3月1日 火曜日

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リーガ・エスパニョーラは世界最強リーグ

常識的には、あのようなグランド状態では試合をすべきじゃない。雪や寒さがどうのこうのというより、ゴール周辺の芝が凍っているようなグランド状態では選手にとって危険だからだ。でも、残念ながらスター選手が集まる世界最強リーグであるリーガ・エスパニョーラでは滅多なことでは試合中止とならない。なぜならスケジュールがパンパンだからだ。

一部カテゴリーを現在の20チームから18チーム、あるいは16チームに減らせばいいという意見がここ十年以上あるものの、それは一部リーグと二部リーグを行ったり来たりしている多くのクラブの絶対反対にあって実現不可能な状態。それではシーズンを早く開始して遅く終わればいいじゃないか、という意見はビッグクラブの反対にあって実現を見ないことになる。例えば、今シーズンは5月中に終わる。ワールドカップもユーロの大会もない年だからして6月の中旬頃にシーズンが終わるのが普通であるのに、今シーズンは5月でシーズンで終了する。それはビッグクラブ、特にバルサとマドリが6月という、別に何もすることがない期間を利用して“金稼ぎツアー”をおこなうことが決まっているからだ。だからシーズンは5月に終わらないといけない。

ソリアという、スペインで最も寒い地方での試合なのだから試合開始時間を20時ではなくもっと早い時間にすればいい、そう思うのが普通だろう。例えば夕方の4時ぐらいに始めれば理想的だろうが、それではテレビ局が納得しない。そんな時間に始めたらペーパービューを買う人は少なくなってしまう。ヌマンシアはこうみえても一部に在籍するクラブなのだから、ドイツみたいにグランドの下に暖房を入れれば良いと思うけれど予算の関係で無理らしい。スター選手が集まったリーガ・エスパニョーラは世界最強のリーグと言われるけれど、いやはや、かなりせこいリーガだ。そしてそのせこいリーガを制覇中のバルサはレアル・マドリに8ポイントと差を付けている。去年の11月に“グティ・グティ・グティ・マリコ〜ン・マリコン”が年内にはメレンゲが首位を走っているとぬかしていたし、今年に入ってからはクチカル選手が3月に入る頃にはバルサを抜いているだろうと希望的願望予測をしていたが、8ポイントと大きく離されてしまったルクセンブルゴ監督は「シーズンは長い」という、誰もがよく言うセリフを残してコルーニャ戦後の記者会見を締めくくっている。次のベティス戦にはラウルもジダンも“負傷中”として休ませ、もうすでにチャンピオンズ一本に絞っているメレンゲ、シーズンがあと50試合残っていてもバルサには追いつけない。

さて、再びポイント差を広げるであろうバルサはエスパニョールとのダービー戦。メディアだけが騒ぐこのダービー戦は火曜日の22時から始まる。またまた大寒波がやって来て雪景色のバルセロナで、平日の、しかも夜の10時、終わるのはほぼ翌日、そしてテレビではオープン中継、こりゃ、もちろん、テレビ観戦用試合だ。
「ここ何年かのダービー戦としては最も難しい試合となるだろう。」
と、人の良いフラン・ライカーがエスパニョールをたてれば、
「バルサにとって難しい試合?とんでもない、バルサは地元で戦うのだし、今の段階ではヨーロッパの中で最も強豪と呼んでいいチームじゃないか。」
と、ロティーナさん。そう言えばこの人、何年か前にオサスナの監督としてやって来たときには痛い目にあわせてくれたくせ者監督でした。

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