11月7日 日曜日

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アルベルト・ルーケ

保守政党PPの政治家にして弁護士であったアングスト・セサー・レンドイロ、彼がア・コルーニャの会長に就任してからすでに17シーズン目を迎えている。彼の最大の功績はア・コルーニャという弱小クラブを一流のものにしたことだ。1980年代通じて二部カテゴリーに沈んでいたクラブを90年代の最初に一部に上げ、そしてそれからの活躍は誰もが知るところ。だが、すべてのものに終わりがあるように、ア・コルーニャにも一つのサイクルの終わりがやって来ている。“ハボ”イルエッタが監督に就任してからすでに7年目となるア・コルーニャ、今シーズンはいっさいの補強をせずにシーズンを乗り切ろうとしているが、彼らのサイクルはすでに終わりを告げている。ア・コルーニャが“スーペル・デポール”とまで呼ばれるようになって早10年。レンドイロの政治によって獲得した多くの“外から”の選手によって華麗な一時期を作り上げてきた。だが、彼にとって唯一のミス、それもとてと大きなミス、それはカンテラ組織に力をいれなかったことだろう。現在のチームにガリシア地方で生まれた選手はわずか一人、今シーズン限りで引退をほのめかすフランだけだ。

レンドイロ会長の政治力はかなりのものであることは多くの人々に知られている。移籍選手の交渉は彼自らおこなってきているが、厳しい交渉家として評判だ。アルベルト・ルーケも今シーズンが始まる前にはバルサに片足を突っ込んだ状態までいったものの、最終的にはレンドイロの要求する違約金がネックとなってア・コルーニャに残ることになった。ルーケはバルサのカンテラ組織に所属したこともあるし、故郷はチャビと同じテラッサだ、いつかはバルサに入団したいと語るルーケ。再びエトーとのコンビが見られる日はそう遠くないかも知れない。

彼が子供の頃から親しんできたスポーツは水球。今でもプールを見つけては体の調整のためにも水球に親しんでいるという。
「この世界では多くの同僚ができるが、友達というのはなかなかできない世界でもあるんだ。だから少ない友達の中でも親友と言ってもいいエトーとはいつも連絡を取り合っている。彼がプレステージの段階で移籍問題でもめていたときには、彼が悩み続けていることを知っていたから個人的にも苦しんだし、希望通りバルサに入団できた時は自分のことのように嬉しかった。バルサには子供の頃からの友達であるチャビや、いろいろなカテゴリーで一緒だったプジョーなんかがいるから、いつかは彼らと一緒にプレーしたい。」

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