2003年
7月
2004年
トキドキ三面(2003年7月31日)

●往く人来る人
バルサ新入社員ロナルディーニョに与えられたロッカーは、それはかつてオクノボーやロナルド・デ・ボエルが使っていたところで、数日前まではクリスタンバールが使っていた。そして彼の隣につけられた名札はリケルメ。アメリカ遠征から戻ってきたときにはどうなっているだろう。

●バルサ相関図
遠征に出かければ当然ホテル暮らしになるが、選手たちはツインの部屋に2人ずつ泊まることになる。同室になる相手は、同国人、同年輩などの共通点で組み合わされたり、いろいろ。今回のアメリカ遠征のホテル同室はこんな感じ。
コクー&オーベルマルス
サビオラ&チャビ
ビクトール&イニスタ
ジョルケーラ&ルストゥ
ガブリ&ジェラール
クアレスマ&ロナルディーニョ
オスカー・ロペス&ダビ・サンチェス
ダニ&アンデルソン
プジョー&ルイス・エンリケ
レイジゲル&クルイベル(やっと到着)
ロス&マルケス(ちょっと前に到着)

●支出もあるぞアメリカ遠征
右踵を負傷したルストゥ。バルサドクターは、アメリカの病院で精密検査を受けるように手配。そしてかかった費用はなんと1295ドル。バルセロナで負傷していれば、その5分の1の費用ですんだはず。アメリカ遠征も思わぬ出費がかかるなぁ。

●ドリームチーム2世
かつての我らがカピタン・バッケロの息子、ジョン・バッケロのポジションはポルテロ。このほどシッチェスで行われた大会では、プレ・ベンジャミンカテゴリーの最高ポルテロに選ばれた。

●クラブもファンも儲かる・・・かな?
キニエラと呼ばれるサッカーくじは、我々に夢を見させるだけでなく、クラブへの大事な収入源。今シーズンからは1つが0.5ユーロとちょっと値上がり。その代わり昨シーズンまでは14試合のうち11試合当てて初めて賞金が出たが、今シーズンは10試合当てた人にも配当がつく。

このTV放映紋が目に入らぬか!(2003年7月27日)

先日03−04リーガ組み合わせ抽選が行われましたが、その風景は例年とは少し違っていました。その理由の一つは、抽選が1週間延期になったこと、そしてもう一つは、各クラブからの代表出席者が10人にも満たなかったことで、会長が出席したのはわずか1クラブにすぎませんでした。それは今回の抽選が、100%の抽選ではなく、多くの制約事項が設けられており、1部20チームのうち半分以上が、何らかの制約で自分の置かれる状況がわかっていたからです。これは、TV放映権料の交渉上、TV局側から要請された多くの条件を満たすためのものでした。

例年、抽選に当たって考量されることの1つは、同じ町や接近した町にあるクラブについて、一方の試合がホームであれば他方はアウェーというように同じ節には一緒に地元で試合がないようにということ。また、各クラブからの要請について認められる理由があればそれも考量されます。例えば、今回はエスパニョール、マラガ、アルバセテが、ホームで、ベティス、オサスナ、バジャドリ、ムルシアがアウェーで第1節を戦いたいという申し出が受け入れられています。

例年なら以上のことのみを考慮した上で抽選が始まるところですが、今回はこれにもっと条件が付けられていました。まず、いかなるダービー戦も第1節には戦われないこと。それだけでなく、できれば第5節まではダービー戦を避ける。そして週中ではなく、週末の節であること。特にクラシコ・バルサとマドリの試合については、絶対第4〜5節までは戦われず、しかも休暇中(特にイースター)には行わないことが条件として出されていました。その他には、昨シーズンの6位までのチーム同士の試合は第4節までには行われないことなどです。

あまりにも多くの制約のためこの条件を外れる試合もいくつかでています。たとえば確かにダービー戦は第5節のAt.ビルバオ−ソシエダ戦まで一つもありませんが、15節12月7日のバルサ−マドリ戦は、6日と8日が祝日の3連休に当たりますし、マドリ−At.マドリ戦は週中の水曜日に行われる節になってます。そして、昨シーズンの2位のソシエダと4位のセルタは第2節に対戦します。

フットボールバブルがはじけたいま、TV放映料をできるだけ引きあげるためには、譲歩せざる終えないということでしょう。リーグ日程は、DATA欄に掲載してありますのでご覧下さい。今シーズンは水曜日に行われる事が3回、ユーロ2004のため、リーグは昨シーズンよりも1か月はやい5月23日に終了。昨シーズンリーグ終了後行われた国王杯の決勝戦も、今シーズンは3月17日と早々に開催されます。

アメリカ遠征予定表(2003年7月25日)

今朝7時にフランクフルト経由でアメリカ遠征に旅立ったバルサの一陣。彼らはこれから12日間のあいだに3試合をこなし、8月5日の午後にはバルセロナに戻って来ます。そして選手たちに遅れること1日、ラポルタ会長もアメリカ遠征に出かけます。しかし彼はバルサの練習や試合につき合うことが目的ではなく、スポンサーなどとの話し合いがメインとなります。黒字がバルサ選手たちの予定、青字がラポルタの予定。時間は現地時間。

7月25日 07:05 バルセロナ発
       フランクフルト経由でボストンへ
      12:40 ボストン着(スペインは+6時間)
7月26日 バルセロナからパリ経由でボストンへ
7月27日 16:00 ユベントス戦(試合観戦)
   ボストンからワシントンへ移動(飛行機)
7月28日 ボストンからニューヨークへ(飛行機)
      バルサのアメリカでの市場拡張についての打ち合わせ
      ニューヨークのペーニャと会食
      CNNでインタビューおよび見学
7月29日 NBAとNFLと会合
      ニューヨークからワシントンへ(飛行機)

7月30日 20:15 ミラン戦(試合観戦)
7月31日 ワシントンからフィラディルフィアへ移動(バス)(一緒に移動)
      マンチェスター、ユベントス、ミランの代表と会食
8月 1日 ワシントンからバルセロナへ
8月 2日 バルセロナ到着

8月 3日 20:15 マンチェスター戦
   フィラデルフィアからボストンへ移動(飛行機)
   ボストンからフランクフルト、バルセロナへ
8月 5日 14:50 バルセロナ着

給料払え!(2003年7月23日)

先日、スペインフッドボール選手会が02−03シーズンの給料未払い問題について発表しました。これは、7月15日までに選手会に訴えられた統計です。それによると1部と2部Aについては325人の選手が未払いについて訴え、金額は4890万ユーロにのぼります。これは01−02シーズンの146人、1800万ユーロという数字に比べると3倍近くにもあたります。2部Bについては350人が計512万ユーロの未払いを訴えています。

この未払いについて、もし7月31日までに支払いが行われない場合は、そのクラブはカテゴリー落ちとなります。つまり1部なら、2部Aへ、2部Aなら2部Bへ、2部Bなら3部へとなるわけです。1年前の夏は、なんとか給料を払う事ができ、カテゴリー落ちしたクラブはでませんでした。しかし、フットボール界の経済的落ち込みは昨年よりさらに進んでおり、今年はかなり厳しいクラブがでてきそうです。

さて、この給料未払いクラブで1部所属は、AT.マドリ、ラーシング、バジャドリ、エスパニョールの4クラブと、今シーズンから1部に上がってくるアルバセテとムルシア。この中で1番未払い金額が多いのはAT.マドリの898万ユーロで、これは全クラブのなかでも最高。現在まで10人の未払い選手に関して6人までは支払い済みということですが、まだのこり4人で72万ユーロ残っています。また1部で訴えている選手数が一番多いのはラーシングの14人。全カテゴリーでは、オビエドの47人が最多です。

以下は昨シーズンの1部と2部A所属クラブの未払い金額と選手数。

AT.マドリ     898万ユーロ    10人
テネリフェ      591万ユーロ    21人
スポルティング    486万ユーロ    33人
オビエド       372万ユーロ    47人
ラーシング      353万ユーロ    14人
ラス・パルマス    345万ユーロ    38人
バジャドリ      294万ユーロ     9人
ヘレス        233万ユーロ    32人
エスパニョール    204万ユーロ     6人
コンポステーラ    182万ユーロ    29人
エルチェ       112万ユーロ    21人
バダホス        97万ユーロ    32人
サラマンカ       95万ユーロ    13人
アルバセテ       40万ユーロ     1人
レガネス        30万ユーロ     9人
コルドバ        27万ユーロ     3人
エイバル        17万ユーロ     1人
レバンテ         6万ユーロ     2人
エヒド          5万ユーロ     1人
ヘタフェ         1万ユーロ     1人
アルメリア        1万ユーロ     1人
ムルシア         0.2万ユーロ   1人

ライカーバルサ、始動開始(2003年7月18日)

昨日、22人の1一部選手に8人のカンテラを加えて練習が開始されました。この練習に参加しなかったのは負傷中のナバーロと、ナショナルチームに呼ばれているモッタとマルケス。モッタとマルケスはアメリカ遠征には合流する予定です。まだまだ選手の動きはあるでしょうが、取りあえずライカー・バルサの始動です。

これから、日曜日を除いて、24日までは練習は午前と午後の2回。午前の練習は9時から始まり、カンプノウ隣接のの練習場で行われますが、19時から始まる午後の練習のうち何回かは、近郊の町のグラウンドで行われることになっています。これは、普段バルサの選手を近くで見ることのできないバルセロニスタたちへのサービス。またこの事により、バルサへの情熱をより一層かきたてようという狙い。

そして、25日早朝にはアメリカに向けて出発するバルサ。これから8月30/31日に始まるリーグ戦まで約1か月の間に10試合近くをこなし、チームを作り上げていきます。

なお今日行われる予定だったリーグ組合せ抽選は、24日に延期になりました。

新会長+新ユニ=CM付きユニ(2003年7月14日)

03−04シーズンの新ユニフォームの発表があって(本日のカナルチキート1チャンネル)、その色に驚いた人も多いでしょう。色はべつとして、ユニフォームにはバルサのエスクードとナイキのマークがはいっているだけ、というのはいつもと同じ。

スペインリーグでバルサとビルバオだけが、ユニフォームにスポンサーを付けていませんが、それがビルバオのみとなる日も近づいてきているようです。まだ決定したわけでもなく、ソシオの承認も必要になりますが、近いうちにクラブ側はあるスポンサーと仮契約を結ぶ、という噂。契約金は年間1000万から1500万ユーロといわれていいます。

ラポルタ陣営では、すでに選挙中から、ユニフォームへスポンサーをつけるという主張だったため、このニュースはそれはほど驚くには当たらないかもしれません。しかも、すべての会長候補が、バルサの経営を立て直すには、ユニフォームへの広告収入が必至という意見でした。もはや、誇りだけでは喰っていけなくなったバルサということでしょうか。

そうなると気になるのはそのスポンサー。フィリップスや、オランダの銀行、シーメンスなどがかなりよいオファーをしてきているという話ですが、どうもバルサの契約相手はアジアの会社になりそうというのがもっぱらの噂。

プレシーズン、おたくはどちら?(2003年7月11日)

バルサのプレシーズンが始まるのは7月17日。これはすでにインテルトットの試合が始まっているラーシングを抜かせば、1部チームのなかではビジャレアル14日に続いて早い。セビージャも同じく17日に練習を開始。一番遅いのは25日で、国王杯を決勝戦まで戦い、優勝を飾ったマヨルカと、2部Aから上がってきたサラゴサ。

今シーズンのバルサは1日の記事にも書いたように、例年のように涼しく静かなところで練習し、地元の2部3部のチームと練習試合をしながら徐々にチームを作り上げていく、というのんびりしたものではなく、アメリカツアー、英国ツアーで一流チームと戦いながらのプレシーズン。

同じように遠征をするクラブの中で、アジアまで金稼ぎに出向くのはマドリ。マドリは24日から練習開始だが、すぐ次の日には中国へ遠征に出発、中国で4試合の親善試合をこなし、帰国は8月11日。そのほか、休みもほとんどなくインテルトットを戦うラーシングは、ねぎらいの意味も込めてカリフォルニアに1週間、その間親善試合も組まれている。そしてオサスナはメキシコに遠征予定。

その他ヨーロッパ各国へは、セルタ、ビルバオ、サラゴサがオランダへ、バレンシアはスイス、マジョルカはイングランド、ソシエダとマラガがオーストリアへ。またマラガはポーランドでの練習試合も予定している。

国内でプレシーズンを過ごすのは、アルバセテ、AT.マドリ、ベティス、デポルティーボ、ムルシア、セビージャ、バジャドリ、ビジャレアル。ほとんどのチームが国内とはいえ、地元とは離れてのプレステージを組んでいるが、バジャドリだけは、地元を一歩も動かず練習。

給料番付・お隣の芝編(2003年7月10日)

先日、マルカが発表したバルサ選手年俸。それではと、さっそくカタランメディアもマドリに大きなお世話のお返し。どこまで正確かはわかりませんが、これがマドリ選手の年俸だそうです。

ロナルド        1320万ユーロ
ジダーン        1320万ユーロ
ラウル         1320万ユーロ
フィーゴ        1320万ユーロ
イエロ          840万ユーロ
マクマナマン       840万ユーロ
ロベルト・カルロス    840万ユーロ
モリエンテス       720万ユーロ
エルゲラ         420万ユーロ
サルガド         420万ユーロ
フラビオ         420万ユーロ
セラーデス        360万ユーロ
カシージャス       270万ユーロ
マケレレ         270万ユーロ
グティ          270万ユーロ
セサー          270万ユーロ
ソラーリ         270万ユーロ
カンビアッソ       180万ユーロ

給料番付(2003年7月7日)

クルービーの給料値下げ問題が紛糾していうるというか、肩すかしをくっている状態のバルサ。確かにクルービーはバルサの中での一番の高級取りだが、他のバルサ選手の年収も気になるところ。

そこで、先日メレンゲ広報紙マルカがお節介にもバルサの全選手の年俸をすっぱ抜いた。クラブはこの記事に対し「クラブは決してそのような数値を発表はしていないし、するつもりもない。」と反論。

まったく大きなお世話!と言うところだが、やっぱり人の財布も覗いてみたい、と思われる方に、すべての数値が正確かどうかは別として、これがマルカに掲載されたバルサ選手の年俸。

クルイベル      1050.0万ユーロ
メンディエタ      722.2万ユーロ(+3万/試合)
プジョー        530.0万ユーロ(+2.4万/試合)
リケルメ        490.0万ユーロ(+2.1万/試合)
ルイス・エンリケ    566.4万ユーロ
ジェラール       488.8万ユーロ
コクー         348.7万ユーロ
サビオラ        332.5万ユーロ(+0.6/ゴール)
デ・ボエル       214.0万ユーロ(+2.5万/試合)
レイジゲル       326.0万ユーロ
エンケ         316.9万ユーロ
アルフォンソ      300.0万ユーロ
オーベルマルス     300.0万ユーロ
チャビ         158.1万ユーロ(+2.9万/試合)
アンデルソン      222.5万ユーロ(+1.7万/試合)
ダニ          219.5万ユーロ
ロッケンバック     156.3万ユーロ(+1.7万/試合)
クリスタンバール    173.8万ユーロ(+3.2万/試合)
ガブリ         150.2万ユーロ(+1.2万/勝ち試合)
ジェオバンニ      130.7万ユーロ(+1.7万/試合)
ボナノ         140.0万ユーロ
ソリン         100.0万ユーロ(+0.6万/試合)

契約や契約更新を最近した選手の多くは、固定給の他に出来高給のようなものがある。普通は1試合プレーする毎にいくら、というものだが、ちょっと面白いのはサビオラの1ゴールにつき6千ユーロのボーナス。ちょっとかわいそうなのはガブリ、プレーしてもバルサが勝たなければもらえないボーナスつき。

満員御礼(2003年7月6日)

アメリカツアーの3試合のうち、8月3日のマンチェスター戦のチケットが先日発売になったが、なんと4時間で売り切りたそうだ。スタジアムは6万5千人収容で試合開始は夜8時。他のユベントス戦とミラン戦はいまだ開始時間が決まっておらず、ヨーロッパのTV放映時間帯に合わせるため、夕方開始になりそうだ。

またそのアメリカ・イギリスツアー後に予定されていたカディスで開催されるラモン・デ・カランサ杯への参加は中止となった。

4人目のオランダ人監督(2003年7月4日)

今シーズンからバルサの指揮を執ることになるライカー監督は一昨日バルセロナに到着し、新星バルサ建設作業を始めている。バルサ歴史上4人目のオランダ人監督となるライカー。過去バルサを率いたオランダ人監督3人とは、ミケルス、クライフ、バン・ガール。

ミケルス氏は、アジャックスを初のヨーロッパチャンピオンに導いた後、バルサの監督として71年から就任。74−75シーズンまでの4年間、その後1シーズン明けてまた2シーズンと、計6シーズン監督を務めた。トータル267試合で135勝64敗68分け、440得点238失点。そしてリーグ1回、国王杯1回、コパ・デ・フェリア1回の計3タイトルを獲得。

そして、ミケルス時代には選手としてバルサにいたクライフが、88年に監督として戻ってきた。ドリームチームを作り上げたクライフは95−96シーズンまでの8シーズン監督を務め、430試合で250勝83敗97分け、870得点423失点。そしてコパ・デ・ヨーロッパ1回、ヨーロッパスーパーカップ1回、レコパ1回、リーグ4回、国王杯1回、スペインスーパーカップ4回の計12タイトルを獲得。

3人目のバン・ガールは、97−98シーズンから3シーズンを務めた後、昨シーズン舞い戻り途中で更迭となった。計201試合で111勝53敗37分け、398得点256失点。そしてリーグ2回、国王杯1回、スペインスーパーカップ1回の計4タイトルを獲得。

さて、4人目となるライカー監督、勝ち数、ゴール数、タイトル数をどのくらい増やしてくれるか。

UEFA優勝を目指して(2003年7月2日)

02−03シーズン最終戦でUEFAカップ参加権を得たバルサ。これにより、1955年以来ヨーロッパ連続出場の記録は更新された。現在UEFAカップはかつてのような重要な意味を持つものではなくなったが、それでも参加するからには優勝を狙いたい。

このUEFAカップは、以前はコパ・デ・フェリアと呼ばれており、その時代にはバルサは3回優勝している。そして、UEFAと名を変えてから、10回参加しているバルサだが、優勝カップを手にしたことがない。それどころか、決勝戦にも進出したことがない。現在まで準決勝に4回進んでいるが、いずれもそこで敗退。一番記憶に新しいのは、00−01シーズンのリバプールに敗退したものだ。

今回UEFAカップの参加チームの中ではバルサがチームランキング1位。組合せ抽選ではシードされ、初戦で、リバプールやローマなど強敵と当たることはない。試合はイダ・イ・ブエルタ方式で戦われ、計12試合、6チームを破って、2004年5月19日にイエテボリー(スウェーデン)で決勝戦を迎えることになる。

一戦目は、現時点で決定しているバルサやバレンシアを含む36チームに加え、インテルトットを勝ち抜いてきた3チーム、UEFA予備戦(8月14日/28日)を勝ち上がる41チーム、そして、チャンピオンズ3次予備戦で負けた16チーム合わせて96チームで戦われる。その後、3回戦目に、チャンピオンズ1次リーグでの各グループ3位のチーム8チームが参戦し32チームとなる。試合日程は以下の通り。

第1回    9月24日/10月15日
 (96チーム 組合せ抽選 8月29日)
第2回   11月 6日/11月27日
第3回    2月26日/ 3月 3日
第4回    3月11日/ 3月25日
準々決勝   4月 8日/ 4月14日
準決勝    4月22日/ 5月 6日

決勝     5月19日

03−04シーズンにむけて(2003年7月1日)

02−03シーズンを6月22日に終了し、23日からバケーションに突入したバルサの選手たち。彼らの休みは7月16日までの約3週間。そして、期待の03−04シーズン開始にむけての練習が始まる。

今年のプレシーズンは例年とは違い、涼しい外国の緑に囲まれたホテルでのミニキャンプがない。そのかわり、海外遠征が2回。この遠征での試合を通してチームを作り上げていくことになる。

第1回目の遠征は、7月25日から8月4日までのアメリカ。ここではボストン、ワシントン、フィラデルフィアでの3試合を予定している。対戦相手は、ユベントス、ミラン、マンチェスターの3チーム。そしてバルセロナに帰ってすぐにイギリス遠征に出かける。ここでも3都市で3試合が予定されている。

その後、バルセロナで練習を行うが、カディスで催されるラモン・デ・カランサ杯に参加。2試合戦った後、カンプノウでガンペル杯を迎える。なお今年のガンペル杯は、以前のように4チームで2日間にかけて戦う方式に戻そうという試みもある。

この方式は、バルサは初めてだが、マンチェスターなどが最近行っている練習方法だ。これはキャンプをはる費用がかからず、宣伝にもなる。そのうえクラブに金が入ってくる、という一石三鳥。1回目のアメリカ遠征で、バルサは120万ユーロ受け取ることになっている。

プレシーズン予定表

7月17日 プレステージ開始
7月25日 アメリカ遠征へ
7月27日 ユベントス戦
7月30日 ミラン戦
8月 3日 マンチェスター戦
8月 4日 バルセロナへ
8月 5日 イギリス遠征へ
8月 6日 デリーシティ戦
8月 8日 レイセスターシティ戦
8月10日 マンチェスターシティ戦
8月10日 バルセロナへ
8月16/17日 ラモン・デ・カランサ杯
8月30/31日 リーグ開始
8月21/22(?) ジョアン・ガンペル杯