5月5日 水曜日

■1チャンネル(1.5MB)
今日はロナルディーニョのみ・その1

■2チャンネル(1.2MB)
今日はロナルディーニョのみ・その2

■3チャンネル(1.4MB)
今日はロナルディーニョのみ・その3
あなたにとってフットボールとは?
「フットボールは自分の人生そのもの。もし自分からフットボールをとったら何ものこらない。」
ギャラクシーな選手だと思うか?。
「自分は幸せな毎日を送っている選手、それだけ。」

(映像を見るにはQuickTimeが必要です。ダウンロードはこちらから)


大掃除は取り止め

翌シーズンの構想は、早ければ寒い風が吹いてくる12月頃から練られるのが普通だ。まだ漠然とした構想ながらも、翌シーズンに向けた基本的なスタイル作りのために最初の案がテーブルに提出される。バルサの場合はスポーツディレクターのチキ・ベギリスタイン、副会長のサンドロ・ルセー、そして監督のフラン・ライカーがそれぞれ意見を出し合って煮詰めていくことになる。去年の12月に最初の案が練られたとき、放出選手候補リストには10人近くの名前が書き込まれていたという。そして本格的に来シーズンの構想を練らなければならない5月となったいま、そのリストに乗っていた選手の何人かの名前にはバッテンがつけられ、放出候補選手から残留選手リストへの移動となっている。つまり、シーズン終了後におこなわれるはずだった“大掃除”作戦は取り止めとなったと理解することができる。

3人から4人ぐらいの選手補強、要するに例年並みかそれ以下の補強作戦となる2004−05シーズンに向けたバルサ。
「最終的に我々は9人や10人もの選手の“おおとっかえ作戦”は実行に移さないことにした。もっと地味な形でのチーム編成がなされることになる。3人から4人程度の補強が理想的という判断に達したからだ。左右ラテラル、セントロカンピスタ、デランテロ、これらのポジションの補強が成功すれば今シーズンよりさらに力強いチーム編成ができることを意味すると思う。」
折り返し地点を過ぎてからのチーム成績が、誰しもが予想できないほどのものとなっていることもさることながら、その原動力となっている何人かの“リスト組”にいた選手の好調さが、リスト制作者側にアイデアを変更させることになったのだろう。

ロナルディーニョをバルサに入団させた最大の功労者であるサンドロ・ルセー。かつてマラドーナがバルサに入団してくるとき、入団交渉人となったミンゲージャはクラブ最大の功労者と呼ばれたが、今ではその領域を越えるほどの評価を得ているサンドロ・ルセーだ。もちろんロナルディーニョを取り巻く移籍の噂に関しても触れないわけにはいかない。
「個人的には彼はもうすでに世界ナンバーワンの選手と呼んでいいだろうと思う。彼を獲得したとき、我々クラブ理事会内でも誰一人としてこれほどの活躍をするとは想像していなかった。個人的にも、これほどの活躍は期待していなかったというのが正直なところ。いずれにしても彼は来シーズンもバルサでプレーし続けることになるし、我々としてはその期間が長ければ長いほど良いと信じている。」

ロナルディーニョの違約金は1億ユーロと定められている。バルサは歴史的に選手を“売る”クラブではなく“買う”クラブだ。したがってチーム編成の駒と認識されている選手に関しては売ることはない。特にロナルディーニョという名の選手に関しては売ることはあり得ない。だがそれでももし1億ユーロという資金をテーブルに用意できるクラブが登場すれば・・・それはそれで別の話となる。“買われる”ことになるロナルディーニョ次第、つまりそれでも彼が残りたいというのならバルサに残ることができるし、違約金の1億ユーロと共に準備されているであろう高額な年俸を受ける自由も彼に生まれることになる。