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1月13日 木曜日

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ベンチ控え秘密兵器

ビチェンソ・イアキンタ、イタリアはウディネッセに在籍する25歳のゴレアドール、その彼がバルサが密かに獲得を狙っていた選手・・・だと言う。アンチェロッティと同郷であり、アリゴ・サッキが高く買っていた選手ということで、この二人がフラン・ライカーに彼の獲得を推薦していたというオチまでついている。クリスマス休暇に入る前におこなわれたホテル・アーツでのスタッフ会議で彼の獲得がフラン・ライカーによって提案されたという。それ以来、アレサンコなどのスカウトマンたちがウディネッセの試合を観戦し始め、最終的に“合格”が与えられ冬のマーケットにおける獲得候補ナンバーワンとして秘密裏に交渉が始まろうとしたらしい。だが、あるラジオジャーナリストの特ダネとしてイアキンタの名前がメディアに登場してしまう。

だ〜れも知らない選手と言っていい。カルッチオ大好き人間とかウディネッセファンならともかく、単なるバルサファンという人種であるならば、100人に99人は知らない選手と言っていい、と個人的に思っているし、事実メディアでもそんな感じでこの選手を紹介している。それにしても、カルッチオ3位につけるチームのスタメン選手であり、ゴールもそれなりに稼いでいる選手である彼が、この冬に何故チームを離れる可能性があるのか、いかにウディネッセが選手を“売る”チームだとしても、そいう大事な選手をなぜいま売る可能性があるのか。しかもメディアに発表されているバルサ側条件というのは“半年間のレンタル移籍+買い取りオプション”というものだ。この世界、シロウトには複雑過ぎてよくわからないことが多い。

もしバルサに来たとしても、イアキンタ君はエトー大先生の控え選手だ。ベンチ控え秘密兵器獲得にそれほど騒ぐこともないだろう。バルサのタイトル獲得の先陣となる選手たちは、リーグであれチャンピオンズであれ、この冬に来る選手たちではなく今いる選手たち。ロナルディーニョ、デコ、エトー、チャビ、プジョー、マルケス、ジュリー、イニエスタ、オラゲール、ジオ、ベレッティ、バルデスなどの今いる選手たちが、タイトル獲得可能性の鍵を握る選手たち。イアキンタの獲得をとるか、あるいはこれから2試合続けてカンプノウでおこなわれる試合の勝利をとるかというメチャクチャな天秤があれば、明らかに後者をとる。6ポイントの獲得、これで優勝へまっしぐらだ。

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