10月2日 土曜日

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オッレー!ラルソン!

プレステージの試合を見てから“にわかラルソニスタ”となってしまったが、ウクライナの試合を見る限りカタランバルセロニスタの中にも多くの“にわかラルソニスタ”がいるようだ。他のクラブのインチャもそうかも知れないが、バルセロニスタは天才肌選手に憧れるのと同じように、ユニに汗を染みこませて走り回る選手がお好き。瞬間芸を得意とするゴールの嗅覚を持ったラルソンではあるが、走ることに怠惰ではない選手でもある。そして彼の素晴らしさはボールを持っていない時の動きにあると思う。テレビでは残念ながらその動きをつかめないからして、彼は典型的なスタディアム観戦用の選手だろう。

彼のプロモーションビデオを見る限り、決してポルテロとの一対一の勝負に弱い選手ではなさそうだ。それでもここのところその勝負に苦しんでいる。もしバルサの状況が悪ければゴールの失敗に対してブーイングが起きてもおかしくないカンプノウ、でも、そこはそれ、チームがうまく機能しているからして、彼が何をしようと暖かい声援と拍手がおくられる。短いプレー時間しか与えられていないにも関わらず、ゴールチャンスだけは恵まれてきているラルソン。だいじょうぶ、そのうちバッチリとゴールを決めてくれるだろう。

ボティガでの彼のユニフォームの売れ行きを見るだけでもラルソンの人気度がわかるというものだ。ロナルディーニョがトップであることは昨シーズンと変わりはないものの、二位以下には微妙な変化が起きてきている。売り上げ二位を確保していたサビオラがすでにいないから彼の降格は当然としても、ロナルディーニョの後にはプジョー、エトー、デコなどと並んでラルソンのユニ売り上げが記録されている。彼のユニフォームを買うのは何もツーリストだけではなく、地元バルセロニスタにも買われていることから彼の人気度がわかるというものだ。

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