2月23日 水曜日

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格の違いを見せてやれ!

クライフのコメントは常に正しい。何をどのようにスキャンダラスに語ろうが最終的には彼のコメントは正しいものとなる。例えば、サラゴサ戦の翌日に次のように語るクライフだが、それはもちろん正しいコメントとなる。
「最近のバルサの戦い方を見ていて不安に思っていたが、この試合での内容を見るに当たってその不安がさらに深刻となった。シーズンが始まってから、初めてと言っていいほどの危機感を感じている。このような試合展開をしている限りバルサのリーガ優勝という希望ははかないものになる可能性がある。これではまるでリーガ制覇を自ら捨てているようなものだ。」
先週のカタルーニャメディアは週末のマジョルカ戦のことより、このクライフコメントに関して触れることになる。

もしマジョルカ戦でバルサが敗北していたなら、
「この下降気味傾向はすでに私が触れたとおりだ。」
となる。だがバルサはマジョルカを粉砕した。それでもクライフのコメントは正しいことになる。
「首位という現状に満足せず、リーグ優勝が決定するまで常に100%の集中力が必要。私のメッセージを選手たちは正しく受け止めてくれたようだ。」
こうなる。

だが、こういうコメントはどうでも良いとして、あくまでもフットボール的な分析をするとなると、彼の言葉は耳をしっかりとほじって聞くのが良いと思う。
「チェルシーはバルサと同じ4−3−3というシステムで戦ってきている。デフェンサ、セントロカンピスタ、そしてデランテロが作る三つのラインをしっかりと密着させコンパクトに戦うのが彼らの特徴。したがってバルサとの基本的なシステムの相違はないのだが、一つだけ大きな、そして最も決定的な違いがある。それはポルテロとデフェンサの距離だ。バルサはデフェンサを上げて攻撃的にいくのが特徴的だが、チェルシーはポルテロとデフェンサの距離を短くして守備を固めてのカウンターアタックを得意とする。つまりコンパクトにまとまった三つのラインが上に上に行こうとするのがバルサであり、下に下に固まろうとするのがチェルシーとなる。ポルテロとデフェンサの距離の違い、その差10mから15m、そこが決定的な違いだ。」
そしてイングランドで首位を走るチェルシーを迎えるに当たって最も興味深いこと、それは次のようなことだと語る。
「チェルシーはプレミアで圧倒的な強さで首位を突っ走っているが、これまでバルサのようなクラブと対戦したことはないだろう。広いグランドを駆使してスペースを大きく開いての攻撃的な展開をするクラブはイングランドには存在しない。デフェンサを下げて固く守るという発想ではなく、デランテロが最初のデフェンサであるという発想のバルサのような戦い方をするクラブはイングランドには存在しない。だから、面白いんだこの試合は。」
な〜るほど〜。

バモス!チェルシー黒人選手との違いを見せてやれ、我らがアフリカの星!
バモス!走れ走れ、スペースを開け!我らがエストレーモ!
バモス!クラックとしての違いを見せてやれ!我らがグランドの監督!
みんなバモス!バモス!バモス!

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