2月25日 金曜日

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まあ、いつものことで・・・

あの白いユンフォームを着たチームが、かつてカンプノウを訪れたインテルだと言われれば「はあ、なっるほど!」と思えるし、かのセルティックだと言われれば「やっぱり!」と思えるし、憎っくきユベントスだと言われれば「そうだよな!」とも思えるいつもの風景のカンプノウ。でもどうやらバルサと戦っているのはプレミアリーグで圧倒的な首位を走っている“現時点における世界最高のチーム”と賞賛されるチームらしい。3億ユーロという大金をかけて作られた豪華絢爛のチームが年間予算300万ユーロのヌマンシアと同じ戦い方をしている。いかにホームアンドアウエー方式で戦われる前半90分の試合とはいえ、フムフム、フットボールはつくづく奥の深いものだ。
「それぞれのチームにはそれぞれの戦い方があるということだな。チェルシーは超守備的に戦うのが好きなようだし、我々は逆に攻撃的に戦うのが好きなチーム。」
とデコが語れば、
「こういう試合で勝てることができるのは嬉しい。」
と語るロナルディーニョ。
マクシボン、あるいは昨日からスーペル・ロペス君となったマクシはすでに次の試合のことを考えている。
「さあ、次はイングランドに行ってもう一つの戦争だ。」
そう言えば、アルゼンチンとイングランドでもナントカ紛争というのがありました。

世界最高年俸と言われる500万ユーロもの年俸をとっている元通訳現監督モウリーニョは“戦略家”あるいは“策士”と自認する。したがって試合前日に「負傷中のダフは招集しない」とし、嘘っぱちスタメンを発表しても策士だからして許されることになる。試合後の定例記者会見には「前半終了したときに選手控え室に通じる通路で衝突事件があった」として記者会見を拒否し、早くも2週間後の試合を盛り上げようとしてもそれは戦術家だからして許されることになる。あるいはカンプノウでの試合前々日にフラン・ライカーに関することを聞かれて「いったいいくつのタイトルを獲得した監督なんだい?」と逆にジャーナリストに質問したりしても、試合を盛り上げるパフォーマンスの一つとして策士がすることらしいし、かつて通訳をしていたバルサに関して聞かれ「バルサは百年の歴史でチャンピオンズカップを1回しか獲得していないが、俺は3年の監督経験でもうそれを獲得している。」とぶちあげるのが戦術家と称するモウリーニョだ。戦術家か策士かしらないが、ロブソンとバンガールを師匠と仰ぐ彼はバンガールの“ノート取り”と性格だけを継承してしまったらしい。

この試合の翌日、チェルシーはオフィシャルページを通じてモウリーニョが記者会見に出席しなかった理由を説明している。それは試合後におこなった声明と違い、通路でのもめ事に関しては触れていない。彼らが問題としているのは前半が終了した段階でフラン・ライカーと審判が肩を並べながら話し合いをしていたという事実だ。
「バルサの監督は審判に対しプレッシャーをかけようとしていた。」
問題の主人公となってしまったフラン・ライカーはモウリーニョやバンガールとは違い紳士だからして、こういうバカなことに声を高くして吠えたりしない。
「チェルシー側は試合前にもメディアと通じてよくしゃべっていたし、試合が終わってからもああだこうだとよくしゃべるチームだ。我々フットボール関係者はグランドの中でしゃべるのが仕事。もうくらだない議論はよそうじゃないか。」

ちなみに、試合中に相手選手と衝突してぶっ倒れたバルデスはどうやら軽い脳しんとうを起こしながらプレーをし続けていたようだ。試合終了の笛が吹かれると共になにやら目眩も激しくなり精密検査を受けるために緊急入院している。病院で一晩過ごしただけで退院できた彼だが、ヌマンシア戦出場に関してはまだ分からない。

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