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12月10日 金曜日
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■1チャンネル(2.8MB) キラキラ星第一号 チキートのキラキラ星第一号はアンドレス・イニエスタ。その彼がすでに20歳となりバルサ一部チームにも常に出場するまでに出世し、そして念願のリーガ初ゴールを決めた。それも小さい頃から憧れていたカンプノウでのゴールだった。 バルサBでは二つのシステムを経験してきている。3−4−3と4−2−3−1というもの。どちらのシステムにもメディアプンタという、彼にピッタリのポジションがあったし実際そのポジションで常にプレーしてきた。スペインアンダー代表でも彼のポジションは常にメディアプンタ。だが、今のバルサにメディアプンタといえるポジションは存在しない。試合が進むに連れてメディアプンタらしきポジションも登場してくるものの、基本的には4−3−3システムでは存在しないポジションだ。それでもイニエスタは何の問題もなくバルサでプレーしている。アイドルのラウドゥルップがそうであったように、彼もまたそのアイドルと同じように、監督に指示されたポジションで指示された任務を見事にこなしていく。 バルサに憧れたのはラウドゥルップがプレーしていたからだと語るイニエスタ。彼の華麗なテクニックに憧れ、アイドルとなった彼のようなプレーをしたい、それがバルサインフェリオールカテゴリー時代の目標だった。トップの選手を置かないクライフシステムの中にあって“偽りの9番”を任されたり、あるいは左エストレーモ右エストレーモをやらされたりしながらも、確実に監督の要請通りの活躍を見せたラウドゥルップ。したがってイニエスタも彼のようにどこのポジションでもそれなりの動きができる選手となっていく。まだ20歳のイニエスタだからして、アイドルの華麗なテクニックにはまだ届いていない。だが、一つだけアイドルを超えたことがある。それは途中出場しての試合展開にリズムを与えることだ。ラウドゥルップには決して可能とならなかったことが、イニエスタにはすでに可能となっている。だが、後半20分だけの仕事を任されることに危険がないわけではない。かつてのイバンのように、すべてのパスがキラーパスでばければならないという強迫観念に陥る可能性があるからだ。 したがって、今シーズン初めてスタメンで出場することが許されたマラガ戦は特別な試合でもあった。彼に与えられた時間は20分間だけではなく90分間もあるからだ。彼のポジションではない右サイド選手としてスタート、だが時間の経過と共に第二デランテロ、あるいはメディアプンタっぽい感じでのポジションに移動していく。この試合で彼の最大の持ち味の一つであるゴールにつながるラストパスもだせたし、念願のゴールまで決めることができた。 昼の12時に起きた彼が最初にしたことはキオスコに新聞を買いに行くことだった。多くのメディアが彼を褒め称えている。そしてエトーもその中の一人だ。 (映像を見るにはQuickTimeが必要です。ダウンロードはこちらから) |