10月22日 金曜日

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ミラン・バルサ・ミラン

誰もが知っているように、アンチェロッティもフラン・ライカーもアリゴ・サッキ・ミランで活躍した選手たち。彼らの違い、それはアンチェロッティはカルッチオしか知らない元選手現監督であり、フラン・ライカーはアヤックス→サラゴサを経てミランに到着した選手であり現在はリーガのチームの監督でもある。アリゴ・サッキ・スクール出という共通したところのある二人だが、やはりそこはそれ、フィロソフィーは大きく違う。

今シーズン初めて見たミラン。カルッチオファンでもミランファンでもないからしてミランが良かろうが悪かろうがどうでもいいものの、かつてのアリゴ・サッキ・ミランとは比較にならない。それは現在のバルサがかつての“ドリームチーム”と比較できないことと同じであり、プレースタイルやフィロソフィーが違うのだから比較自体無意味なことだ。もしかつてのミランであればリードした時点で確実に試合を決める2点目を追求してきた。だが、たった一試合だけ見たミランという条件付きながら、今のミランはカペーロ以降の路線をたどっているような気がする。そしてカペーロ・ミランと同じように嫌らしくも勝負に強い。地元でああいうプレーをしてしまうこと、つまりバルサがボールを持ったときにすべての選手が自陣に引いてしまうという、カンプノウでは考えられないプレースタイルが許されること自体すごいことだ。前半90分を終了して3ポイントを失ったものの、2週間後には地元カンプノウで3ポイントかけて後半90分が戦われる。バルサ絶対有利の試合だ、と無理矢理信じてしまおう。

それにしてもムンド・デポルティーボ紙によるミラン・バルサ戦の“バルサ最優秀選手”というのがロナルディーニョというのがビックリ。こんな持ち上げ評価はお笑いぐさだ。オラゲール、チャビ、プジョーの存在を忘れたか。

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