2003年
2004年
5月
03−04シーズン、バルサ番付(2004年5月30日)

波瀾万丈のシーズンが終わりを告げ、夏休みに入ったバルサ。そこで、ちょっとふり返って、このシーズンの選手たちの働きぶりを数字でみてみました。

詳細は下の表にありますが、その中ではチャビとロナルディーニョの活躍が目に付きます。チャビは一番の働き者で、49試合に出場、4,139分プレーして、13アシスト。ロナルディーニョは22ゴールで得点王、そして13枚のイエローカードを熱心に集める蒐集家でもあります。

表にはありませんが、途中交替をさせられた回数が多いのは、ルイス・ガルシアとサビオラでそれぞれ21回交代させられています。そしてスタートはベンチですが、途中から出場というケースが多いのはオーベルマルスの24回。

リーグに限って言えば、ボールを奪った回数では、コクーが175回と一番。でも時間で計算すると、プジョーが14分29秒に1回ボールを奪っていて一番。シュート回数(109回)、センタリング(162回)で一番はもちろんロナルディーニョ。でもボールを取られた回数も333回とトップ。ロナルディーニョは他にも、ファールを受けた回数(112回)、そしてファールで相手選手にカードをださせた回数(11回)もチーム一番の記録保持者。なおファール回数が一番多いのはジオで81回となっています。

ちょっと長くなりますが、下の表が今シーズンのバルサ番付。

●出場試合数 ()内はスタメン出場数
               計     リーグ    UEFA 国王杯
 1位 チャビ       49(45) 36(34) 7(7) 6(5)
 2位 コクー       48(48) 36(36) 7(7) 5(5)
 3位 サビオラ      46(39) 33(28) 7(6) 6(5)
 4位 ロナルディーニョ  45(44) 32(32) 7(7) 6(5
 5位 ジオ        44(44) 34(34) 5(5) 5(5)
 6位 バルデス      44(44) 33(33) 5(5) 6(6)
 7位 レイジゲル     40(39) 30(29) 6(6) 4(4)
 8位 プジョー      38(38) 27(27) 7(7) 4(4)
 9位 ルイス・ガルシア  38(35) 25(23) 7(7) 6(5)
10位 マルケス      31(24) 22(17) 3(2) 6(5)
11位 オーベルマルス   31( 7) 20( 5) 8(1) 3(1)
12位 ルイス・エンリケ  30(14) 24(10) 5(4) 1(0)
13位 ジェラール     28(15) 19(11) 5(2) 4(2)
14位 クアレスマ     28(14) 22(10) 4(3) 2(1)
15位 モッタ       26(19) 20(13) 5(5) 1(1)
16位 クルイベル     26(14) 21(11) 3(1) 2(2)
17位 オラゲール     24(23) 18(17) 4(4) 2(2)
18位 ガブリ       22(17) 16(12) 5(4) 1(1)
19位 ダビッツ      20(20) 18(18) 0(0) 2(2)
20位 イニエスタ     17( 8) 11( 5) 3(0) 3(3)
21位 オスカー・ロペス  11( 4)  6( 2) 2(1) 3(1)
22位 ルストゥー      7( 6)  4( 3) 3(3) 0(0)
23位 セルヒオ・ガルシア  7( 2)  4( 2) 1(0) 2(0)
24位 アンデルソン     5( 3)  4( 2) 0(0) 1(1)
25位 サンタマリア     4( 1)  4( 1) 0(0) 0(0)
26位 ジョルケラ      2( 2)  2( 2) 0(0) 0(0)
27位 マリオ        2( 2)  1( 1) 1(1) 0(0)
28位 ロス         2( 0)  1( 0) 0(0) 1(0)
29位 リエーラ       1( 0)  0( 0) 0(0) 1(0)

 

●プレー時間(分)
                計     リーグ    UEFA  国王杯
 1位 チャビ       4,139   3,014   630  495
 2位 コクー       4,137   3,129   603  405
 3位 ジオ        3,907   3,007   450  450
 4位 バルデス      3,904   2,914   450  540
 5位 ロナルディーニョ  3,692   2,677   535  480
 6位 レイジゲル     3,325   2,488   477  360
 7位 プジョー      3,262   2,338   573  351
 8位 サビオラ      3,173   2,274   446  453
 9位 ルイス・ガルシア  2,637   1,659   573  405
10位 オラゲール     2,098   1,558   360  180
11位 マルケス      2,067   1,388   237  442
12位 ジェラール     1,724   1,232   230  262
13位 ダビッツ      1,626   1,468     0  158
14位 クルイベル     1,569   1,287   160  122
15位 ガブリ       1,520   1,082   348   90
16位 モッタ       1,450   1,020   369   61
17位 ルイス・エンリケ  1,325   1,013   298   14
    クアレスマ     1,325   1,000   224  101
19位 オーベルマルス   1,127     799   237   91
20位 イニエスタ       782     498    64  220
21位 ルストゥー       596     326   270    0
22位 オスカー・ロペス    565     311   119  135
23位 アンデルソン      298     208     0   90
24位 セルヒオ・ガルシア   256     206    27   23
25位 ジョルケラ       180     180     0    0
    マリオ         180      90    90    0
27位 サンタマリア      146     146     0    0
28位 ロス           15       6     0    9
29位 リエーラ         13       0     0   13

 

●得点()内はペナルティーでの得点数
               計     リーグ   UEFA   国王杯
 1位 ロナルディーニョ  22(4)  15(2)   4    3(2)
 2位 サビオラ      19     14      3    2   
 3位 クルイベル     10      8      2    0   
 4位 ルイス・ガルシア   8      4      3    1   
 5位 コクー        6      5      1    0   
 6位 チャビ        5      4      1    0   
    ルイス・エンリケ   5      3      2    0   
 8位 オーベルマルス    3      1      0    2   
 9位 イニエスタ      2      1      0    1   
    モッタ        2      1      1    0   
11位 ジオ         1      1      0    0   
    ダビッツ       1      1      0    0   
    マルケス       1      1      0    0   
    ガブリ        1      1      0    0   
    ジェラール      1      1      0    0   
    クアレスマ      1      1      0    0

 

●アシスト
                計    リーグ   UEFA  国王杯
 1位 チャビ        13     9      2    2
 2位 ロナルディーニョ   11     6      3    2
 3位 サビオラ        6     5      1    0
 4位 ルイス・ガルシア    5     5      0    0
 5位 ジオ          4     3      1    0
 6位 イニエスタ       3     2      1    0
 7位 レイジゲル       2     2      0    0
 8位 モッタ         1     1      0    0
    クアレスマ       1     1      0    0
    クルイベル       1     1      0    0
    セルヒオ・ガルシア   1     1      0    0
    コクー         1     1      0    0
    オーベルマルス     1     1      0    0
    ルイス・エンリケ    1     1      0    0
    ジェラール       1     0      1    0
    マリオ         1     0      1    0

 

●失点
                計    リーグ   UEFA  国王杯
 1位 バルデス       38    31      3    4
 2位 ルストゥ        6     6      0    0
 3位 ジョルケラ       2     2      0    0

 

●イエローカード蒐集
                計     リーグ   UEFA  国王杯
 1位 ロナルディーニョ    13    10     2     1
 2位 モッタ         10    10     0     0
    プジョー        10     9     0     1
    ジェラール       10     8     1     1
 5位 ガブリ          8     6     1     1
 6位 ダビッツ         7     6     0     1
    レイジゲル        7     6     1     0
    コクー          7     5     0     2
 9位 ジオ           6     6     0     0
    クアレスマ        6     6     0     0
    マルケス         6     5     0     1
12位 バルデス         5     5     0     0
    サビオラ         5     5     0     0
    オラゲール        5     3     0     2
15位 チャビ          3     3     0     0
    クルイベル        3     2     0     1
17位 ルイス・エンリケ     2     2     0     0
    ルイス・ガルシア     2     1     0     1
19位 オスカー・ロペス     1     1     0     0

 

●レッドカード蒐集()内はイエローカード2枚での数
                計     リーグ   UEFA  国王杯
 1位 モッタ        4(3)   3(3)   1     0
 2位 ルイス・エンリケ   2(−)   1(−)   1     0
    コクー        2(1)   2(1)   0     0
 
3位 バルデス       1(−)   1(−)   0     0
    ガブリ        1(−)   1(−)   0     0
    ロナルディーニョ   1(1)   1(1)   0     0
    プジョー       1(1)   1(1)   0     0
    ジェラール      1(1)   1(1)   0     0
    ダビッツ       1(1)   1(1)   0     0
    クアレスマ      1(1)   1(1)   0     0
    マルケス       1(1)   1(1)   0     0
    サビオラ       1(−)   0(0)   1     0

カラ・イ・クルス、光と影、天国と地獄
  とでも言いましょうか・・・
(
2002年5月27日)

リーグ前半では、クラブのワースト記録を書きかえようとしていたバルサは、後半に入り、クラブベスト記録に挑戦していくことに。この後半の素晴らしい躍進により、前半では想像もできなかったリーグ2位という位置で今シーズンを終わることになります。それは逆に言えば、後半の素晴らしさにもかかわらず、前半のひどい成績が結局はバルサを2位止まりにさせたということにもなります。

前半19試合は27ポイント、7位、後半19試合は45ポイントで1位というバルサ。前後半でのそれぞれの記録を見てみました。

前半 27ポイント(ホーム・13ポイント) 7位
7勝6敗6分 26得点 25失点

●ホームでのワースト記録 3勝3敗4分 9得点 9失点
●ホームでの10試合の勝率ワースト記録 3勝
●ホームでの勝ち試合なし連続ワースト記録 4試合連続(2敗2分)
  タイ記録は1987−88の3敗1分
●無得点連続試合ワースト記録 3試合
  タイ記録は 1971−72、73−74、74−75、
        1986−87、87−88、88−89

後半 45ポイント(ホーム・23ポイント) 1位
14勝2敗3分 37得点 14失点

●連続勝利ベスト記録まで後1試合 9連続勝利
 1位は10連続勝利(1955−56)
 タイ記録は 1958−59、73−74
●無敗記録、クラブ史上4位 17試合連続無敗
 1位 20試合連続(1973−74)
 2位 18試合連続(1971−72)
    18試合連続(1986−87)
●アウェーでの連続勝利ベスト記録 6試合連続勝利
●アウェーでの勝率ベスト記録 11勝(11勝5敗3分)
  タイ記録 1996−97(11勝7敗3分)
       1998−99(11勝4敗4分)

監督が選ぶ今シーズンの優秀選手(2002年5月25日)

14年前からシーズン最後にスペインの全国紙「エル パイス」が1部の監督に行っているアンケート。今回の5つの質問は、

1) リーガでの最優秀スペイン人選手
2) リーガでの最優秀外国人選手
3) リーガでの旬の選手
4) リーガでの最優秀監督(1部と2部)
5) スペインリーグ以外での最優秀選手

今シーズンは、20チーム全監督が回答(内3チームはそれに準ずる人)。最優秀スペイン人選手には、9人の監督が選んだバレンシアのビセンテ。残りの11人の監督たちの選んだ最優秀選手はバラエティーに富んでいて、2票とったのは、ラウルとバラッハのみ。最優秀外国人選手には我らがロナルディーニョが12票を獲得して1位。今シーズン旬の選手は、混沌としていて、セビージャのバティスタが5票で1位となっていますが、2票違いでミスタが続きます。そして最優秀外人選手でロナルディーニョに投票しなかった2人の監督がここで彼を選んでいます。最優秀監督はリーグ優勝チームのラファ・ベニテスが13票で選ばれました。他リーグでの最優秀選手には、アーセナルのアンリが16票でダントツという結果。各監督の選んだ選手たちは以下の通り。

監督
(チーム)
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
Fernando
(Albacete)
Vicente
Ronaldinho
Beckham
Aguirre
Henry
Valverde
(At. Bilbao)
Vicente
Ronaldinho
Baptista
Benitez
Henry
Manzano
(At. Madrid)
Mista
Ronaldinho
Torres
Benitez
Henry
Rijkaard
(Barcelona)
Vicente
Ayala
Baptista
Benitez
Henry
V. Fernandez
(Betis)
Vicente
Ronaldo
Ronaldinho
Benitez
Henry
Carnero
(Celta)
Raul
Ronaldinho
Baptista
Benitez
Henry
Irureta
(Deportivo)
Torres
Ronaldinho
Raul Brabo
Valverde
Henry
L. Fernandez
(Espanyol)
Tamudo
Ronaldinho
Yeste
Rijkaard
Henry
Juande Ramos
(Malaga)
Xavi
Ronaldinho
Mista
-
Morientes
D.Amer*
(Mallorca)
Vicente
Eto'o
Luis Garcia
L. Aragones
Henry
G. Marmol*
(Murcia.)
Vicente
Eto'o
Baptista
C. Ferrando
Henry
Aguirre
(Osasuna)
Can~izares
Ronaldinho
Mista
Benitez
Henry
Alcaraz
(Racing)
Baraja
Ronaldinho
Jonathan Valle
Benitez
Henry
Queiroz
(R.Madird)
Vicente
Ronaldinho
Reyes
Benitez
Henry
R. Denoueix
(R.Sociedad)
Raul
Figo
Ronaldinho
Benitez
Nedved
Caparros
(Sevilla)
Vicente
Baptista
Baptista
Benitez
Van Nistelrooy
Benitez
(Valencia)
Vicente
Ayala
Mista
Valverde
F. Min~ambres
Henry
Santos
(Valladorid)
Baraja
Ronaldinho
O. Gonzalez
Benitez
Henry
Garrido*
(Villarreal)
Valeron
Ronaldinho
Pedro Marti
Benitez
Henry
V. Mun~oz
(Zaragoza)
Xavi Alonso
Ronaldo
Villa
Benitez
Sevchenko

*マジョルカとムルシアの回答はサブコーチ、ビジャレアルはディレクター。

アデウ、カピタン!
 グラシアス カピタン!
(
2004年5月18日)

今シーズンまだ1試合残ってはいますが、カンプノウでバルセロニスタの前での最後の試合となったラーシング戦。そのラーシング戦で、ルイス・エンリケはバルセロニスタに別れの挨拶をしました。スタメンで出場したこの試合、惜しくもゴールを決めることはできませんでしたが、後半13分には、カンプノウに集まった7万3千人のバルセロニスタからの拍手と歓声に手をあげて応え、バルサの選手としてプレーを終わり交替していきました。

ルイス・エンリケは1996年夏にバルサ入団、At.マドリ相手にスペイン・スーパーカップを戦ったのがバルサ選手としての第1試合目になりました。そしてそれから8シーズン、このラーシング戦がバルサ選手として300試合目となります。169勝59敗72分、109ゴールを決めているルイス・エンリケ。手にしたカップは7つ(リーグ2、レコパ1、国王杯2、スペイン・スーパーカップ1、ヨーロッパ・スーパーカップ1)。また、1部選手としてはリーグ400試合、現役選手のなかでは、5番目の記録となります。

●ルイス・エンリケ バルサ選手として●

96−97    51試合  4,548分  18ゴール
リーグ      35試合  3,103分  17ゴール
国王杯       7試合    646分   1ゴール
ヨーロッパ大会   7試合    619分   0ゴール
スーパーカップ   2試合    180分   0ゴール
(スペイン)

97−98    47試合  4,097分  25ゴール
リーグ      34試合  2,960分  18ゴール
国王杯       6試合    535分   3ゴール
ヨーロッパ大会   4試合    360分   3ゴール
スーパーカップ   1試合     63分   0ゴール
(スペイン)
スーパーカップ   2試合    179分   1ゴール
(ヨーロッパ)

98−99    34試合  2,847分  12ゴール
リーグ      26試合  2,172分  11ゴール
国王杯       3試合    238分   0ゴール
ヨーロッパ大会   3試合    257分   1ゴール
スーパーカップ   2試合    180分   0ゴール
(スペイン)

99−00    33試合  2,338分  12ゴール
リーグ      19試合  1,187分   3ゴール
国王杯       5試合    405分   3ゴール
ヨーロッパ大会   7試合    584分   6ゴール
スーパーカップ   2試合    162分   0ゴール
(スペイン)

00−01    41試合  3,209分  16ゴール
リーグ      28試合  2,188分   9ゴール
国王杯       4試合    346分   1ゴール
ヨーロッパ大会   9試合    675分   6ゴール

01−02    38試合  2,841分  11ゴール
リーグ      23試合  1,695分   5ゴール
ヨーロッパ大会  15試合  1,146分   6ゴール

02−03    26試合  1,801分  10ゴール
リーグ      18試合  1,311分   8ゴール
ヨーロッパ大会   8試合    490分   2ゴール

03−04    30試合  1,394分   5ゴール
リーグ      24試合  1,015分   3ゴール
国王杯       1試合     13分   0ゴール
ヨーロッパ大会   5試合    366分   2ゴール

8シーズン合計 300試合 23,075分 109ゴール
リーグ     207試合 15,631分  74ゴール
国王杯      26試合  2,183分   8ゴール
ヨーロッパ大会  58試合  4,497分  26ゴール
スーパーカップ   7試合    585分   0ゴール
(スペイン)
スーパーカップ   2試合    179分   1ゴール
(ヨーロッパ)

カンプノウ、
試合終わって、落ち穂拾い(
2004年5月17日)

●バルサ−ラーシング(リーグ)

●73,342人

●恒例フィエスタ
・今シーズンカンプノウでの最後のフィエスタとなった今回は昼間から色々な催し物。
・カンプノウ敷地内にはステージがつくられ、バンドが入ってコンサート。
・カスティジェーレスと呼ばれるカタルーニャ独特の人間ピラミッドを披露。
・敷地内ではアスールとグラーナ色の風船が配られた。
・バルサイムノを歌うのは、何十人ものゴスペルの人たちを引き連れたモニカ・グリーン。バルサ、バルサ、バールサ!の掛け声と共に、配れれた風船が一斉に観客席から放たれ、空一杯にアスールグラーナの模様。

●試合前、この日行われていたナイキ・プレミアカップの国内大会に優勝したカデッテBの選手たち、そして今シーズンリーグ優勝を果たした、フベニルB、カデッテA、インファンティールA、アレビンB、ベンジャミンAと女子フットボールの4チームの選手たちが、グラウンドにでて、観客から拍手を受けた。

●1979年レコパ優勝からの25周年を記念して、当時の選手たちがグラウンドに現れ観客から暖かい拍手をうけた。その中にはレシャックの顔も。

●ルイス・エンリケ、サヨナラ試合となったこの試合。客席には彼をたたえる垂れ幕があちこちに見られた。
そして、いつもと同じようにイムノの音楽と共に入場してくる選手たち。そのイムノは途中で切られ、ルイス・エンリケの最後というアナウンスとともに、カンプノウを埋めるバルセロニスタからのスタンディングオベーション。
21番のユニを着た子供たちが大きな垂れ幕をもって登場。それには21番のユニの絵とグラシアスの文字が。
バルサユニを着た彼の子供、パッチョとシーラの2人と共に記念撮影をするエンリケ。
グラシアス、テ・ケレモス、カピタン!

●客席で目立ったのはドイツの旗を振り回し、トランペットのバックで歌い騒ぐドイツ人の集団。後半バルサのつまらないプレーに、応援の声が上がらないバルセロニスタにかわって90分間バルサの応援。実はこれはドイツのTVに流すCM撮影だった。

●3分間で2枚のイエローカードをもらい退場となったプジョー。今シーズンリーグ初めての退場。

●観客席にはプジョーの家族。お母さんは、プジョーがマシアに入寮してからこれがやっと2回目という観戦だったが、その試合で息子が退場とはちょっと残念。ルイス・エンリケの最後の試合に駆けつたグアルディオーラの顔も客席に。

カンプノウ、
試合終わって、落ち穂拾い(
2004年5月3日)

●バルサ−エスパニョール(リーグ)

●76,810人

●恒例フィエスタ
・今回のテーマは「自転車に乗って」。
・クラブに新設された自転車部門の選手たちなどが、マシアからカンプノウ9番入り口までをツール・ド・カンプノウのエキジビジョン。
・カンプノウ敷地内には、自転車博物館や、自転車が360度ぐるぐる回るアトラクションなど、色々な催し物が設置された。
・バルサイムノを歌うのは、ユーロビジョンにアンドラ代表として参加する事が決まったマルタ・ロウレ。

●試合開始前には、招待されたインドゥライン(ツール・ド・フランス5回連続優勝者)と共に、バルサの自転車チームが勢揃いでグラウンドからご挨拶。

●バルサのカンテラ出身の多いエスパニョールだが、この試合では11人のスタメンに一人もいない。ベンチには、トニ、ベラマサン、ジョルディの姿。

●サビオラは3シーズン目にして、カタランダービーでのゴールデビューを果たした。そしてもう一人、カタランダービーのカンプノウでのゴールデビューを果たしたのは、エスパニョールのタムード。また、この試合でバルサ選手としてのゴールデビューしたのは3点目を決めたジオ。

●サビオラのゴール後のパフォーマンス、人差し指での投げキッスは、お母さんへゴールを捧げたもの。

●今シーズン逆転勝ちをしたのは、前回のカタランダービーと、先週のクラシコ、そしてこの試合が3試合目。

●この試合勝利により、リーグ不敗記録は17試合(14勝3分け)となった。取りあえず17勝、20試合不敗記録まで後3つ。

●この試合勝利により、カンプノウでのリーガ600勝を達成。カンプノウでの初のリーグ試合は、1954年9月24日。それから813試合戦われ、600勝78杯135分けの成績。

●カタランダービー・カンプノウ編、バルサはエスパニョールに1982年に1−3で負けて以来、23年間負け知らず。

●ニュールック髪形で久々に登場したクアレスマ、負傷のため最後までプレーすることができなかった。それも不運なことに2〜3か月の負傷で、ユーロアンダー21にも出場できなくなった。アニモ、クアレスマ!