ベルナベウ、 メレンゲ船沈没で、破片拾い(2004年4月27日) ●マドリ−バルサ(クラシコ) ●8万人の観客。最後まで楽しめたのはベルナベウまで駆けつけた数パーセントの勇気あるバルセロニスタ。 ●この試合、なんと3000枚の偽入場券が出まわったそうだ。この偽入場券で入ろうとした人たちは「ちょっと待て!」と止められた。そしてその後この人たちがどうなったかは誰も知らない・・・?! ●試合当日のお昼、ラポルタ会長を筆頭にバルサ理事会の人たちがアトーチャ駅を訪れ、3月11日のマドリッドテロの犠牲者の方々の冥福を祈った。 ●このクラシコ当日、ベルナベウ周辺の特別警備に、500人の警官が朝からかり出された。そしてスタジオ内には、マドリが負けたときのメレンゲファンの暴動を抑えるため、300人の私設警備員が配置された。 ●記念すべき同点ゴールを決めたクルービー。彼のゴールは1月25日のセビージャ戦以来3か月ぶり。 ●バルサにとって、1993年11月1日に2−3で勝利したのが、ベルナベウでの最後の勝利だった。そして6年半たった今、ようやく再来した輝かしい勝利。そしてまたメレンゲとの試合に勝ったのは2000年10月にペセテロがカンプノウに戻ってきて以来。 ●この勝利は、バルサにとってベルナベウでの13勝目。そしてそれによってベルナベウでメレンゲを成敗した数の一番多いクラブとなった。続くはAt.マドリとAt.ビルバオの12成敗。 ●この勝利により、バルサはリーグ16戦不敗、そして記録更新中。これまでの記録は73−74の26試合、71−72と86−87の18試合がある。 ●この試合が行われた4月25日はクライフの57歳の誕生日。神様はやっぱり誕生日にもらえるプレゼントまでちがう。 ●この試合勝利により、4位以内確定、来シーズンのチャンピオンズリーグの席は確保したバルサ。後は2つ上るだけ。 |
カンプノウ、 試合終わって、落ち穂拾い(2004年4月19日) ●バルサ−マラガ(リーグ) ●48,813人 ●恒例フィエスタ ●マラガのユニを着てはいるが、かつての家バルサに戻ってきたアルナウ。息子のマークはバルサユニを着て、お父さんとバルサBで一緒だったプジョーととともに記念撮影。 ●この試合、バルサ選手として、サビオラはリーグ100試合目、コクーはリーグ200試合目、それぞれ、自分でお祝いゴールを決めた。おめでとう! 何度もトライしたが記念ゴールを決められなかったのは250試合目のレイジゲル。仕方ない、251試合目に持ち越すか。 ●サビオラのゴールは、バルサというクラブにとって、56,000ゴール目に当たる。 ●この試合に招かれている身障者のグループに、試合前に約束されていたこと。それバルサがゴールを決めれば寄付をするということ。約束は1ゴールにつき3,000ユーロ。ということで、9,000ユーロが、身障者基金に寄付された。 ●この勝利により、バルサはリーグ15試合負け知らず。まだまだ記録更新中。 ●この勝利によって、バルサの6位以内が決定し、来シーズンのヨーロッパ大会出場が約束された。そして次の試合に勝って、チャンピオンズリーグ参加が約束されることになる。 ●水曜日に予定されている親善試合の相手、中国代表の選手たちが観客席に。楽しんでもらえたかな? |
本当に「心臓に悪い?」(2004年4月16日)
緊迫した試合内容、1点の攻防などの試合では、「El partido de infarto(心臓発作の試合)」とか「Final agonico(最後は瀕死の苦しみ)」などという表現がよく使われますが、事実、試合観戦中やTV中継を見ているときに心筋梗塞の発作を起こして救急車で運ばれた人の話をききます。心臓の悪い人は本当にフットボールの試合など観戦に行ったりしてはいけないのでしょうか。そして、もし観戦中に発作が起こったとしたら、スタジアムの対応はどうなっているのでしょう。 心臓疾患の専門医であり、バルサドクターでもあるリカルド・グリマ医師は、試合観戦が心臓発作の直接原因になるとは考えていません。心臓疾患をもつ人がスタジアムに試合観戦に行ったり、家でTVの試合中継を見ることはまったく問題がないといいます。もちろん、それをするには、主治医の許可といくつかの注意事項がありますが、それさえ守っていれば、心臓発作の起こる可能性は隣で観戦している健康な人と同じだといいます。これはまた、多くの専門家たちの意見でもあります。 「スタジアムにまで出かける心臓疾患者は、薬をのみ十分に注意しているので、むしろ家でTVを見ている場合よりも発作の危険は少ない」ともいいます。それではいったいどういう人が試合観戦中に発作を起こすのでしょうか。「それは喫煙常習者、コレステロール値の高い人、高血圧の人、糖尿病の人たち」ということ。それでも、スタジアムで発作を起こす率は、一般社会での率よりも低いそうです。もっとも、これはスタジアムに観戦に来る人たちの平均年齢が低いということも理由の一つにあげられています。 とはいえ、クラブはそのような事態が起こった時への対応はしっかりしておかなければなりません。バルサに関していえば、カンプノウスタジアムに緊急医療施設はありませんが、そのかわり緊急医療チームが待機しています。「心臓発作患者が助かる確率はどれだけ素早く対応するかにかかっている。理想的には発作が起こってから2分以内に処置する事」というのは、レアル・マドリのスポーツ医療責任者。このように時間との勝負ともなる心臓発作患者が出た場合、カンプノウの医療責任者は、連絡が入るとすぐにストップウォッチをセットするといいます。まず患者をカンプノウの12個所ある緊急診療所の一つに運び、そこで応急手当そし少し落ち着いたところで、常に待機させてある救急車で病院に運びます。患者は30分以内には病院まで運ばれ、手当を受けることができます。01−02シーズンには観戦中に7人が心臓発作を起こしており、うち1人だけが手当の甲斐なく死亡しています。この死亡したケースは、すでに2回も発作経験のある患者で、しかも1列17席ある真ん中に座っており、そこから運び出すのに時間がかかってしまったためといいますから、対応の時間が患者の生死のカギを握るといっても間違いないでしょう バルサはカンプノウで行われる試合毎に必要な医療スタッフや設備などに年間60万ユーロの金を費やしています。一方レアル・マドリは現在ベルナベウスタジアム内への医療スタッフ・施設を作りを始めていますが、これはカンプノウがすでに1999年に作り上げたもの(詳細はこちら)とほぼ同じようなシステムです。プレーする選手、パルコに陣取るVIP、観客と3分類し、それぞれにすぐ対応できる緊急診療ボックスと医療班、そして待機する救急車とでこのシステムは構成されます。 また、前出のバルサドクターのリカルド・グリマ氏は、フットボール観戦と心臓発作の興味ある統計も示しています。それは発作の起こる確率は、その観戦試合のみの経過や勝敗に関係するのではなく、そのシーズン通してのと関係が一因となるということです。つまり、勝てば優勝が決まるとか、もし勝たなければカテゴリー落ちだとかいう重要な試合に臨むと、心臓発作を起こす確率が上がるということです。逆に言えば、そういう試合でなければ発作の確率が下がるということににもなります。バルサは2000年から公式タイトルを何一つとっていません。そしてそれはカンプノウ観戦客の心臓発作の発生数の減少につながっています。次期チャンピオンズ参加権を争ってリーグ最終戦までもつれ込んだ01−02シーズンには心臓発作発生が7件あり、1人死亡しています。02−03シーズンには1件しか発生しておらず、死亡者数ゼロ。そして今シーズンはいまのところ1件も報告されていません。勝っても負けてもあまりタイトルに関係ないという試合は、ファンにとってはつまらなくても心臓には優しいというわけです。 |
バルサの夏(2004年4月10日)
今シーズンはまだ1か月半残っていますが、すでに来シーズンに向けての準備は着々と進められています。まずは今年の夏のプレシーズンの予定。ユーロ2004、コパアメリカ、オリンピック参加により、選手によっては少し違いがありますが、ほぼ以下のようになります。 ■5月23日 2003−04シーズン終了 ■7月12日 2004−05シーズンに向けたプレステージ開始 ■7月15日〜24日 アンドラでの合宿 ■7月25日 完全休養日 ■7月26日〜 中国遠征 ■7月28日〜 韓国遠征 ■〜8月4日 日本遠征 ■8月5日 完全休養日 ●サビオラ、ロナルディーニョ・コパアメリカ参加組み ●マルケス・オリンピック参加 ●ユーロ2004参加組(プジョー、チャビ、コクー、ダビッツ、オーベルマルス、クルイベル、ジオ、レイジゲル、もしかしらビクトル、ガブリ、クアレスマなど) |
ソシオ番号12万突破(2004年4月8日)
「すべてのバルセロニスタがソシオに」というキャンペーンで始められたソシオ増大計画は大成功を納めており、3月31日時点では15,426人の新規ソシオが誕生しています。そして週平均1,000人のペースで新規ソシオが増えていっており、現在ソシオ番号は12万台に突入しています。 さて、この3月31日に2004年のソシオの更新手続きが締め切られましたが、その時点でのソシオ数は118,699人。このうち、新規ソシオと規定の更新手続きを終えたソシオの数は90,631人。それ以外の28,068人のうち、4,211人が更新手続き中、3,929人が新規入会手続き中(インターネットや電話)、そして残りの19,928人が未だ更新手続きをしていないソシオたちです。 今回のソシオ更新手続きは、ソシオカードに写真を刷り込むということで、一部の例外を除いて、すべてのソシオが写真を撮りに事務所を訪れなければなりませんでした。この手間をかけた真の理由は、会長選挙のたびに話題になる幽霊ソシオをなくし、クラブがしっかりとソシオを把握するいわゆるソシオ調査にありました。例えば、未だに亡くなったソシオのカードをそのまま使っている人も多くいますが、今までは年会費を払っている限り、問題はありませんでした。しかし今回は写真を撮るために本人が出向かなくてはならないため、名義を変更せざる終えなくなります。事実、このすでに亡くなったソシオカードを使っていた約3,000人が、今回の更新期間中に名義変更をしています。そしてクラブでは未だ約3,000人がこの状態であろうと推測しています。この名義変更は兄弟子供孫などであれば無料で行えますが、それ以外の人の場合は有料となるため、二の足を踏んでいる人もいるでしょう。 また試合毎に出現するソシオダフ屋。それも個人が友人の分を1枚2枚を売るのではなく、何十枚ものアボノ(年間シート)カードを持って商売にしているダフ屋に関しても、そのアボノカードの本来の持ち主であるソシオがソシオ更新しなければなりません。もっともこのダフ屋行為のカードがどうなるかは この夏に行われるアボノの更新まで待たねばなりません。というのは、新しい写真入りのソシオカードの提示のない場合、アボノの更新ができなくなるからです。クラブは、今シーズンに入ってからこのアボノダフ屋への取り締まりを強化していますが、その成果はすでに上がってきています。窓口でのチケット販売が30%もアップしており、収入増大にも貢献しています。 更新期限が切れたとはいえ、まだ更新する事は可能です。果たして真のバルサソシオはいったい何万人いるのでしょうか。どんな数になるにしても、バルサが世界最大のソシオを持つクラブであることには間違いありません。 |
カンプノウ、 試合終わって、落ち穂拾い(2004年4月4日) ●バルサ−ビジャレアル(リーグ) ●52,103人 ●恒例フィエスタ ●TV中継のため夜の10時開始となったこの試合。その時間の遅さに加え、セマナ・サンタ(イースター)の休暇スタートということで、観客席は空きが目立った。 ●1月29日の国王杯の試合で負傷したクルイベルが、2か月ぶりに復帰。頭には負傷のための手術で縫った痕・・・うん?失礼、これは新しいヘアスタイル! ●病気で2試合欠場していてこの試合でベンチに戻ってきたのは、アンヘル・ムール。あっ、選手じゃなくて、整体士のおじさん。 ●バルサリーグ連勝は9連勝でストップ。史上最多記録の10連勝に一歩及ばず。それでも11試合負け知らず。 ●得点0では、どうやっても勝てない。リーグ戦で0得点だったのは1月4日の第18節ラーシング戦以来で6試合目。リーグ後半では初めて。 ●週中にあったナショナルチームの試合の疲れが、この引き分けという結果に影響を与えたかどうかはさだかでない。が、奇しくもリーグ前半のビジャレアル戦もその週中にナショナルチームの試合が行われている。そしてその時の結果は、91分にアンデルソンのバズーカ砲をくらい敗退。 ●ロナルディーニョとリケルメを止めるは一苦労。彼らが受けるファール数、この試合はロナルディーニョが6ファール受けているのに対し、リケルメは5ファールで、ロニーの勝ち? ●ロナルディーニョのユニが引く手あまたなのは、お店だけじゃない。ビジャレアルの選手とのユニ交換、1着では足りません。ハーフタイムにセナと交換、試合が終わった時はアンデルソンと。もし相手チームにブラジル人選手が3人いたらどうなる? ●負傷から復帰してきたばかりのジオだが、この試合でもらったカードが5枚目となるため、次のバジャドリ戦で再びお休み。 |
トキドキ三面(2004年4月01日)
●バルサ連勝の護符 ●隠れメレンゲじゃございません ●女の影 ●ドリームチームは最終日に決める ●ダフ屋となった125人のソシオ ●アスールグラナ色のプレステ |