3月3日 木曜日

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フットボールなんてこんなもの

選手に疲労なんぞあるわけがない。デコやチャビがいかに出ずっぱりであろうと、彼らに疲労なんかわるわけがない。誰もがうらやましがる2週間のクリスマス休暇を楽しみ、年が明けた1月には週末だけの4試合、2月に入ってからも最後の週までは週末だけの試合、そして週中の試合は先週水曜日におこなわれたチェルシー戦に続いて今回のエスパニョール戦だけの2回にしか過ぎない。少なくても肉体的疲労なんぞはあるわけがない。当然ながら、バルサ選手の誰一人として疲労なんぞうったえていない。

唯一確かなのは、好調さを常に持続することの難しさ。何試合もスペクタクルな試合展開なんてのは不可能なことだし、常に勝利することも不可能なことだ。今ではどうしようもなく過大評価されてしまっているあのクライフ“ドリームチーム”時代でさえ、4連続優勝を達成しているとはいうものの、そのうち3回はすべて最終戦での逆転優勝だった。あの時代に、今のようにシーズンと途中で2位との差がこれほど離れていたのは8回のシーズンでたった1回しかない。だから好調さを持続するのはとてつもなく難しいし勝ち続けるのはさらに難しい。

と思うからこそ、試合後にフラン・ライカーが語るのも納得がいく。
「まあ、フットボールなんてこんなものだろう。」
もっと細かいことをグチャグチャと言っているが、簡単にまとめてしまえばこの言葉に集約される。ボールにスピードがなく素早い攻撃が展開できなかったものの、ゴールチャンスは山のようにありながら肝心のゴールが入らない。それはカメニの一世一代の活躍があったからだろうし、エトーやチャビ、イニエスタなどにゴールの女神が訪れなかったからだろう。フットボールなんてこんなものだ。

そう言えば、昨日話題にしたばかりのバルトメウがさっそくバスケ部門最高責任者からおろされてしまった。エスパニョール戦後に開かれた緊急理事会でクラブ理事会を構成する人々の多数決票でとやらで決まったそうだが、それは考えてみれば当然のこと。この“バルトメウ更迭”の多数決票を出した人々こそが、バルトメウの反対を押し切ってシーズン最初にバスケ部門の予算削減を決め、“今シーズンは過渡期”とした人々なのだから。

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