チャビ、君の出番だ
(2001/2
/10)

チャビ・エルナンデス、21歳になったばかりである。今年でバルサ一部での生活も3年目に入り、85試合もの公式試合にプレーし5得点を獲得している。
彼の「発掘」は、ご存じファンハール。リーガ98−99において、対マジョルカ戦のスーペルコパ・エスパーニャに弱冠17歳でデビューを飾った。
彼の現在の契約では、移籍料が国内のチームでは26億ペセタ、外国チームであれば倍の52億ペセタとされている。もしバルサがヨーロッパのクラブチームからの「誘惑」を避けたいのであれば、早急に契約を見直さなければならないだろう。事実これまでミラン、インテル、そしてユベントスあたりが接触をおこなってきてるという。マシア最新の宝石を守らなければならない。

ついに、明日のサンタンデール戦でスタメン登場となるようですが。

先週のビルバオ戦では30分以上プレーしましたが、明日もしスタメンで出るとなると、リーグでは実に久しぶりのことになるでしょう。2か月前におこなわれたエスパニョール戦以来だと思います。

明日の試合は負傷選手や出場停止処分を受けている選手が多くいるうえに、エストレーモの選手もいませんね。しかもアウェーでの試合です。

ペップ、コクー、オーフェルマルス、シマオ、ダニー、デラペーニャ、アルナウ、プジョー、本当に多くの選手が出られません。それでも我々バルサは、それを補う重要な選手が控えにいますからね。エストレーモに関していえば、確かにオーフェルマルスとシマオがいない今、ゼンデンしかいわゆるエストレーモタイプのスペシャリストはいません。それでもアルフォンソやルイス・エンリッケがその穴を見事に埋めているでしょう?

セラ・フェレールは明日の試合でシステムを変えてくると思いますか?

システムはともかく、フィロソフィーは変わる事はないでしょう。2人のエストレーモを使って攻撃的なプレーをするのが、我々バルサのフィロソフィーですから。

明日は、勝利の3ポイントがどうしても要求される試合ですが。

引き分けによる1ポイントでは、ほぼ敗北を意味するでしょう。マドリとの8ポイント差をどうしても縮めていかなければいけませんからね。失敗は絶対に許されない状況です。

チームとしては18試合負け知らずという、これ以上望めない状況ですよね。

明日の試合でそれが19になるようにするのが、我々バルサの使命です。難しいことではあるけれども、6月のシーズン終了まで、この記録が続けばいいんですが。

サンタンデールは現在最下位のチームですよね。そのチームに負けるようでは非常にマラ・スエルテだと思いますが・・・

最下位だろうと1位のチームだろうと、戦ってみないことにはどうなるかわからないのがフットボールです。聞くところによれば、グランドの状態はとてもフットボールをやるような状態ではないらしいですし・・・。いずれにしても、我々バルサが優勝を狙うのであれば、勝たなければいけない試合ではあります。

そしてこの試合、あなたにとっては個人的にも重要な試合となりますね。

もちろんです。この試合で、ミスターがわたしを長い間ベンチにおいておいたのが、間違いだったということを証明する絶好のチャンスですから。わたしは自分の可能性に疑いを持ったことは一度もありません。出場するチャンスのある時は常にチームの要求に応えてきたし、ほぼ完全に自分の役割をこなしてきたと思っています。

問題は常にペップと比較されることですよね。

わたしはいつも言っていますが、ペップとチャビは一緒にプレーできるんです。何回も一緒にやってきましたし、そのたびにうまくいきました。でも人々はまるで我々が敵同士で同じポジションを争っていると考えがちです。でもそうじゃなくて実は全くその逆なんですよね。2人一緒にプレーできるんです。わたしはペップから多くのことを学んできたし、わたしの横に彼がいるということは、非常に名誉なことだと思っています。

3月3日のベルナベウでの試合がキーポイントになると思いますか?

4ポイント差や5ポイント差でマドリ戦ということになれば、シーズンを全てかけて戦う、ということになるでしょう。我々バルサの選手はマドリにじゅうぶん勝てると思っています。しかもマドリが今の調子をシーズンにわたって維持できるとは考えにくいことです。リーグ優勝は我々バルサがとることになる可能性はムーチョ、ムーチョです。

カピタン「キャラクターはじゅうぶんに持っている。ジェラールの二の舞は絶対避けなければいかん」