5月7日 金曜日

■1チャンネル(1.4MB)
噂話を静めるためにイヤイヤながらも記者会見場にあらわれたガッツ・カピタン。
「会長との個人的な話し合いはがおこなわれたのは事実、だがそれだけのことだ。クラブの最高責任者が一人の選手の将来を心配して話し合いの場をもってくれるということは光栄なことだと思っている。だが、いずれにしても、まだリーグ戦が残っている段階で個人の将来のことなんかどうでもいいじゃないか。いま一番大事なことはチームのことであり、決して選手個人のことではない。自分の将来に関してはシーズンが終わればわかることさ。」
彼の性格から考えて、もし連勝が続き優勝の可能性が最後まで残ったとしたらシーズンが終了してから、もし数字的にダメとなったら最終試合の前当たりに将来のことについての発表をするのだろう。

■2チャンネル(1.3MB)
天気が良かった昨日は練習を早めに終え、コーチ陣と選手そろっての昼食会を海に面したレストランで。カメラマン嫌いのダビッツは関係ないレストランに侵入して逃亡。怒っているカメラマンを慰めるプジョー。う〜ん、困った人だなあ。

■3チャンネル(0.8MB)
社会党党首でありスペイン首相でもあるホセ・ルイス・ロドリゲス・サパテロ。先日の党大会では、近々おこなわれるユーロ議会選挙勝利の予想を。
「ついこの間だって私は1−2でバルサがクラシコに勝利すると予想した。今度の予想も当たるだろう」
おい、おい、これは党大会であってバルサソシオの集まりではないよ。メレンゲ議員の復讐に気をつけましょう。

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パンドラの箱を開けたラポルタ

「多くのクラブから多額なオファーが来ることは間違いない。ロナルディーニョをバルサにとどめておくのは非常に難しい仕事となるだろう。」
開けてはいけないものを開けてしまったジョアン・ラポルタ。いつかは開けなければならないものであったとしても、少なくても今ではなかった。先日のラジオインタビューでおこなったラポルタのこの発言の反響はいまだに終わりを見ない。最後に残っているのが“希望”だったとしても、シーズンが終了してから開けるべきだったパンドラの箱。

チェルシーが提出してきた6千万ユーロという移籍料にビビッたとしか考えようのないラポルタの発言だが、予期しない彼の発言内容にクラブ理事会内でも動揺があることは隠せない事実。そもそも“ロナルディーニョ騒動”というのは存在さえしていなかったこの時期に、まるでオウンゴールのように自ら首を絞めるような騒ぎを起こしてしまったことの責任は大きい。だが、いずれにしても騒ぎは起きてしまった。起きてしまった騒ぎに対して何らかの対処が必要なバルサだ。昨シーズンのスキャンダル・パトリックのような騒ぎがこの夏には再び“ロナルディーニョ騒動”として起きることは間違いない。

クラブ理事会内では“今すぐ契約の見直しをすべきだ”と考える人々と、“少なくてもシーズン終了後、あるいは来シーズン終了後が理想的”と考える人々で二分されている。前者の代表的な人物はロナルディーニョ獲得の主役となったサンドロ・ルセーだ。
「バルサはクラック選手を持っていかれないためにできる限りのことをするべきだろう。もし今すぐ何かをしなければならないのならすぐにすべきだろうし、決してミスは許されないと思う。」
そして後者のアイデアを持つ代表的な人物はチキ・ベギリスタイン。
「もしリーグ折り返し地点からの活躍を持って各選手の再評価をしなければならないのなら、もしそういう理由だったら、多くの選手の契約内容の再検討をしなければならない。だが冷静に考えれば、チャンピオンズリーグ参加権を得るというのが最低の目標だったとは言え我々はタイトルを獲得したわけでもない。契約期間の残っている選手の再評価は、勝負となる来シーズンにどのくらいの活躍を見せたか、つまり来シーズン終了してからでいいのではないか。」

バルサにとって問題なのはロナルディーニョの年俸がクラブ内で5番目に位置することだ。今シーズン、あらゆる観点から見ても誰よりも活躍している選手の年俸がチーム内で5番目というのが問題となっている。パトリック、プジョー、ルイス・エンリケ、そしてジェラールでさえロナルディーニョの年俸より多い、それが問題なのだ。

だがバルサにとって幸いなことに、当事者であるロナルディーニョは一切の不満をもらしていないことだ。いまのところ彼の兄であるロベルト代理人も細かいことは要求してきていない。バルセロナの街の生活が快適であること、ファンの人々の暖かさに感謝していること、そしてバルサというクラブに在籍することに非常に満足していること、ロナルディーニョはこれらの言葉を何回も繰り返して表明してきている。
「何だか知らない間にゴチャゴチャしているようだけれど、自分からクラブに何かを要求した覚えはない。でももし年俸を上げてくれるというのならもちろん喜んでその案を受け入れるよ。」
そりゃそうだ。

いつかは開けなければならないパンドラの箱ではあったものの、開けてはいけない時期に開けてしまったジョアン・ラポルタ。それでも、もう開けてしまったものはしょうがないとして、やはり最後に残っているものが希望といういう名のものであることを期待しよう。