1月25日 火曜日

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目を合わせません!

ヨハン・クライフがバンガルディア紙を通じて間接的にサンドロ・ルセー批判をしたのが今から1か月半前。どうしてこの人、サンドロ・ルセーを嫌うのか確かなことはよくわからないものの、予想できることはいくつかある。クライフの息がかかったある人物をクラブ理事会内に入れようとしたものの、サンドロ・ルセーが猛烈に反発したためにそれが実現しなかったことは未だ記憶に新しい。そもそもクライフが望んだ補強作戦はアイマール、アルベルダ、バラッハというバレンシアトリオだったのに、サンドロ・ルセーの働きによってロナルディーニョやエドゥミルソン、ベレッティなどのブラジル組が来てしまったこと。そして今回の補強でもサンドロ・ルセーはエドゥとコスティーニャをほぼ手中にしていたのに、クライフがラポルタに反対の意見を言ったため実現しなかったとも言われている。それどころかクライフの批判を受けて、ルセーが自ら身を引いたのか、あるいはラポルタがそうさせたのか、いずれにしてもルセーは1か月半前から補強作戦には参加していない。

サンドロ・ルセーはクライフのことを決して悪く言わない。少年時代のアイドルだったクライフだからして、彼の悪口はとてもじゃないが言えない。それでも一つの提案をつい先日おこなっている。バンガルディア紙と対抗馬にあるペリオディコ紙を通じての一つの提案。
「クラブのためになるのであれば建設的な批判は大いに賛成だが、マイナスになるような批判はよそうじゃないか。我々は、目的が常に同じである船に一緒に乗っていることを忘れてはいけない。だから、少なくても足並みだけはそろえて行こうじゃないか。」

クライフがバルサというクラブのご意見番だとすれば、サンドロ・ルセーはクラブの優秀なネゴシエーターであり同時に強烈なインチャでもある。インチャは常にセンチメンタル的なところがあるのが普通だからして、政治家と言ってもいいラポルタとは何かの問題を契機としてぶつかりあうことがあっても不思議ではない。ハンドボールチームの監督であったバレロ・リベーラ問題(監督辞任問題、プロセクション・ディレクター就任問題、バスケ監督であったペシッチとの確執問題、そして早急なプロセクション・ディレクター辞任騒動)や、バスケ部門最高責任者でありルセーの親友でもあるバルトメウ問題(ラポルタが彼を解任しようとしたこと、それに関してルセーが猛烈に反対し解任を逃れたことなど)を境に、ルセーとラポルタが互いに意見の対立を見てきたとされる説がある。何が本当で何が本当でないのか、そこらへんは当然ながら第三者にはわからない。

サンドロ・ルセーが今シーズン限りでクラブを離れる可能性がでてきたことにより、彼と仲のいいロナルディーニョもバルサを去るかも知れない、そんなメチャクチャな発想のニュースも現れている。しかしそのニュースに誰よりも驚いているのはロナルディーニョのようだ。

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