4月5日 火曜日

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これで少しクラシコがエキサイティングなものに

9ポイント差でベルナベウに乗り込むというのは何年ぶりのことだろうか。しかもリーグ戦わずか8試合を残しただけで1位と2位にいる両チームの差は9ポイントであり、バルサにとってこんな楽な状況でのクラシコは今まであったのか、過去にさかのぼってみてもあまり記憶にない。したがって、クラシコにかけるマドリメディアの大騒ぎはどことなく微笑ましく感じる。まるでバルサを破ればリーグ制覇は目の前という感じのはしゃぎよう。だが、彼らの喜びようとは裏腹に現実はメレンゲにとって冷酷なものとなっている。バルサはこれまでリーグ戦30試合を戦ってきて3敗しかしていないチーム。優勝カップがバルサの手からスルリと落ちてしまうのは、残り8試合で3敗1分けという結果になったときだ。もちろんこれはレアル・マドリが全勝するとしてのあり得ない条件付きでの話。彼らが全勝することも不可能であるならば、バルサが4勝3敗1分けという結果を残すことも不可能だ。不可能という言葉が不適切であるならば、あえて“非現実的な数字”と置き換えてもいい。でも、まあいい、メレンゲに最後となるかも知れないむなしくも楽しい1週間を過ごさせてあげよう。チャンピオンとなるチームの心はひたすら温かく、広く、穏やかでなければならない。

フラン・ライカーは今シーズン一貫してフェルナンド・ナバーロをセントラルの控え選手としてベンチに置いていた。プジョー不在となったこの試合で、監督の持つナバーロへの“信頼感”がスタメンという形であらわれた。つまりフラン・ライカーはナバーロをセントラル控え選手として考えていることは嘘ではなかったわけだ。だが、それは良いとして、どうしても理解できないのは何故彼をセントラル選手として“信頼”していたかだ。ナバーロをセントラルに置くというのは、それはまるでセルジやチャッピーをラテラルではなくセントラルに起用するようなものではないだろうか。そして悲しいのはナバーロに対して愚かなバルセロニスタからブーイングが何度か沸き上がったことだ。これまで出番がなく試合感もないだろう彼だからして、そうそう完璧に物事が運ぶわけがない。しかもベティスゴールを許したのは彼1人の責任ではなく、デランテロ、中盤の選手を含んだすべての選手の責任だ。

どこにでもアホはいる。カンプノウも例外じゃあない。そしてこのどうしようもない審判も今シーズン限りにして欲しい。

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