9月4日 土曜日

■1チャンネル(1.1MB)

“ジダーン野郎たちとパボン坊ちゃんたち”作戦大失敗中の巻

「我がレアル・マドリは歴史的に優れたカンテラ選手とクラックと呼ばれる加入選手たちによって構成される、とてもすんばらしいクラブである。」
会長に就任してからのこれまでの4年間、ツンツンと鼻を高くして偉そうにこう語ってきたフロレンティーノ・ペレス・メレンゲ会長。だが、これはメレンゲ族に対するはかないアドバルーンでしかなく、現実のメレンゲの状況とはほど遠い状況だ。なぜなら、彼が会長に就任してからパボン坊ちゃんとブラボー坊ちゃんの二人しか一部チーム定着を果たしていないことを見れば明らか。そしてさらに今シーズン、銀行から4500万ユーロの借金をして二人の負傷がちデフェンサを獲得したことにより、そのカンテラの二人も出番がなくなることになる。グランドに登場するかも知れないメレンゲカンテラ、それは削り節となってしまったオチメ・ラウル、万年ベンチのコナマイキ・グッティ、そしてイケイケ・カシージャスの三人だけ、もちろん彼らはロレンソ・サンス会長時代に登場したカンテラ組だ。

したがって、今シーズンからエスパニョールの選手となったメレンゲカンテラのミニャンブレスが入団記者会見で次のように愚痴るのも納得できる。
「会長が“ジダーン野郎たちとパボン坊ちゃんたち”作戦を口にしたときは我々カンテラの出番がやって来ると喜んでいたが、時間の経過と共にそんなアイデアは実際には存在していないことに気がついた。事実、カンテラ選手が起用されることはほんのわずかだったし、少しでもチーム状態が悪くなると批判されるのはジダーン野郎たちではなく、我々パボン坊ちゃんたちだった。」
彼以外にも多くのカンテラが昨シーズンを最後にメレンゲを離れている。ベンチで涙に明け暮れたルーベン坊ちゃんはアルバセテへ、ヌニェス坊ちゃんはオーエンの移籍料利子としてリバプールへ、ヘタフェにレンタルされていたルイス・ガルシアはマジョルカへ、カンビアッソはインテルへ、そしてポルティージョはフィオレンティーナへとそれぞれ追い出された。そして昨シーズン、メレンゲカンテラのキラキラ星とささやかれたと言われる三人の選手、つまりフアンフラン(この坊ちゃんは知っている)、アレックス・ペレス(この坊ちゃんは知らない)、そしてソルダード(この坊ちゃんも全然知らない)、この三人はカマッチョのプランの中には全然入っていないらしい。ちなみに、9万8000人の観衆が集まったガンペル杯だが、サンティアゴ・ベルナベウ杯には3万人しか来なかった。

(映像を見るにはQuickTimeが必要です。ダウンロードはこちらから)