2001年
2002年
5月
あの人は今(2002年5月20日)

10年前の今日、1992年5月20日、快晴のロンドン。そこでクライフ率いるドリームチームと呼ばれたバルサが、ヨーロッパチャンピオンに輝く。あのウェンブリーで優勝カップを高々と掲げた人たちは今いったどうしているだろう。

ヨハン・クライフ バルサの監督を辞めてからはどのグラブのベンチにも座ることなく、彼の名の付くクライフ基金の仕事に従事。

カルラス・レシャック 今シーズンバルサの監督として過ごしたあと、これからはテクニカルディレクターとしてバルサに残る。一時は日本にも監督として行っていた時期がある。

アンドニ・スビサレッタ 現アスレティク・ビルバオのスポーツディレクターとして働いている。

カルレス・ブスケッツ スビの控えだった彼は、今シーズンまでレリダのキーパーとして活躍。来シーズンはもし契約延長しなければ引退となるだろう。

ロナルド・クーマン 監督として活躍中。ビテッセの監督を務めたあと、昨シーズンからアジャックスの監督となり、リーグ、カップを征し、二冠王に輝く。

アルベルト・フェレール 現役。プレミアのチェルシー在籍。ただし、ラニエリ監督の構想からははずされているのが現状。

ホセ・ラモン・アレサンコ 当時のキャプテンは、今シーズンはレシャックのサブとしてペンチに。これからもクラブに残ることに。

ミゲランヘル・ナダール 現役。36歳となるも未だマヨルカで選手として活躍中。そしてこのワールドカップにも代表として呼ばれている現役バリバリ。

ナンド・ムニョス セビリア在住。昨シーズンまでエスパニョールでプレー。延長契約を辞退しての引退。

フアン・カルロス・ロドリゲス バジャドリに居を構え、フットボール界からは引退。

ホセ・マリ・バッケロ つい先日、カタルーニャ政府のスポーツ相談役として就任。エスポーツ紙やラジオでの解説も。

エウセビオ・サクリスタン 出身クラブバジャドリで活躍。そしてリーガ試合出場3位という記録を作って今シーズンを最後に引退。

ジョセップ・グアルディオーラ 現役。今シーズンはイタリアのブレッシアでスタートしてが、ドーピングやら負傷でまったくついていなかった。しかし、来年はまた気分一新、ビッグクラブでの活躍を期待。

ウリスト・ストイチコフ 現役。イタリア、日本などで活躍した後、現在はアメリカリーグのシカゴファイアーでプレー中。ムンド紙にコーナーを持つ。

フリオ・サリーナス 日本でも何年かプレー。現在はテレビジョンエスパニョーラで、ミッチェルと共にCLの解説者。

アンドニ・ゴイコチェア 彼も日本に冒険に行った一人。TVの試合解説者として働くほか、パンプローナで子供のフットボールチームの監督。

マイケル・ラウドルップ 彼も日本に行っていた一人。デンマークの代表チームのサブコーチ。来シーズンはどこかのチームの監督となるだろう。

ギジェルモ・アモール 現役。イタリアのあと、ビジャレアルで活躍。来シーズンもプレーする。

チキ・ベルギンスタイン 日本冒険組の一人。カタルーニャTVの解説者として活躍中。

リカルド・ビチケ 現役。アジャックスでプレーしたあと、今シーズンからアラベスで活躍中。

リカルド・セルナ セウタというチームでプレーしていたが、現在はアンダルシアTVの解説者。

クリストバル・パラーロ 現役。 エスパニョールを経て、現在はPSGでプレー。

ホセ・マリ・アンゴイ バルサをやめると共にフットボールは引退。そのかわり、アメリカンフットボーラーとしてデビュー。現在でもバルセロナ・ドラゴンズの選手。

監督が選ぶ今シーズンのベスト(2002年5月18日)

12年前からシーズン最後にスペインの全国紙「エル パイス」が1部の監督に行っているアンケート。今回の5つの質問は、

1) リーガでの最優秀スペイン人選手
2) リーガでの最優秀外国人選手
3) リーガでの最優秀新人選手
4) リーガでの最優秀監督(1部と2部)
5) スペインリーグ以外での最優秀選手

今シーズンは、19チームの監督が回答(レアル・ソシエダのサルバ・イリアルテ監督は無回答)。最優秀スペイン人選手には、昨年まで3年連続選ばれていたラウルを2票差で押さえて、ディエゴ・トリスタンが。また、彼を最優秀新人選手として選んでいる監督も2人います。最優秀外国人選手にはジダーン。一昨年と昨年2年連続選ばれていたフィーゴには一票も投じられませんでした。最優秀新人選手には、13票とダントツで、ベティスのホアキン。監督はリーグ優勝チームのラファ・ベニテス。他リーグでの最優秀選手には、マンチェスターのバン・ニーステロイという結果。

監督
(チーム)
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
Rafael Benitez
(Valencia)
D. Tristan
Mostvoi
Joaquin
Juande Ramos
V.Nistelrooy
Javier Irureta
(Deportivo)
Raul
Zidane
Joaquin
R. Benitez
Ballack
Del Bosque
(Real Madrid)
Baraja
Mauro Silva
Joaquin
R. Benitez
-
Carles Rexach
(Barcelona)
D. Tristan
Mauro Silva
Joaquin
R. Benitez
Beckham
V. Fernandez
(Celta)
Raul
Mauro Silva
Joaquin
-
V.Nistelrooy
Juande Ramos
(Betis)
D. Tristan
Rivaldo
Tiko
Del Bosque
V.Nistelrooy
Mane
(Alaves)
Can~izares
Mauro Silva
D. Tristan
全員
V.Nistelrooy
J. Caparros
(Sevilla)
Raul
Zidane
D. Tristan
R. Benitez
Bergkamp
Peiro
(Malaga)
D. Tristan
Lusenhonff
Baraja
R. Benitez
Owen
Heynckes
(Athletic)
Baraja
-
Joaquin
R. Benitez
Manzano
-
Manzano
(Rayo V.)
D. Tristan
Zidane
Joaquin
R. Benitez
Owen
Jose More
(Valladolid)
D. Tristan
Mostvoi
Joaquin
Juande Ramos
V.Nistelrooy
Salva Iriarte
(R.sociedad)
-
-
-
-
-
Flores
(Espanyol)
Baraja
Vagner
Jesuli
R. Benitez
Ballack
Victor Mun~oz
(Villarreal)
D. Tristan
Rivaldo
Aimar
R. Benitez
Vieri
Kresic-Ex
(Mallorca)
Raul
Zidane
Joaquin
R. Benitez
Henry
Lotina
(Osasuna)
D. Tristan
Zidane
Joaquin
Mane
Beckham
F.Vazquez
(Las Palmas)
Valeron
Roberto Carlos
Joaquin
-
Rosicki
Clemente
(Tenerife)
Raul
Zidane
Joaquin
Ziarreta
(エイバル)
Roy Keane
Marcos
(Zaragoza)
Raul
Rivaldo
Valeron
全員
Guardiola

*昨年の結果はこのNewsGranaの2001年6月26日参照。

少ないゴールで効率よくチャンピオン!(2002年5月15日)

2001-02のシーズンはバレンシアが二十数年ぶりにリーグ優勝を手にしました。総得点数は51。2位につけるデポルティーボは65得点、マドリは69得点でそれぞれ14、19点もチャンピオン・バレンシアより得点しています。その他バルサ、セルタ、アスレティクもバレンシアより多く、セビリアは同得点。もちろん、最多得点チームが、必ずしも優勝チームになるわけではありませんが、他のリーグと比較しても、優勝チーム・バレンシアの得点の少ないさが目立ちます。

スペイン   バレンシア  51得点
       デポル    65得点(+14)
       マドリ    69得点(+18)
イタリア   ユベントス  64得点(+23)
       ローマ    58得点(+ 7)
       インテル   62得点(+11)
イングランド アーセナル  79得点(+28)
       リバプール  67得点(+16)
       マンチェスター87得点(+36)
ドイツ    ドルトムンド 62得点(+11)
       レバクーゼン 77得点(+26)
フランス   リヨン    62得点(+11)
       レンス    55得点(+ 4)
ベルギー   GENK   85得点(+34)
       BRUJAS 74得点(+23)
オランダ   アジャクス  73得点(+22)
       PSV    77得点(+26)
ポルトガル  リスボア   74得点(+23)

また、バレンシアのチーム内での選手別の得点を見てみると、7ゴールを決めたバラッハが得点王になっています。この優勝チームの最多得点選手が10ゴールもないというのもほとんど例を見ないこと。過去10シーズンを見ても、その少なさが目立ちます。

      (優勝チーム チーム得点王 得点)

1991-92  バルサ   ストイチコフ 17得点
1992-93  バルサ   ストイチコフ 20得点
1993-94  バルサ   ロマリオ   30得点
1994-95  マドリ   サモラーノ  28得点
1995-96  AT.マドリ ペネフ    16得点
1996-97  マドリ   スーケル   24得点
1997-98  バルサ   リバルド   19得点
1998-99  バルサ   リバルド   24得点
1999-00  デポル   マッカイ   22得点
2000-01  マドリ   ラウル    24得点
2001-02  バレンシア バラッハ    7得点

メイド・イン・スペイン(2002年5月13日)

今シーズン終わって、1部リーグ20チーム中、外人監督はシーズン中に交替させられた監督を含めると4人。そしてシーズン終了時点で生き残っていた監督はアスレティック・ビルバオのヘインケス監督ただ一人で、残り19チームはすべてスペイン人監督という、メイド・イン・スペインのリーグ。昨シーズンも、のべにすると外人監督6人とあまり変わりませんが、リーグ終了時には5人の外人監督が残っていました。

今シーズン途中交替している外人監督3人とは、マヨルカのクラウスとクレシック、ソシエダのトシャック。過去10年でシーズン通して一番外人監督の多かったのは、98-99で17人。そしてもう一つ、リーグがメイド・イン・スペインになっている証は、ここ3年の優勝チームがすべてがスペイン人監督によって率いられているという事実。4年前の最後の優勝外人監督は、いまうわさの人、バンガール。

外人監督(シーズン開始時/シーズン終了時/のべ)
1992-93   8人/  9人/ 13人
1993-94   8人/  8人/ 12人
1994-95  10人/  6人/ 14人
1995-96  11人/  8人/ 14人
1996-97   7人/  8人/ 13人
1997-98  11人/ 10人/ 14人
1998-99  11人/ 11人/ 17人
1999-00  10人/  5人/ 13人
2000-01   4人/  5人/  6人
2001-02   3人/  1人/  4人

試合終わって、落ち穂拾い(2002年5月12日)

●サラゴサ-バルサ戦●

・この試合の記録穂(簿)
  ・ロマレーダでのサラゴサ戦はこれで50試合、バルサの15勝19敗16分。51試合目はサラゴサが2部落ちのため、少なくとも来シーズンはおあずけ。
  ・途中交替したクライハートが18ゴールでチーム得点王、リーグではモリエンテと並んで2位。そして貴重な同点ゴールを決めたサビオラは17ゴールとなり、チーム2位、リーグでもカターニャ、タムードと並んで4位。
  ・昨シーズンと同じリーグ4位で終了した今シーズン。CLの参加権は得たが、予備戦からのバルサ。これで3シーズン連続予備戦を戦うことになる。

・「ロッケンバック、来シーズンはベンチにいない!」といっても、今流行の移籍情報ではなく、この試合でもらったイエローカードで、次の試合は制裁のためでられない。というわけで、来シーズンリーグ第1戦はお休み決定。

・試合終了後、選手控え室で倒れたアベラルド。意識は取り戻したが、バスで帰る他の選手より一足先に医師と一緒に車でバルセロナに。緊張感からのもので、特に問題ないだろうと思われるが、彼にとってバルサ最後となるかも知れない試合開始直前、グラウンドでルイス・エンリケと抱き合っている姿も見られたアベラルドだ。

・リーグは終了したが、夏休みはまだ。ワールドカップ組は水曜日から合宿、モッタは、Bに戻って、2部Aへの昇進をかけたプレイオフに向けて合宿。オランダ組は親善試合のためアメリカへ。その他の選手は水曜日からアジアツアーに向けての練習再開。

・この試合とは関係ないが、この日、明後日の星・イニエスタが18歳の誕生日を迎えた。いよいよ来シーズンは、明日の星だ!

暴力取り締まり(2002年5月11日)

リーグ36節、37節の各試合とチャンピオンズ準決勝ユーロクラシコ戦における暴力、その他の違反行為について協議していた反暴力委員会がこのほど、1部と2部を含め10のクラブと60人以上のファンや理事に対し罰金を科しました。

クラブので1番罰金額の多いのは残念ながらバルサで22000ユーロ。これはユーロクラシコ(15000ユーロ)、エスパニョール戦(6000ユーロ)、ビジャレアル戦(1000ユーロ)3試合におけるスタジアム内での不祥事の責任。続いてはマラガ(6600ユーロ)、ビジャレアル(6000ユーロ)、バレンシア(5100ユーロ)、マドリ(4500ユーロ)、アラベス(3600ユーロ)、ソシエダ(3600ユーロ)、ヒムナスティック(3000ユーロ)、テネリフェ(2700ユーロ)、ベティス(1350ユーロ)が同じような理由から罰金が科せられています。

個人としては、名前はあげられてはいないものの、マドリ-バルサ戦直前の暴力行為を起こしたマドリの過激ファングループ・ウルトラスルの9人に計30100ユーロの罰金の上、以後3年間はスタジアムの立入禁止処分が科されています。

スペインリーグは家族連れでも観戦できるといわれていたように、比較的おとなしいファンが多いスタジアムでしたが、今シーズンはカンプノウでも発煙筒が焚かれるシーンが何回か見られるなど、不祥事が目立ってきています。どんな人でも安心してフットボール観戦ができるリーガをつづけてほしいものです。

フットボール長者番付(2002年5月8日)

先週フランスのフットボール雑誌に掲載された記事によると、フットボール選手のなかで昨年の年収1番はジダーンで、1360万ユーロ。給料としては640万ユーロプラス40万ユーロのボーナスですが、広告収入などがそれと同額の680万ユーロあります。2位につけるベッカムは広告収入はジダーンと同じですが、給料が半額で、トータル1030万ユーロ。3位のバティストゥータに続いて4位に中田が945万ユーロではいります。スペイン人ではラウルが865万ユーロでトップ、全体では7位。バルサの選手としてはリバルドが740万ユーロで13位にようやく顔を出します。バルサの選手で20位以内に顔を出すのはこのリバルド一人。一方マドリの選手では前出のジダーン、ラウルのほか、フィーゴが850万ユーロで9位、マクマナマンが556万ユーロで17位と、4人顔を出します。

1999年から掲載され始めたこの長者番付、それ以来、必ず10位以内に入っている選手はジダーン、ロナルド、ビエリ、バティストゥータ、ベッカムの5人。そのフットボール長者のジダーンも、スポーツ選手すぺてのなかでは24位。1位はシューマッハーで6372万ユーロ。2位はタイガー・ウッズの5724万ユーロとなっています。

                    (年収、ボーナス、その他)

 1 ジダーン     1360万ユーロ(640万、40万、680万)
 2 ベッカム     1030万ユーロ(300万、50万、680万)
 3 バティストゥータ 1010万ユーロ(610万、45万、355万)
 4 中田        945万ユーロ(426万、32万、487万)
 5 ロナルド      922万ユーロ(457万、 7万、457万)
 6 ビエリ       891万ユーロ(548万、 7万、335万)
 7 ラウル       865万ユーロ(625万、40万、200万)
 8 レコバ       861万ユーロ(808万、 7万、 46万)
 9 フィーゴ      850万ユーロ(610万、40万、200万)
13 リバルド      740万ユーロ(610万、30万、100万)
17 マクマナマン    556万ユーロ(476万、40万、 40万)

祝・4500ゴール(2002年5月7日)

1929年2月12日、ラーシング-バルサ(0-2)で、パレーラが決めた1点目が、バルサのスペインリーグ初ゴール。それから71シーズン、先日のバルサ-エスパニョール戦でクライハートが決めたゴールが、4500ゴールとなりました。そして5000ゴールに向けた4501ゴール目をチャビが同じ試合で決めています。

   1 パレーラ
     28-29 ラーシング-バルサ
 500 マルティン
     42-43 バルサ-セルタ
1000 マルコ・アウレリオ
     50-51 バルサ-レリダ
1500 バソーラ
     56-57 ソシエダ-バルサ
2000 サバーリャ
     63-64 バルサ-バレンシア
2500 レシャック
     73-74 バルサ-セルタ
3000 キニ
     81-82 バルサ-カステジョン
3500 バケーロ
     89-90 バルサ-カディス
4000 アモール
     95-96 バレンシア-バルサ
4500 クライハート
     01-02 バルサ-エスパニョール

試合終わって、落ち穂拾い(2002年5月6日)

カタランダービー●バルサ-エスパニョール戦●

・この試合の記録穂(簿)
  ・クライハートのゴールは、リーグでのバルサの4500ゴール目。スペインリーグスタートは1928-29。
  ・そしてクライハートは18ゴールで、トリスタンに続く2位。この18ゴールは昨シーズンと同じで、バルサ4シーズンのなかで最多。まだサラゴサ戦が残っており、記録更新も可能。
  ・カンプノウでのカタランダービー、85-86シーズンに0-0で引き分けていらい、バルサの15連勝。最後に負けたのは81-82シーズン(1-3)。

・チャビは今シーズン4ゴール目。そして昨シーズンのバルサ-エスパニョール戦でもゴールを決めている相性のいいカタランダービー。

・ゴールを決めたクライハート、3歳の誕生日を迎えたばかりのJustin の名の描かれたシャツを見せてお祝い。

・アンスアテェギ・ロカ主審は、この試合を最後に引退。88-89に1部リーグでデビューしてから225試合。バルサ相手には、27試合吹いています。お疲れさまでした。

・この日の警備はいつにもまして厳重。ファンがグラウンドに入り込まないように、試合終了間際には警官がグラウンドに。もし試合に負けた場合、怒ったファンがなだれ込まないよう、貴賓席付近、記者会見室付近もいつもより人員を増やしての警備。

・カンプノウでの今シーズン最後の試合。試合終了後には選手全員グラウンドの真ん中に立ち、観客席のファンに手を挙げて挨拶。コクーとオーベルマルスは、ユニフォームを脱いで客席に投げてプレゼント。

・バラエティーにとんだ観客席の垂れ幕。「バンガール、ノォー!」「リケルメを獲れ!」などなど。

ガッツ・エンリケの500試合(2002年5月4日)

悲しい結果に終わったユーロクラシコの第2戦でしたが、その試合で、ルイス・エンリケは500試合を達成しました。彼は1989年9月にスポルティングで1部デビューていますが、その年は負傷のため、1試合出場しただけでした。ですからこの記録、実質12年間での記録といえるでしょう。スポルティング(2シーズン/1989-91)で45試合、マドリ(5シーズン/1991-96)で213試合、バルサ(6シーズン/1996-2002)で242試合。270勝118敗112分で、128ゴールを決めています。リーグ優勝3回、国王杯3回、カップウィナーズカップ1回、スペインスーパーカップ3回。

総試合数(リーグ/国王杯/ヨーロッパ/スーパーカップ)

1989-90  1( 1/ 0/ 0/ 0)  0ゴール
1990-91 44(35/ 9/ 0/ 0) 17ゴール
1991-92 41(29/ 6/ 6/ 0)  5ゴール
1992-93 48(34/ 6/ 8/ 0)  3ゴール
1993-94 40(28/ 4/ 6/ 2)  3ゴール
1994-95 43(35/ 2/ 6/ 0)  4ゴール
1995-96 41(31/ 0/ 8/ 2)  3ゴール
1996-97 51(35/ 7/ 7/ 2) 18ゴール
1997-98 47(34/ 6/ 4/ 3) 25ゴール
1998-99 34(26/ 3/ 3/ 2) 12ゴール
1999-00 33(19/ 5/ 7/ 2) 12ゴール
2000-01 41(28/ 4/ 9/ 0) 15ゴール
2001-02 35(21/ 0/14/ 0) 11ゴール

試合終わって、落ち穂拾い(2002年5月2日)

ユーロクラシコ●マドリ-バルサ戦●

・この試合の記録穂(簿)
 ・ルイス・エンリケ、この試合が1部での500試合目。270勝118敗112分。
 ・フラン・デブー、この試合で、ヨーロッパ関連での107試合目。これは現役選手としては、マルディーニの106試合を抜いて1位。60勝25敗22分。
 ・この試合のため設置されたTVカメラは27台。
 ・0-2の結果を持っての敵地の戦いに勇敢にも駆けつけたバルセロニスタは2205人。

・試合数時間前に、ベルナベウの前でバスク解放戦線による爆弾テロ。幸い死傷者がなくすんだが、一時は混乱。そして事件直後、予定にはなかったスペイン皇太子の試合観戦が申し込まれた。テロに対抗する勇気ある王室。

・テロ事件ではけが人もでなかったが、その混乱に乗じて、マドリの過激ファンが報道陣に襲いかかり、カタルーニャの一般紙のカメラマンが負傷。

・試合前には、双方の理事達でもたれる会食会に出席するため歩いていたガスパー。マドリのマフラーをガスパーの首にかけようと一人のマドリファンが近寄った。が、ガスパーの反応は素速い。どんなことがあってもマドリグッズはお断りと押し返す。

・ベルナベウのグラウンド、雨が降ったわけでもないのに水浸し。特に前半バルサが攻めるマドリエリア付近は、ボールよりバルサの選手が滑りまくり。水撒きの機械の故障のためということ・・・。

・イエローカードをもらったプジョーは、次の試合は制裁で出られない。カードをもらわなかった選手も次の決勝戦には出られない。

・観客席には、前日にグラスゴー行きの切符を手にしたレバクーゼンの監督がバルサの研究に・・・違った?

観戦にはラジオが必需品(2002年5月1日)

リーグもあと2試合を残すのみ。にもかかわらず上も下も混戦状態。自分のチームが勝つか負けるかだけではなく、他のチームの試合結果で動く残り2節。というわけで今週末に行われる37節の10試合すべて、5月5日(日曜日)20:00開始となっています。本来は土曜日にTV中継される1試合も日曜日に移動。いつも最終節近くなると、何チームか順位の関係する試合を同時に行うことはよくありますが、全試合というの例をみません。スタジアムで試合観戦する多くの人の耳にはイヤホーンがさされ、ラジオから流れてくる他の試合経過にも一喜一憂となるでしょう。