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5月14日 金曜日
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■1チャンネル(1.3MB) スペイン国籍取得に関する審査が最後の段階に入り、どんなに遅くともシーズン開始前にはEU内選手扱いとなるサビオラ。これまでも移籍の可能性はゼロに近かったが、これでゼロ以下のマイナスという可能性となった。 ■2チャンネル(1.1MB) ■3チャンネル(1.0MB) (映像を見るにはQuickTimeが必要です。ダウンロードはこちらから) |
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マドリ、強権発動 自他共にメレンゲ族として知られる二人の政治家がレアル・マドリ会長のフロレンティーノ・ペレスを囲むようにしてにこやかな表情で立っている。マドリッド市長のアルベルト・ルイス・ガジャルドン(アスナール民衆党)とマドリッド州知事のエスペランサ・アギレ(アスナール民衆党)の二人。5月12日、政治的にも社会的にも多くの問題を抱えている“シウダー・デポルティーボ”建設開始を告げる竣工式での出来事だ。 レアル・マドリの元“シウダー・デポルティーボ”はすでにマドリッド州に売られているので、クラブは早急な練習場の確保が必要とされている。多くのスキャンダルに包まれながら元練習場を売った段階では、すぐにでもこの“シウダー・デポルティーボ”の建設がおこなわれるはずだった。フロレンティーノが会長に就任した年のことだ。だが、それから何年もたちながら、昨日まで工事さえおこなわれていなかった“シウダー・デポルティーボ”、それはもちろん色々な理由があってのことだ。120ヘクタールという広大な敷地予定地のうち、いまだにクラブはその一部部分しか買とっていないことが一つの理由。そしてこの120ヘクタールのうち、一部分の土地にしかスポーツ施設建設の許可が下りていないこと、これが二つ。そして以下の理由をもとに、2年前からサパテロ社会党マドリッド支部の議員が建設違法を裁判に訴えて現在も裁判中であること、これが三つ目。 いかなる観点からしてもゴー発進が不可能であった“シウダー・デポルティーボ”建設が開始されたのは、このフロレンティーノを囲んでいる二人の人物による“一時的許可”が下りたからだ。マドリッド市議会、マドリッド州議会でも圧倒的多数を擁するアスナール民衆党による“一時的許可”賛成案が議会を通じて承認されたからだ。だが、もし審査中のこの裁判が終わりその判決が“建設不認可”となったとき、そしてその可能性はじゅうぶんにあると見る法律家が多いこの“シウダー・デポルティーボ”建設は、当然ながら一時的にでも中止のうき目を見ることになる。 この“シウダー・デポルティーボ”建設に反対しているのは社会党だけではない。レアル・マドリの一部のソシオで作られている組織“ソシオの権利を守る”団体もまた以前から反対の声を上げている。そして彼らの反対の理由は社会党のそれとは微妙な違いをもってのものだ。エドゥアルド・ペーニャ・アビサンダ、それが“ソシオの権利を守る”団体の会長の名前。彼を筆頭とするこの団体が“シウダー・デポルティーボ”建設反対を訴えているのはクラブ経済の問題からだ。 つい3日前にメディアを集めておこなわれた彼らの計算によるクラブ財政状態の発表会で彼は次のように語っている。 今年の6月30日をもって会長任期が切れ、再び会長就任選挙に出ると噂されているフロレンティーノに対し、それはクラブのためにやめて欲しいと願うエドゥアルド・ペーニャ・アビサンダ。 |
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