5月22日 土曜日

■1チャンネル(1.9MB)
5月25日、カンプノウでおこなわれるカタルーニャ代表とセレソンの親善試合。韓国・日本ワールドカップ開催の直前にもおこなわれたこの対戦だが、その時にもしセレソンがワールドカップに優勝した際には再びカンプノウに戻ってくるという約束がされていた。過去の試合と今回のそれと異なるのは、当時10番を付けていた選手は今ではバルサの選手ということ。今シーズン満員となったのはマドリ戦だけだったが、この試合は10万近く入りそう。

■2チャンネル(1.3MB)
ピッチ・アロンソ・カタルーニャ代表監督。すでにユーロ2004への招集が発表されているプジョー、チャビ、ガブリの3人はスペイン代表監督の意向で招集されずにいる。オレゲールは初めての招集、そしてなぜかイニエスタまで呼ばれている。
招集選手
トニー(エスパニョール)、バルデス、クーロ・トーレス(バレンシア)、ロポ(エスパニョール)、オラゲール、キケ・アルバレス、カッデビーラ(ア・コルーニャ)、セルジ、セルヒオ(ア・コルーニャ)、グアルディオーラ、ルジェール、ジェラール、イニエスタ、ジョルディ、ベソラ(テラッサ)、ジョフレ、セルヒーニョ、ミゲランヘル、そしてセスクの19人。

■3チャンネル(1.4MB)
果たしてどちらがCM、どちらが実戦・・・なんてすぐわかるか。

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どうでもいいことながら・・・

多くのバルサソシオにとって“どうでもいいユーロ2004の大会”にチャビ、ガブリ、プジョーの3人が招集された。ここ2、3か月の活躍を見れば間違いなくカシージャスをけ落とす勢いのバルデスは招集されていない。彼個人にとっては残念な招集漏れとなるだろうが、休養期間が増えたと思えば招集されない方が良かったに違いない。この大会でバルサソシオが唯一望むもの、それは3人の招集選手が負傷しなければいい、その程度のものだ。その“どうでもいいユーロ2004の大会”でありながらも、代表監督のイニャキ・サエスに対する多くの疑問がわいてくる。それは、この監督はどうも好きになれない、そういう単純な理由からだ。

3月にモンジュイクでおこなわれた国王杯の決勝戦の前夜、イニャキ・サエスと彼の親友であるハビエル・クレメンテがあるレストランで夜遅くまで食事を共にしている。お互いに“アスレティック・ビルバオ命”という絆のもとに結ばれている昔からの古い友人だ。ユーロ96イングランド大会、フランス98ワールドカップで指揮をとったクレメンテは常に5人のディフェンスを招集していた。この日の会話でもディフェンスを多めに連れて行くことをサエスに提案したに違いないクレメンテ。その甲斐あってか、イニャキ・サエスは左ラテラルを務めることになるプジョー以外にも4人のセントラル選手を招集した。

■なぜバルデスは呼ばれなかったのか?
アランスビア、24歳、イニャキ・サエスの最も信頼するポルテロの一人だ。アンダー20ナイジェリア・ワールドカップ、シドニーオリンピックでもサエスの絶対の信頼を勝ち取って選手であり、そして何よりもサエスにとってアランスビアはビルバオカンテラ時代からの教え子だった。つまりサエスにとってはすべてを知り尽くしている選手の一人でもある。その彼がビルバオをUEFAカップに導いた最大の功労者をアランスビアだと語ったとき、すでに代表第三ポルテロは決定していたことになる。
「アランスビアの成長は素晴らしいものがある。彼にとってこの大会は良い勉強となるだろう。」
そう語るイニャキ・サエス。

■なぜプジョーは左ラテラルなのか?
カルラス・プジョーはこれまで何回も次のように語ってきている。
「右ラテラルとして起用されることが多かったが、自分に一番合っていて一番好きなポジションはセントラル。」
そしてイニャキ・サエスは事あるごとに次のように語っている。
「毎年クリスマスが来るたびに、サンタクロースにお願いするプレゼントは左ラテラル選手。」
ア・コルーニャのロメロやカッデビーラ、ソシエダのアランサバル、そして今シーズン最高の活躍を見せたビルバオのデル・オルノもサエスのお気に入りとはならない。なぜだかわからないものの、サエスは彼らを高く評価していない。したがって、左でも起用できると信じられているプジョーが、サエスにとっての最高の左ラテラルとなっている。なぜ体調が狂い続けているラウル・ブラボを招集しているのか、これまでたいした活躍を見せていない彼をなぜ招集しているのか、その疑問は解けないままだ。

■なぜチャビが控え選手なのか?
チャビが世界に知られるようになったのはアンダー20ナイジェリア・ワールドカップ、その大会での彼のポジションは現在のバルサで務めているポジションだった。だがイニャキ・サエスは頑固にもチャビのポジションはドブレ・ピボッテの一人として招集している。したがってバラッハと共に彼はベンチでの控え選手となる。なぜならそこにはチャビ・アロンソとアルベルダというサエス絶対の二人の選手がいるからだ。4−2−3−1システムに固執する彼はメディアプンタには一番にラウル、二番にバレロンというリストを作成している。したがってこのポジションでもチャビの出番はやって来ない。

■なぜホアキンなぞを招集したのか?
テレビ放映がある試合、あるいはバルサやマドリというビッグチーム相手のみに活躍を見せるホアキン、だがそういう彼でも今シーズンは活躍を見せずに終わっている。しかしつい最近おこなわれたイタリア代表対スペイン代表でほんのチョット良い活躍を見せたことがサエスには招集する理由としてじゅうぶんだったようだ。もちろんリーグ折り返しに入ってから2ゴールしか決めていないメレンゲ・ラウルや、とてつもなく深く沈んでいるバレロンの“最近の活躍”に関しては沈黙を守るサエス。彼のお気に入りエチェベリアがスタメン選手となりホアキンは控え選手となるのは間違いないが、それではなぜシーズンを通して活躍を見せたア・コルーニャのビクトルが招集されなかったのか。この疑問も解けないままだ。

■レージェス、ミスタ、タムード、サルバは?
招集されたフェルナンド・トーレスは17ゴール、招集されていないタムードは18ゴール、サルバも17ゴール、ミスタに至ってはリーグ戦19ゴール以外にUEFAカップでは5ゴールを決めている。そして控えとなることが多いレージェスにしても最近ゴールを決めている。招集されたガブリがリーグ戦での出番が少ないことから見ても、出場機会が少ないことをもって招集しなかった理由とはならない。
「招集選手を決める順序は、各試合での活躍具合だけではなくその選手の特徴を分析して初めて招集するかしないかという最終段階に入ることになる。そういう意味で言えば、我々はバレンシアのような戦い方をするわけではない。」
それがミスタを招集しなかったサエスの理由だ。

いずれにしても毎回毎回良いところまで行くと言われながら、終わってみればベストフォーに残ればミッケもののスペイン代表チーム。今回もご多分に漏れず、ベストエイト参加でまあまあ、ベストフォーまで行けば大成功という感じ。早いところ選手を解放して夏休みにしてあげましょう、イニャキ・サエスさん。