4月20日 水曜日

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クラックと若手

クラック選手以外ではとてもかぶることのできないマッチロハットと首から下もすべてマッチロというスタイルでカンプノウに登場したサムエル・エトー。
「黒人のように走りまくり白人のように金儲けをする。」
もう二昔前、ポルテロのコーノがエスパニョールに入団してきた時に記者会見で語った有名なセリフをそのまま頂いてバルサ入団の時にそう語ったエトーだからして、このマッチロスタイルは彼の自己表現でもあるかも知れない。アフリカではパパ・エトーと呼ばれ“アイドル”以上の存在として尊敬されている彼にとって、バルサというビッグクラブでプレーすることが可能となった今、クラックフットボール選手として更に大きくなるあらゆる条件が揃っている。この試合にも出場可能と頑張ったようだが、バルサ医師団の拒否によって出場不可能となってしまった。でも、焦ることはない。彼には限りない時間が、バルサというクラブでの限りないプレー時間が約束されている。

「これまでほんの少しのプレー時間しかもらっていないが現状には満足している。エトーの負傷という誰も望まないアクシデントでスタメンで出場できることになったが、これまで以上にリラックスした感じでプレーできたと思っている。ゴールを決められなかったことは残念だが、監督の要請通りスペースを開くことには貢献できたことに満足している。ゴールはいつかやって来るだろう。」
4月3日で21歳となったマクシ・ロペス。アルゼンチンからやって来てまだ半年しかたっていない。ヘタフェ戦ではゴールを決められなかったし、まだリーグ戦では1ゴールも決めていない彼だが、確かにスペースを開くという重要な仕事をやってのけたことも事実だ。ヨーロッパの水に慣れるまで時間がかかるのはしょうがないし、じゅうぶん慣れるだけのプレー時間も与えられていない。少しずつ、少しずつ、時間をかけてゴレアドールの道を目指すマクシ・ロペスは“只今学習中!”というところだろう。試合中に多くの選手がアドバイスを与えてくれるという素晴らしい環境の中でプレーできる彼、大きく育ってくれるといい。

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