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1月11日 火曜日
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■1チャンネル(2.0MB) 敗戦試合から落ち穂拾い こういう覇気の欠片もないバルサ選手の試合を見せられた翌日にはどんなことを言っても許される。例えば、年俸の5割を相変わらず支払い続けている選手にコテンコテンにしてやられたのは気分が悪いとは言えしょうがないとしよう。例えば、2週間という長期の冬休みを利用してご褒美試合や親善試合にかり出されたFIFA最優秀選手ロナルディーニョが、本当の試合でまるで親善試合のようにテレテレやっていたのも正月明けだから許すとしよう。例えば、ビジャレアルのオフサイドゴールを見逃したりエトーに対するPKを“見なかった”新米審判も来シーズンは再び二部カテゴリーに落とされるだろうから良しとしよう。だが、それでも敗戦以上に気にくわないこと、その最たるものはにバルサのユニフォームだ。 黄色いユニフォームを身につけているチーム相手に何故バルサはアスールユニを着なければならないのか。なぜアスールグラーナという本来のユニフォームを着なかったのか。シーズン初戦となったサンタンデール戦でもそうであったように、そしてあの試合にアスールグラーナを身につけなかったことが大いに批判されたように、このビジャレアル戦でも批判されるべきだろう。少なくてもラポルタ政権が誕生するまで、あのガスパー政権時代でさえバルサはアスールグラーナというクラブカラーをキッチリと守り続けていた。それが今シーズンがスタートしてからというものの、本来のクラブカラーを放棄したような、そしてあからさまな“ユニフォーム売らんかな商法”という発想のもとに今日までやってきているラポルタ政権だ。例のユニフォームを着用したサンタンデール戦でマーケティング親分のマーク・イングラが「日本であのユニが売れるんだ」とバカなことを口走って批判されていたが、どうやらその批判は空振りに終わっている。 それでも冷静に考えてみれば、バルサは18試合戦って2敗しかしていない快進撃を続けているチーム。しかも縁起を担ぐのが良いことだすれば、この敗戦はバルサの将来を明るく予想させてくれるものとなるかも知れない。2004年の最初の試合であったサンタンデール戦にも敗北しているバルサだが、そのあとの快進撃は誰もが知るところ。そして負けたとは言え、まだ2位との差は7ポイントもあるというラクチン状態でもある。そしてこの敗戦を契機として、サンドロ・ルセーが戻ってくる可能性も生まれてきた。クライフとルセーの確執にどちらかをとらざる終えなかったラポルタが1か月前に決意したことはルセーを選手補強作戦から外すこと。それまで多くの補強選手の名が上がり具体的な補強選手数までチキ・ベギリスタインの口から発表されていたにもかかわらず、ここ1か月はまったくの停滞状態となっていた。この試合の前にラポルタが「二人の補強が考えられる」と口を滑らせてしまったが、その後チキ・ベギリスタインがその会長の発言を否定するような状態まで発生している。だが、この敗戦がくらだないクラブ理事会内の内紛状態をどうにかしてくれるかも知れない。 フラン・ライカー監督 (映像を見るにはQuickTimeが必要です。ダウンロードはこちらから) |