3月16日 水曜日

■1チャンネル(1.6MB)

■2チャンネル(1.7MB)

■3チャンネル(1.5MB

クラックたちとカンテラたち

昨シーズンの後半に怒濤の勢いで勝ち続けたバルサだが、最終的には5シーズン連続でタイトルなしというシーズンに終わった。百年以上の歴史を持つバルサが5シーズン無冠という初の記録を樹立することになったわけだが、それでもクラブ理事会批判はおろか監督や選手たちに対する批判が一切沸き上がらなかった。悪しきガスパー政権崩壊直後から立ち直りを見せた初年であったこともその理由の一つだろうが、それ以上にバルサにかつてのスタイルが戻ってきたことをバルセロニスタが感じたからだろう。世界中から注目されるクラック選手の加入、そしてそのクラック選手たちを取り巻くバルサ魂を肌にしみこませているカンテラ選手たち、それらが一体となってのスペクタクルな試合展開。カンプノウにそういう雰囲気が生まれたからこそ、一切の批判が生まれなかった。

チェルシーとの180分の戦いでは“結果的”に敗北となった。チャンピオンズからの痛々しい撤退ではあったものの、戦いのスタイルには間違いはなく、あくまでもまだ“青い”チーム編成だったからだという反応が一般的だ。だから彼らに経験と時間さえ与えればこれから更に成長するチームである、そう思ったからこそビルバオ戦に8万人以上もの人々が駆けつけたのだろう。そして彼らがカンプノウで見たものは、昨シーズンのロナルディーニョに近いプレーをする今シーズンのロナルディーニョだった。

突然のスペイン審判協会のお達しで、この28節から試合中にリストバンドをはめることは禁止された。線審の注意でそれを知ったロナルディーニョは、近くにいたファンにリストバンドをプレゼントしている。

(映像を見るにはQuickTimeが必要です。ダウンロードはこちらから)