5月23日 日曜日

■1チャンネル(1.7MB)
バンガールの監督就任以来、実に11人のオランダ人選手がバルサにやって来ている。そして奇しくも同じオランダ人監督セニョール・ライカーの手によってオランダ色減少作戦が実行に移されようとしている。唯一バルサに残ることが決定しているのがジオ。シーズン開始当初、もっともバルサに残らない候補ナンバーワンだった彼がバルサに残ることになり、もしかしたら唯一のオランダ人選手となる可能性もある。

■2チャンネル(1.0MB)
バルサの歴代外国人選手として最も多くの試合出場を果たしているフィリップ・コクー。彼とクラブ間の問題は経済的なこと。残るにしても去るにしてもブエナ・スエルテ!

■3チャンネル(1.4MB)
インドネシア人、オランダ人を両親にもつジオ。名前からしてイタリア系の血が入っているのかと思ったらまったく関係なかった。
「同僚のオランダ人選手が残ればそれにこしたことはないさ。でも自分のバルサ残留との問題には何の関係もないこと。自分にとってこのクラブに残ることが大事だとシーズン途中から感じてきていたし、それが実現できて嬉しい。まだサイン行事は終わっていないけれど、それは来週に実現するだろう。」

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最終戦最強バルサ

とてつもなく長いバルサというクラブの歴史において、“すべてを賭けての戦い”という意味合いでのリーグ最終戦はこれまで15回を数えている。ある時はリーグ制覇をかけたものであったり、ある時はチャンピオンズ参加権獲得を賭けたものであったり、またあるいはUEFAカップ参加権をかけた最終戦であったり、そしてわずか1回だけであるものの二部カテゴリーへの降格を避ける戦いであったりした。他のクラブが最終戦でどのような結果を得ようと、己のチームの結果次第、そういう最終戦が15回あり、バルサはわずか1回だけ期待を裏切っただけだ。つまり残りの14回の最終戦はすべてのバルセロニスタに大きな喜びを与える結果をだしている。

1946年、まだバルサの本拠地がラス・コーツス・スタディアムであった時代、バルサは最終戦でセビージャを迎えていた。もしこの試合に勝利すればバルサのリーグ優勝、だがそれ以外の結果はセビージャの優勝となる文字通り“すべてを賭けての戦い”となる最終戦だった。バルサの歴史において、この試合だけがバルセロニスタにとって満足できない最終戦となった。試合結果1−1という引き分け、セビージャのリーグ優勝が決まった最終戦となってしまった。

この1回だけの悲惨な最終戦は別として、他の14回の最終決戦にはすべて満足できる結果を出してきたバルサ。リーグ優勝を決定づける最終戦となったのが4回、チャンピオンズ参加権獲得をかけた試合が3回ある。バルセロニスタの記憶に新しい最終戦、それはなんと言ってもリバルドのチレーナ勝利がある。バレンシアとの最終戦、試合時間がつきしようとしている瞬間にデ・ボエルからのパスを受けてリバルド・チレーナで奪ったゴールで勝利した試合。シナリオがシナリオだっただけに非常にドラマチックな試合だった。そしてこの翌年、バルサは再び最終戦の結果次第でチャンピオンズ参加権獲得ができるかどうかという状況を迎えていた。相手はサラゴサ、すでに二部落ちが決定していたサラゴサ相手のこの試合は1ポイントさえ獲得すればじゅうぶんな試合だった。バルサはこのアウエーの試合でしっかりと目的を達成する。1−1という引き分けで試合が終了し、ここでも最終戦でチャンピオンズ参加権の獲得を果たしている。

チャンピオンズ参加権も得られない惨めなシーズン、つまりUEFAカップ参加権を獲得する最終戦で目立つのは、これもまた多くのバルセロニスタにとっていまだに記憶に新しい1994−95シーズンの最終戦だろう。ヨーロッパの戦いに一度たりとも“欠席”したことのない唯一のクラブとしてその威厳を守る試合、それはサン・マメスでのビルバオとの最終戦だった。ビルバオに勝利することのみがUEFA参加条件となっていたバルサはジョルディとチキ・ベギリスタインのゴールで誇りを守ることに成功した。そしてクラブ史上もっともドラマチックな最終戦は再びラス・コーツス・スタディアム時代に戻らなければならない。カステジョンとの最終戦で勝利しなければ二部カテゴリーにダイレクトに落ちる試合、バルサはこの試合に勝利することによって一部リーグ在籍確保をかけてのプレーオフに突入し、ムルシア相手に勝利しカテゴリーを守ることになる。

他の試合の結果次第という最終戦も多くのバルセロニスタの脳裏に残っているだろう。クライフ・バルサの時代、相手次第でリーグ優勝制覇という最終戦が3年続いたからだ。最初の2回はテネリフェでのマドリ戦結果次第、そして3回目はリアソールでのア・コルーニャの試合結果次第というドラマチックな最終戦だった。クライフの持つ強運はこの3回の最終戦に勝利し、負けて欲しい、あるいは引き分けて欲しい他のクラブがその通りの結果に終わり、バルサを最終戦で3年連続逆転優勝に導いている。

今シーズンの最終戦は過去のそれと比べればそれほどドラマチックな試合とはなっていない。今日のサラゴサ戦の結果に関わらず、すでにチャンピオンズ参加権獲得は果たしており、最終的にリーグ順位が2位に終わるかあるいは3位に終わるというものだ。だがそれでも来シーズンのことを考えれば、そして宿敵レアル・マドリの上に位置するということを考えれば、重要な試合にはかわりがない。

■招集選手(スタメン予想選手)
ビクトル、ジオ、マルケス、オラゲール、レイジゲル、コクー、チャビ、ダビッツ、ロナルディーニョ、ガブリ、サビオラ
、ジョルケラ、モッタ、ジェラール、イニエスタ、ルイス・エンリケ、オーベルマルス、クルイベル