10月29日 金曜日

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三冠ならず!

ナスティックは昨シーズンの国王杯チャンピオンサラゴサを沈め、レイダは昨シーズンリーグ制覇クラブバレンシアを奈落の底に落とし、そしてテラッサはエスパニョールを予想どおりぶちかましてくれた。バルサ?現在ダントツでリーグ首位を誇るバルサももちろんグラマネの前にごめんなさいしてしまった。カタルーニャ弱小クラブの本領発揮となった国王杯最初の試合。

カテゴリー下クラブのスタディアムでの一発勝負という国王杯ルールが再誕生してから、毎年のように見られるこの風景。普段のリーグ戦と比べれば、200%以上のモチベーションと運動量で立ち向かってくる弱小クラブ。こういう地味なところでプレーすることを余儀なくされている彼らにとって国王杯は一世一代の見せ場となる。10日前のグラマネ対バルサBの試合も見たが、まるで違うチームのような雰囲気の120分。狭いグランドの半分を自陣の選手で固め、隙あらばカウンタアタックを狙うというよくあるパターンながら、その固い守りは絶賛ものだ。フラン・ライカーが試合後に「1週間続けて試合しても我々はゴールを決められなかっただろう」と語っているが、確かにゴールチャンスを山とつくりながらも一つとしてゴールには至らなかった。

後半に入ってからエトーと交代させられたレオ・メッシー。前半はまだ普通のフットボールスタイルだったから彼の活躍場面もあったが、ぶちかましフットボールとなった後半には彼の持ち味を生かす場面はやって来ない。苦い味の国王杯デビュー。

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