2月1日 火曜日

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謎のキス

“EL BETIS IS NOT SPAIN”
“カンプノウを閉鎖しろ!”
“恩赦によってカンプノウは閉鎖されない!”
“カタルーニャがスペインじゃないのなら、ここに何しにやって来たのかいな?”
サンチェス・ピスフアンに並べられた騒々しい垂れ幕。

地元セビージャではベティスを愛するベティコとセビージャを愛するセビジスタの数はほぼ同じぐらいだという。貧しいアンダルシアの人々はマドリッドやパイス・バスコ、あるいはカタルーニャに出稼ぎに出ているが、その多くの人々はベティコとも言われているし、実際ベティスペーニャの数はセビージャのそれよりスペイン各地方に多くある。そしてベティコにはなぜかバルサシンパが多いのに、セビジスタにはなぜかアンチバルサが多い。事あるたびにカンプノウ閉鎖を叫ぶお節介な彼らだが、だがそれでも試合終了と共にロナルディーニョに対して拍手を贈る心の広さも持っているようだ。

セビージャ戦の主役となったのはゴールを決めたエトーやロナルディーニョやジュリー、そしてバルサ選手としてデビューをかざったアルベルティーニとなるが、もう一人フットボール選手ではない人がこの日の主役の一人となった。ONA CATALUNYAというラジオ局で現場実況をしていたサンドロ・サルミエントという女性ジャーナリストだ。サムエル・エトーがゴールを決めたあと、まるで彼女に捧げるゴールのように、サンドロ・サルミエントに近づきほっぺたにキスをしてゴールを祝福した。
「今の音聞いた?」
「何の音?」
「キスの音」
「誰にキスしたんだ?」
「あたしによ!」
「何言っているんだ?」
これがゴールした後のラジオ実況放送。この女性ジャーナリスト、翌日にはインタビューする方ではなく、同業者にインタビューされる方に回った。

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