いて逆転優勝。
三度10年後の2004年4月25日、残り5試合となったところでベルナベウクラシコを戦い勝利したバルサ。果たして10年ジンクスは???

■2チャンネル(1.3MB)
彼にとって最後のクラシコとなるであろう先日の試合。それでも、例え彼がクラブを去っていくことになったとしても、ガッツの魂はバルセロニスタの心の中に残る。スエルテ!

■3チャンネル(1.4MB)
一人去り、そして一人やって来る。戦いの魂を持った一人の選手がやって来る。彼が正式にバルサの選手として来シーズンもこのユニを着てプレーするシーンが見られる可能性がさらに高まったようだ。

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ユニ広告案、一時ストップ

ラポルタ新政権誕生と共に多くの“変革”が叫ばれてきたバルサだが、ユニフォームに広告を付けるという、これまでのクラブ史上初めての試みとなる提案もその“変革”の一つだった。クラブ理事会によるその提案はソシオ審議会を通して認可され、今シーズンの途中からでも何らかの広告が付くという可能性すらあった。今まで“バージン”だったバルサのユニフォームに広告を付けるという提案はもちろんクラブ財政建て直しの一環として認識されたものであり、そのスポンサー料は1000万ユーロから1300万ユーロを見通してのものだった。だが、幸運にも、今のところバルサユニは“バージン”を守っており、いまだにチャラチャラした企業ロゴが入っていない。そしてそれは、とてつもなく幸運にも、来シーズン以降も入らない可能性がでてきた。

広告が入らない理由はいくつかある。まず今のところ理想的なスポンサー企業があらわれないこと。つまり提供されるスポンサー料にしてもそうだが、スポンサーのイメージに関してもクラブとして理想的な企業が出現していないということだ。12万ソシオが言いたいことをズケズケと言ってのける“特殊なクラブ”であるバルサだからして、そのうるさいソシオを満足させるような広告であることが要求される。スポンサー料だけではなく、その企業が持つイメージとユニに付くロゴのイメージまでもスッキリといかなければならない面倒くさいクラブ、それがバルサだ。

そしてもう一つの大きな理由、それはクラブ経済建て直しの一環として提案・受理された広告案だが、これまでのところクラブ経済建て直し作戦は予想以上にうまくいっていることがあげられる。つまり1000万ユーロ程度の資金は“緊急性”を持たなくなってきているという肯定的な現状がある。ソシオ審議会でこの提案が受理された際に多くのソシオが示した“条件”として「もしどうしてもクラブ再建に必要であるなら広告案を受け入れよう。だがそれは最後の最後の手段としてのものとして欲しい。」というものだったからだ。そして現在のバルサの経済状態は“緊急性”を要求していないことはすでにクラブ理事会も認めている。

クラブ財政再建の成功の鍵を握っていたのは、ユニフォームに広告を付けることによる収入ではなかった。シーズン開始と共におこなったソシオ年間シート代の値上げとカンプノウチケット収入の増加により、これまでのところ4000万ユーロの資金を確保していること、そして計算外選手のシーズン途中の放出や在籍選手の年俸引き下げにより3500万ユーロの余裕がでてきていること、そしてそのうち“ヌニェスの遺産”による土地売買による収入まで計算できることがあげられる。

それでもクラブ首脳陣がユニ広告案を完全に捨て去ったわけではない。来シーズンはチャンピオンズの戦いに参加できることもあり、UEFA戦に参加していた今シーズンより美味しいオファーがあらわれる可能性があること、そして何よりも期待しているのアジア企業による美味しいオファーの可能性だ。すでにヨーロッパ企業では広告料アップの限界地点にきているという現実があり、それを乗り越える唯一の可能性はアジア企業のオファーと読んでいるクラブ理事会。もちろん7月の末から8月の初めに予定されている韓国と日本への遠征ツアーはその計算のもとに組まれたものだ。もし非常に興味をひくようなオファーがあった場合、バルサは依然としてユニ広告案を再検討する事ができる。もし、美味しいスポンサーがあらわれなければ・・・その時は伝統を守ればいい。その方がズーといい。アジア経済に危機を!祈るわけではないけれど、オファーはしないでちょうだい!