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12月22日 水曜日

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ロナルディーニョとルーベン

ロマリオ、ロナルド、リバルド、そしてロナルディーニョ、ここ10年で4人の“R”のバルサ・ブラジル人選手がFIFA最優秀選手として選ばれている。10年で4人、決して悪い数字ではない。

受賞した翌日には今年最後の試合が待っている。カンプノウでのレバンテ戦。ロナルディーニョに対して試合開始前に大きな拍手が贈られることになる。賞をとったこともさることながら、ロナルディーニョの次のような言葉が多くのバルセロニスタからの拍手を呼び起こすに違いない。
「自分がバルサに与えたものより、バルサが自分に与えてくれたものの方が圧倒的に多い。バルサというクラブにさらなる偉大な歴史を作るメンバーの一人になること、それが自分からのクラブに対するお礼としたい。」
授賞式後にこう語るロナルディーニョ。

そしてこの記念すべき日に、ロナルディーニョとは違う意味で重要な試合を迎える若者がいる。ルーベン・マルティネス、バルサBの20歳の若者がバルデスの代わりとなってバルサゴールを守る日。しかも一部チームの試合にスタメン出場するのは初めてだ。ロナルディーニョとルーベン、チームの移動の際にも試合前日のホテル合宿の際にも常に一緒にいるこの二人。ルーベンはガリシア地方の出身だからしてポルトガル語は何の問題もなく理解できる。ポルトガル国境に接しているガリシア地方の言葉ガジェゴはポルトガル語のもとであり、現在はスペイン語とポルトガル語を足して二で割ったようなものだからして、ロナルディーニョはポルトガル語、ルーベンはガジェゴで会話している。彼らの仲の良さは、ルーベンが国王杯で一部デビューしたときに、最初にお祝いのコールをしたのがロナルディーニョだったことを見るだけでじゅうぶんだろう。

2004年最後の試合、もしバルサがこの試合に負けることがなければ、カンプノウでの試合での1年間無敗記録達成ということになる。カンプノウでの試合で最後に敗北の苦い味をかみしめたのは例のクラシコ。20年ぶりに敗北してしまったマドリ戦だ。だが、それ以来カンプノウでは一回も敗北していないバルサ。やはりあの試合を契機に新たな歴史が始まっていたのだ。
「俺たちは新たな歴史を作ればいい!」
クラシコ戦後にグランドに向かって一人のソシオが叫んていた。そして、彼の言葉通りにバルサは新たな歴史を作り始めている。

■2004年最終戦勝利招集メンバー
ルーベン、ウルコ、ジオ、シルビーニョ、プジョー、オラゲール、ナバーロ、ベレッティ、ダミア、マルケス、ロロ、チャビ、デコ、イニエスタ、メッシー、ロナルディーニョ、エトー、クリスティアン

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