4月27日 水曜日

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もう少しだ!

選手にとって練習場は仕事場の一つ。したがって仕事そのものがうまくいっているときは非常に良い雰囲気で練習がおこなわれるし、仕事が思うようにいかにない時には殺伐とした風景となることがある。すでに優勝が目前となっているバルサの選手たちは当然ながら明るい雰囲気のなかで練習がおこなわれている。
「試合に勝利したことはもちろん嬉しいが、ベンチに座っている控えの選手も含めてすべての選手が一致団結という感じで毎試合戦ってくれていることが嬉しい。」
そう語るフラン・ライカー監督はマラガ戦に勝利したあとも優勝に関しては非常に慎重な発言をしている。
「次の試合が常に最も大事な試合。一試合一試合の積み重ねで、いつかリーグ優勝というものをつかむことができる。」
リーグ戦はシーズン38試合を通じてもっとも安定した戦いぶりを示してきたクラブが優勝するに値する、そう考えるフラン・ライカー。したがって、レアル・マドリが1位ではなく2位に甘んじているのはまるで審判のせいだと言わんばかりの審判批判攻勢に対し、よそ様のことには滅多に触れないフラン・ライカーも控えめに語っている。
「それは負け犬の遠吠えではないんでしょうか。私にはそう思えます。」

マラガ戦の内容はお世辞にも良いものとは言えなかった。特に前半のバルサはビビっているという印象が多く感じられ、普段のノビノビとした感じがまったくなかった。だが効率という面で見てみると素晴らしいものがあったのも確かなことで、わずか2回のゴールチャンスをそれぞれいかしてゴールを奪っている。そして全般的に見ると内容的には褒められたものではないとは言え、局面的に見てみるとバルサらしいプレーが発見できる。それはジュリーのゴールにつながるまでの“偉大なロンド”の風景だ。デコ→チャビ→デコ→チャビ→モッタ→ジオ→イニエスタ→ロナルディーニョ→イニエスタ→モッタ→オラゲール→プジョー→チャビ→ベレッティ→チャビ→ジュリー、そしてゴール。バルデス以外のすべての選手が16回のボールタッチと47秒の時間をけて作り上げたバルサ3点目だった。この映像を見てみると、ボールを持っている選手より、それを追っかける選手の方がいかに運動量が必要かよくわかる。やはり、仕事は楽な方がいいに決まっているのだ。

(映像を見るにはQuickTimeが必要です。ダウンロードはこちらから)