5月16日 日曜日

■1チャンネル(0.7MB)
リーグ戦第18節、アウエーでこなわれたこのサンタンデール戦で惨めな敗北を喫したバルサ。首位との差が18ポイントとなった。

■2チャンネル(1.3MB)
そのサンタンデール戦での敗北以来、怒濤の進撃を開始。51ポイント獲得可能な17試合を戦い、負け知らずで45ポイント獲得、38ゴール奪い失点はわずか11。

■3チャンネル(0.8MB)
チョコット滑って転んだところで、さあ、今度は2位狙い。

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アデウ!カピタン!

8年間にわたってバルサに在籍し、キリのいい数字を残してカンプノウ最後の試合を迎えるカピタン・ルイス・エンリケ・マルティネス・ガッツ・ガルシア選手。スポルティング・ヒホン、レアル・マドリ、そしてバルサのユニフォームを着てリーグ戦出場400試合目、そしてバルサの選手としてすべての大会を含め300試合目の出場を果たすことになる。

今シーズン終了をもってクラブとの契約が切れるガッツの将来に関して、彼の口からもクラブからも、いまだに公式発表はなされていない。彼の地元クラブであるスポルティング・ヒホンが一部に昇格した場合は地元に戻る可能性もあるだろうし、あるいはペップ・グアルディオーラがプレーしているカタールへと旅立つ可能性も語られている。あるいは、バルサを最後のクラブとして現役引退の可能性も考えられるだろうし、その場合はバルサとの何らかの関係を持った仕事に就く可能性もじゅうぶん残されているだろう。将来に関してはいくつかの可能性が残されているガッツ・エンリケ、だが一つだけ確かなこと、それは彼にとってこのサンタンデール戦がバルサの選手としてカンプノウでの最後の試合となること、この事実だけは確かなことだ。

1989年9月24日、スポルティング・ヒホン対マラガ戦でプロデビューしたルイス・エンリケはレアル・マドリを経由して1996年にバルサに入団している。レアル・マドリとの契約期間が切れ、ヨハン・クライフの強い要望を持ってバルサに入団してきた彼の最初の監督はボビー・ロブソンだった。右ラテラルからスタートし、ポルテロ以外のすべてのポジションを務めてきた彼は、バルサ在籍中に109ゴールを決めている。

多くのバルセロニスタに支援されてきた彼の魅力は、どこのポジションでも務めるその器用さやゴール能力だけではなかった。汗と血をグランドの中で人一倍流すそのプレースタイル、闘争心の固まりとなって90分間にわたって疲れを知らずに走りまくるそのプレースタイルそのものがバルセロニスタの心に訴えたからだ。
「かつてレアル・マドリでプレーした時のビデオを見る機会があるけれど、あれは自分とは思えない。」
そう語る我らがカピタン。メレンゲ族に最も憎悪をかきたたせる“役者”でもある。そして事実、サンティアゴ・ベルナベウでのクラシコでは最も活躍を見せた選手でもあった。

クラブの歴史においてこれまで何回も繰り返されてきたように、今日もまた一人のヒーローがクラブを去っていく。クラブの存在性に永遠という文字はあるものの、残念ながら選手に永遠という可能性はあり得ない。いつかは脱がなければならない愛着と汗と血が染みついたユニフォーム、我らがカピタン・ルイス・エンリケは今日カンプノウで10万バルセロニスタを前にそのバルサユニを脱ぐことになる。金曜日の練習には元気に参加していた彼だが、その夜、扁桃腺が腫れ高熱にうなされ一睡もできない一晩を過ごしている。土曜日の練習にはもちろん参加できず、試合前のホテル合宿にも呼ばれていない。だがフラン・ライカーは彼の招集を発表している。スタメンが無理なら途中交代でも、それがわずか1分でもカンプノウにあらわれることになるだろうルイス・エンリケ。
グラシアス、カピタン! ミル・グラシアス、カピタン!

■出場選手
ルイス・エンリケ、ルイス・エンリケ、ルイス・エンリケ、ルイス・エンリケ、ルイス・エンリケ、ルイス・エンリケ、ルイス・エンリケ、ルイス・エンリケ、ルイス・エンリケ、ルイス・エンリケ、ルイス・エンリケ