明日のために、その4
■ルイス・エンリケの将来
バルサの明日とは無関係な存在となったものの、我らがカピタン・ルイス・エンリケがバルサ選手として最後の記者会見をおこなっている。
「まだバルサを離れてからのことは何にも決めていない。どこかのメディアが語っているような、ヒホン一部リーグ昇格を待っているわけではない。そういう記事を書くヤツはスポルティンギスタの何たるかをわかっていないジャーナリストさ。もし自分がヒホンに戻ることを決めたのなら一部にいようが三部にいようが関係ないことだというこがわかっていないんだな。カテゴリーの問題じゃないんだインチャにとっては。」
スポルティンギスタであり同時にバルセロニスタでもあるルイス・エンリケ。彼はこの記者会見を通して世界中のバルセロニスタに最後のメッセージを送っている。
「どうも誤解している人がいるようだが、俺はバルサを離れるわけじゃない。アスールグラーナはもう俺の体の中に染みついているカラー。したがって一時的にバルセロナを離れることがあったとしても、一生バルサを離れるわけじゃない。」
ちなみに彼の将来に関しては自分のウエッブページを通して発表することになるだろうと語っている。でもまだ工事中です。
www.luisenrique21.com
■バティスタ?ファビアーノ?
交渉まとめ役サンドロ・ルセーはサン・パウロにやって来ている。ロナルディーニョが行くところ、サンドロ・ルセーあり。だが今回はロナルディーニョのお供だけではなく彼本来の仕事を兼ねてブラジルに飛んでいる。サン・パウロ、ブラジル選手獲得交渉の場としては最適のところ、彼の交渉相手はルイス・ファビアーノとバティスタの二人だ。サンドロ・ルセーの交渉相手となるのはサン・パウロのクラブ理事会の人間とルイス・ファビアーノの代理人。つまりファビアーノ選手と彼が在籍するクラブ、両方まとめて話し合ってしまおうというもの。だがバティスタに関しては彼個人と彼の代理人だけとの話し合いとなる。バティスタの在籍クラブはスペインのセビージャだからだ。ちなみにセビージャの会長デル・ニーロはメディアの質問に答えてファビアーノの移籍料を1600万ユーロとしている。
だがいずれにしても彼ら二人は共に外国人扱いとなる選手たち。ルストゥがいなくなりサビオラがEUパスポートを獲得したとしても、それでもマルケスとロナルディーニョという外国人選手がいるバルサ。したがって、もしマルケスを放出するのでなければ、外国人扱い選手は一人だけしか獲得できな状況だ。
■年俸見直し交渉
ラポルタ新政権樹立と共に多くの“変革”項目が登場してきたが、各選手の年俸見直しというのも健全なクラブ経済構築のための1項目となっている。その交渉はシーズンを通しておこなわれてきているが、クラブ理事会の基本的なアイデアとして“すでにお互いの了解のもとにサインされている契約書”をクラブ側の事情で見直すわけであるからして、“選手の了解と納得がベースとなる”交渉とならなければならないことだ。つまりクラブ側の押しつけであっては決してならないこと、これが大前提となっている。
これまでの交渉ですでに解決済みとなっているのはチャビとガブリ。彼らはクラブ側の提案をすでに了承している。そしてこれまで何回かおこなわれてきた交渉が更に集中的におこなわれようとしているのがジェラールとプジョー、そしてサビオラに対するものだ。すでにこの三人に対してクラブ側の提案は渡されており、それをもとに話し合いが進められていくことになる。
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