4月3日 日曜日

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ナバーロとジェラール、そしてプジョー

プジョーの穴を埋めるのは本来ならばフェルナンド・ナバーロとならなければならない。今シーズンのほとんどをベンチを温める形だけの“招集選手”となっていた彼は、左ラテラルではなくセントラルの控え選手としてフラン・ライカー監督に認識されていたはずだ。したがってセントラル絶対スタメンのプジョーが抜けた穴を埋めるのは自然な形としてはナバーロとなる、というか彼しかいない。だがそう単純にはならないところが彼の悲劇だ。

今週おこなわれたわずかな練習風景を見てみると、ナバーロがプジョー穴埋め選手第一候補ではないことが一目瞭然だ。ある日はジェラールが、ある日はシルビーニョが、そしてある日はジオがセントラルとしてオラゲールとコンビを組んで練習している。もちろんナバーロもその候補選手の1人として練習している。それは当然のことだろう、これらの中で唯一と言っていいセントラルの選手なのだから。それでも彼に絞られないところが彼にとって辛いところだ。今シーズンが終了すれば間違いなくバルサを離れることになるフェルナンド・ナバーロ。完全移籍かレンタル移籍となるかは別として、今シーズンが最後のバルサ選手となることは間違いない。5年前にバルサBデビューした時から見ている選手だから、どこに行こうがひたすらブエナ・スエルテ!
でも、移籍先ではセントラルとしての選手ではなく彼本来のポジションである左ラテラル選手として期待してくれるところに行こう!

セントラルかピボッテかは別として、ジェラールの出場は確実なところとなるベティス戦。今シーズンで契約が切れる彼もまた、最後のご奉公試合となるかも知れない。もしクラブが新契約交渉をおこなうとすれば、これまでの年俸の三分の一程度のものを示してくることになるだろう。バルサB時代にもバルダーノのお誘いでバレンシアに移籍した過去をもつ彼だからして、この年俸引き下げ案を受け入れるかどうか。しかもエドゥミルソン、モッタが戻ってくる来シーズンは今より出番が少なくなる可能性もじゅうぶん考えられる。彼がバルサと再び契約を結ぶ可能性を秘めているのはフラン・ライカー監督の強い要請があった場合のみだろう。それでも、今シーズンのフェルナンド・ナバーロのケースを見るまでもなく、残留の強い要請と現実の起用のされ方には大きな相違が出てくる可能性もある。そこら辺をジェラールが慎重に検討したとしたなら、まあ間違いなくサヨナラと思う。

プジョー、アルベルティーニ、マルケスが試合に出場できないことからバルサBから三人の選手が招集されている。メッシー、ダミア、ロドリ。ということは同じ日同じ時間におこなわれるバルサBの試合には彼らは出場できないということだ。これまでのように招集されても試合に出場する可能性はほとんどない彼らだからして、う〜ん、呼ばないで欲しかった。

ところで試合前日の土曜日午前中におこなわれた記者会見でフラン・ライカーは驚くべき事実を告白している。
「ついさっきプジョーがやって来て明日の試合にでられるかどうかのテストをしてくれと言ってきた。一応ドクターたちに連絡してその旨を伝えたら絶対ダメだと言うし、我々スタッフテクニコも危険を犯す必要はないということで彼の要請を断ることにした。彼はイヤイヤながらも我々の意見を受け容れてくれたようだ。」

■カンプノウ絶対勝利招集選手
バルデス、ジョルケラ、ジオ、シルビーニョ、オラゲール、ナバーロ、ロドリ、ベレッティ、ダミア、ジェラール、チャビ、デコ、イニエスタ、メッシー、ロナルディーニョ、エトー、ジュリー、マクシ

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